みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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私の好きなことを綴っているブログです♪

『臨場』

2010年06月04日 | 本・マンガ
横山秀夫/著

 昨年放送されたドラマ『臨場』は内野聖陽さん主演ということで気になっていものの見ていなかったのですが、先日たまたま今放送されているドラマ第二弾を見たら面白くて、原作を読みました。短編八編が収録されています。

 短編なので読みやすく、さくっと読了。主人公の終身検視官倉石や一之瀬のドラマの年齢設定はもうちょっと若くなっているので、ちょっと印象が違いますが、死体と現場を見て、まるでその人自身であるかのように、その場にいたかのように事件を見抜いてしまう倉石が泥臭いけどカッコイイ。
 ただ、やはり主人公が「検視官」であるから死体を検視するのが物語の中身。他殺だろうが自殺であろうが仏様の描写はやっぱりキツイものが・・・。そういう面では血などはあるにしても多少制限されているであろうテレビドラマよりも、文章の方がストレートな表現なので、読みながら想像してしまうので、気持ち悪くなってしまいます・・・(^^;。こういうのを読むと、後片付けする人のこととか、お葬式のことを考えると、なるべくフツーに死にたい・・・と思ってしまいます・・・。そして、不倫の末に・・・なんてのも多すぎる(^^;。
 どちらかというと、私にしては珍しく、原作よりもドラマの方が好きかな。内野さんがカッコイイというのも理由かもしれませんけど・・・(笑)でも小説にしろドラマにしろ、倉石の鋭い観察眼を楽しめますが、それと同じく、人情味溢れる倉石が魅力的です。