みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『ザ・マジックアワー』

2008年06月11日 | 映画(DVD含む)
 今日はレディースデーだったし、とても見たい映画だったんで久々に映画館へ行ってきました。三谷幸喜監督の最新作です。三谷監督が・・というよりも私が好きな佐藤浩市が出るし、西田局長も出るから見に行こうと思ったんですが(笑)その二人が出ていた三谷監督の前作『THE有頂天ホテル』の二人の役どころも好きだし、おもしろかったんで、この二人が再び三谷さんの映画に出るということで期待していました(笑)

 ネタばれになりそうだから、これから見ようと思っている方は読まないで下さいね

 物語は、備後(妻夫木聡)が守加護(すかご)という街を牛耳るボス(西田局長)の愛人マリ(深津絵里)に手を出してしまい、その代償に伝説の殺し屋“デラ富樫”を期日までに連れて来ると約束してしまう。困った備後は売れない役者村田大樹(佐藤浩市)に、映画の撮影と偽り、殺し屋デラ富樫を演じさせることにする・・・というお話。これさえ頭に入れておけば楽しめます(笑)

 芝居だと思って殺し屋を演じている村田と、ギャングたちのやりとりが面白くて・・・。一方は芝居としてデラ富樫を演じてギャングの事件に関わり、一方ギャングは本当にデラ富樫だと思ってやりとりしているので、お互いの思い込みがうまい具合にかみ合ったりかみ合わなかったりで(笑)それをフォローする妻夫木君とか格さん(笑)も面白かったんですけどね。やっぱり、浩市さんと西田局長(あと寺島進もね!!)のやりとりが一番面白くて・・・久しぶりに涙が出るほど笑った。特にペーパーナイフを舐めて「俺がデラ富樫だ!」と名乗るところは、最高です(笑)
 ラストは、ちょっとハチャメチャですけれど(苦笑)ちゃんとつながりましたし、最後の大芝居のはずが・・・意外なハッピーエンドになり(笑)もう局長ったら・・・・(笑)。途中、ちょっと懲りすぎでいるなぁと思ったけれど、でも最後はハッピーになれたから満足ですね。というか私的には、浩市さんと西田局長が大活躍だったので大満足というのもあるんですけどね(笑)あと寺島進と小日向さんもよかったです(笑)
 

 他には、ちょい役でいろいろな役者さんが出てきて楽しかったです。エンディングクレジットを見て「あの人出ていたんだ!!」と思ったりもしましたし・・・ワンチャイが誰かわからなかった(笑)ちなみに亀治郎さんもちょい役で出ているし、見つけるたびにニヤニヤっとしてしまうところがありました(笑)ちなみに市村萬次郎さんも出ているんですが、失礼ながら歌舞伎も見ているはずなんですけど、あまり印象なかったんですけど(重ね重ね失礼)、意外に重要な役だったし良いキャラでした(笑)そういえば、香川照之は亀治郎さんと従兄弟なんだよなぁとしみじみと思ってしまった(笑)

 題名の「マジックアワー」というのは、太陽が消えてから、周囲が暗くなるまでのほんのわずかな時間のこと。マジックアワー・・・素敵な言葉、素敵な瞬間です。このことをあの人とあの人が話しているシーンがよかったな

 で、何度もしつこいですが(笑)、やっぱり佐藤浩市がよかった(気が多くてゴメンナサイ。)カッコイイだけの役もいいけれど、有頂天ホテルといい、私はこういう浩市さんが好きなんだということが分かりました(笑)カッコイイのはもちろんだけど、かわいかったです(笑)

 【追記】
 あと、今日水野春郎さんの訃報が・・・。私は見ていないので水野さんといえば「シベ超」よりも、金曜ロードショー。日曜洋画劇場の淀川さんの「サヨナラ」と同じくらいなじみがあった「映画って本当にいいもんですね」という締めのコメントが印象的でした。あと、ビートルズファンとしては『ビートルズがやってくる、ヤア!ヤア!ヤア!』の名付け親というのも・・・。といっても私はこれは言うの面倒だから普通に原題(『A HARD DAY'S NIGHT』)の方が好きなんですけれどね・・。当時を知りませんが、当時の映画タイトルとしてはアリなのかな?でも印象的な邦題ではあります^^;
 今日も、この映画を見て「映画っていいな」と本当に思いました。ご冥福をお祈りします。