みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『羽衣』序之舞の稽古を開始&反省会

2010年05月23日 | お稽古
 「序の舞」といえば、上村松園が描いたあの朱色の着物を着た女性の絵が思い浮かびます。ゆったりとした優雅な、しかし芯がしっかりしている女性や天女の舞というイメージ。さて、先日の『船弁慶』の本番が終わりましたので、次の課題は『羽衣』サシから最後になりました。
 一番最初にお稽古した曲は『羽衣』のクセ。キリもお稽古をしています。そして、もちろん自分が好きなお能の曲でもあります。お話が分かりやすいというのと、綺麗だから。しかし、今までにない大きな壁です。今までも中之舞を最初にお稽古したときなども壁でしたが、そんなのは比ではない・・・。今までお稽古した部分ももちろん入っているのだけれど、「覚えているから、やれと言われればすぐに打てるし」「何度もやっているし」と思っていた私はナメてました。「位」が全然違うから、同じものを打つというのは全く変わらないけど、打ち方というか空気感が今までのものよりもずっと上等になっている・・・。

 テンポもゆったり(ゆっくりというか・・)、ついこの間まで『船弁慶』の後だったから余計にそう感じ・・・。今日は序之舞の最初のところだけですが、今までにない手が出てきますし、手(楽譜)通りに打つという以外の空気感や雰囲気を作り上げるというのが大変難しいです。思ったよりも手ごわすぎるよ序之舞・・・。

 今までとは違うよ・・・。これだから能って奥深いですね。


 さて、稽古をいつもよりも早めに切り上げて、稽古後は反省会をかねてのお食事会。以前より気になっていた自然食のバイキング。美味しかったし、たくさん飲み食いしてしまいましたが・・・・落ち着いたところで反省(^^;。うーん私的には面倒なものが終わってから食事がよいのですが・・・(苦笑)
 ま、それはともかく、やはり、先日はシテ方、他の囃子方の力に引っ張ってもらって、そこにうまく乗っかることができた・・・と改めて思いました。1+1=2じゃなくてそれ以上になれるかどうかは普段の稽古、そして楽しむということが大切なんでしょうかね・・・。
 難しいですが、がんばります。