みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

三浦哲郎 『ユタとふしぎな仲間たち』

2007年10月30日 | 本・マンガ
 (ネタばれありですので・・・ご注意を。)
 先月、劇団四季のミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』を見ました。そして先日、たまたま書店で新潮文庫から出ている原作を見つけて、早速買ってしまいました。舞台を見ているので、話の筋は分かっていますが、読みながら、これを舞台らしくうまく作っているな~と感心してしまいました。原作には、舞台とは違う箇所もありますし、座敷わらしももっとたくさん出てきます。もちろんリーダーはペドロですが。もっと、こどもっぽい座敷わらしですね。もっとも舞台は演じているのは、大人ですしね。
 
 飢饉などで間引きされた子どもが座敷わらしになり・・・。生まれたときが死んだとき、死んだときが生まれたとき・・・・。暗い背景ですが、私も交じりたくなってしまう世界です(笑)ヒノデロはやっぱり可愛いですし!

 ラスト、座敷わらしが村を去っていく原因は舞台とは違い、山火事が原因です。ユタがどんどんたくましくなって村になじんで・・・そんなところでのペドロたちとの別れ。ユタがペドロたちの身を案じるところなんか、涙が出てきました・・・。ペドロの別れの言葉もまた良いです。ほのぼのした世界に浸りつつ、ホロリとしてしまいました。
 

入江敦彦 『怖いこわい京都、教えます』

2007年10月30日 | 本・マンガ
 ここ最近、京都へ行きたい病を患っています(笑)そんな私が図書館で見つけてこんな本を借りてしまいました・・・・。いわゆる心霊スポット紹介といったオカルト的なものだけを紹介した本ではないです。色々な場所や風景や伝説にまつわるものから・・・・「いけず」「京都の老人」といったものまであります。

 紹介されている所で行ったことがあるところは、血天井の「正伝寺」。もっともここは比叡山を借景とした庭園を目当てに訪れたわけですが・・・。縁側から庭園を眺めていて、ふと上を見上げて「あっ」と思った覚えが。一番最初に訪れた、血天井で有名な「養源院」は、血天井そのものよりも、おばあちゃんが竹ざおで天井を指しながらガイドしてくださるんですが、解説が擦り切れたテープで(苦笑)そちらの音声の方が怖かったこととか思い出しました・・・。でもどちらも、血天井には多少ぞぞっとするものの、その他の見所もたくさんありますので、おすすめスポットです。

 他にも行ったことがある場所のこわいエピソードに「ほぉ~」と思ったりしました。けど、私はこういう本などで好奇心を抱くだけで実際には行きたくないな・・と思います。単に怖いからということもありますが・・・。
 知らないでバスで横を通った「深泥池(みぞろがいけ)」も、なんかおどろおどろしい雰囲気だな~と思ったことがありますが、ここもワケアリなところだったんですね・・・。京都出身の方に伺って知りました。(もっともここは、貴重な動植物が生息する池としても有名なんですけどね・・・。)

 あと、怖い~と思うのが、「丑の刻参り」ですね・・・。呪いがどうというよりも、呪っている人の方が・・・(苦笑)釘跡が残る木とか・・・いやだなぁ・・・。でも最近は、丑の刻参りの本場のある有名な神社では、五寸釘ではなく5センチの釘が残っていたり、社務所に「藁人形を売っていないんですか?」と尋ねる観光客や、明るいうちにコンコンやって神主さんに「やってはいけませんよ」と言われても「ここは、こういうところでしょう?」と言い返したりする人もいるとか・・・。褒められることではないけれども、同じやるにしても、やり方があるだろうとツッコミたくなります・・・・。むしろ、「あんた、それヤバイだろう」と・・・。

 ああ、やっぱり人間が一番怖い。

 ちなみに私は、四条の阪急の前を歩いていたら、顔にピアスをしていた怪しげな(ヤバイだろうという雰囲気の)男性が近づいてきて、何か宣伝らしきぶ厚い冊子を手元ではなく、顎の下(首もと?)に出してきた・・・・。というか突きつけてきたというレベルに等しいのですが・・・もうびっくりして走って逃げました・・・。これは京都という範囲を超えて、怖かった出来事なんですが・・・。やっぱり人間の方が怖い(苦笑)