みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『最後の忠臣蔵』

2010年05月29日 | 本・マンガ
池宮彰一郎/著

 私が注目している年末公開予定の映画『最後の忠臣蔵』の原作本を読みました。映画がどうなるかは分かりませんが、ネタばれにならない程度に感想を・・・。

 忠臣蔵といえば、歌舞伎や時代劇でもおなじみの一般的なお話は松の廊下での刃傷で始まり、討ち入りまたはその後の赤穂浪士の切腹で終わり・・・ですが、これは大石内蔵助に討ち入り後に生き証人となるよう命じられた足軽の寺坂吉右衛門が主人公。討ち入り前夜に逐電してしまった瀬尾孫左衛門が映画では主役なのでしょうか?いずれにしても二人とも本筋の話から見たら日が当たらないかもしれないし、一人だけ生き残った者、討ち入りに加わりたくても加われなかった者たちの苦悩と使命感というものがひしひしと伝わってきます。そして、それぞれの分に合った使命を与え、その後のことも考えていた大石もやはりすごいけれど・・・。久しぶりに重厚なものを読みきった!という感じになりました。(とはいえ、読みやすかったですが。)

 映画になったらどんな感じになるのかな?と思いながら読んでいました。役所さん演じる瀬尾孫左衛門が渋くて、もう最後は言葉にならないくらい・・・。これ以上は書きません、というか書けません。佐藤浩市や片岡仁左衛門など私の好きな役者さんたちも出るから注目していますが、それ以上に役所さんに注目せざるを得ません!!!

 ということで、気になった方は『最後の忠臣蔵』公式HPへどうぞ(笑)特報動画を見ることができます。