みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

『時をかける少女』

2010年05月06日 | 映画(DVD含む)
 「あなたに会いにいく。」

 劇団四季時代の石丸さんの舞台を何度か見てきて、彼の甘く優しい歌声に(マスクも・・・かな・笑)感動し、魅了されてきた私にとっては、あなた=石丸幹二なのであります。こういう石丸ファンの人は私以外にもたくさんいると思いますがね~。今まで舞台のみで活躍してきた石丸さんの映画デビュー作品ということでも注目していたのですが、生憎近場での上映がなく、DVDでもいいかなと思っていたら、いつも行くシネコンでの上映が始まったので、スクリーンでの石丸さんを見守るためにも劇場へ足を運びました。(『ノートルダムの鐘』の吹替はどういうポジションなのかというのは置いておいて・・^^;)

【あらすじ】時をかける少女 - goo 映画
高校卒業を間近に控えた芳山あかりは春からの新生活に対する期待に弾んでいた。そんな中、母・和子が交通事故で昏睡状態に陥る。和子は初恋の人・深町一夫にメッセージを伝えるため、時を越える研究をしていた。あかりは母に代わって1972年にタイム・リープを申し出る。あかりのタイム・リープは成功したかに見えたが、なんと誤って1974年に飛んでしまう!果たしてあかりは深町に出会い、母の想いを伝えることができるのか…?

 久しぶりに目を腫らしてしまうほどボロ泣きしてしまいました。石丸さん目当てで見に行ったものの、途中まで石丸さんのことを忘れるくらい(笑)、どんどん引き込まれていきました。1983年の原田知世版の続編で、そのときの主人公の娘のあかりが今回の主人公。間違って飛んでしまった1974年で最初に出会った映画監督志望の大学生、涼太に助けてもらいながら、深町や母親を探す・・・。そんなあかりと涼太を演じたのは、いまどきの元気でひたむきな女子高生(もうすぐ大学生だけど)がぴったりの仲里依紗と昭和の大学生が妙に合う中尾明慶。この二人がとてもよかったです。絶対に出会うことのない二人が惹かれあう・・・・。2010年では56歳のおっさんになっちゃうけど・・・のくだりがあったときは、きっと二人の記憶がなくなっても未来で・・・なんて想像していたのですが、まさかあの伏線がくるとは思わなかった・・・・。記憶がなくなる前に、もう一度会いに行く・・・というところの前のこたつのあたりから、私はもう既にウルウル・・・。そして、秋田行きの夜行バスのチケットを忘れて家に戻ろうとする吾朗にたまたま会って、あの事故のことを思い出す・・・。必死になって涼平を助けようと走るあかりの姿、「歴史を変えてはいけない。」と制止する深町を振り払うあかり、そしてベタかもしれないけれど、走り去るバスがもう切なすぎて・・・。たとえ、お互いに記憶が消えて分からないとしても、未来の涼太と出会うことができない・・・・。
 深町が記憶を消しても、母の和子にはラベンダーを、あかりには8ミリを残してあげたのは、かなりニクイ・・・。涼太と友達だった父親のおかげで(そのことももう消えているわけだけど)8ミリを見て、なぜか涙してしまう・・・。ああ、もうこちらも胸キュンだよ・・・。まさに記憶が消えても、この想いが消えない・・・。それだけ強くて純粋なあかりの想いだったんですよね。
 結末は、涼太にとってもあかりにとっても残酷すぎるかもしれません。けど、お互いに、こういう素敵な想いを持てたということは・・・とてもよかったんじゃないかなぁ・・・。特に涼太は・・・。なんか書きながら思い出すと、また涙が出てきてしまいそうですが(^^;、予想外にとてもよかったので、見に行ってよかったです。
 仲里依紗が声の出演をしたアニメ版も未見だから見てみようかなぁ・・・・。

 そして、お目当ての石丸さんですが、なんかこうして映像で見るのは初めてなので(トーク番組や舞台中継を除く)新鮮でした。出番は少ないけれど、良いところを持っていったかな(笑)正直、顔がちょっと老けた?と思ってしまいましたが(^^;、今まで童顔すぎて年相応に見えなかったからなあ・・・・まあ、良い感じに渋くなったのかな。そして、相変わらず素敵なお声♪正直、退団したという発表があってから今まで、石丸さんにはずっと四季にいてほしかった・・・と思っていました。でも・・・退団したらしたらで、こういう活動がたくさんできるじゃないですか!!(本当ぶっちゃけ発言ですけど^^;)今月、初のソロアルバムも出ることですし、今後も映像作品への出演があるのかな?これからは劇団在籍時代にはできなかった活動にチャレンジする石丸さんを応援しようと思います!でも、超素敵だった石丸ラウル(『オペラ座の怪人』)の記憶は消えませんけどね(笑)