【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

植物の生き抜く戦略~冬の樹木:冬だからこそ~

2012-12-17 | 折々の花~植物園~

【松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩】
2012.12.9(日) 

アメリカヤマボウシ 別名:ハナミズキ(花水木)ミズキ科 


幹の表面の特徴はサメ肌のよう、この木は5~60年経ってます、鹿の角のように枝分かれしているのがこの木の特徴⇒仮軸分枝(主軸の先端部が伸長を停止し、次の年は腋芽が替わって主軸として伸長していくこと。)



枝の先端を観察すると2種類の芽があるって解りました、
①橋の欄干の擬宝珠(ぎぼし)のような丸いのと
②細くシュッと尖がってるのと・・・
①は花芽、②は葉芽、花がたくさん咲いた年の秋には赤い実がたくさん生ります、毎年そうなんかって言うとそうじゃないんですね、たくさんの花が咲くのは隔年ごとって法則があるようです。
G/Wの頃には花が咲きますね。秋の紅葉もキレイです、紅葉が早く始まるのがコレです。ヤマモミジとかのモミジ類よりも早いそうです。
花の色は2種類、赤系と白、赤系の葉っぱは真っ赤に紅葉します、春に花を観察して秋に葉っぱの紅葉を観察して確かめる、樹木は1年を通して観察しましょう・・・

ヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉)マツ科

大正6年ごろからここ京都府立植物園に在ったという。


下に落ちてる毛虫のようなモノ?ヒマラヤスギの雄花、摘まんでポンポンとすると花粉が出ます
ヒマラヤスギに花が咲くんですか?何月頃に咲くんですか?
11月の中下旬頃に咲きます、それが証拠に雄花が落ちてます、花が咲かないのは仕方がないですね、裸子植物だから・・・花の咲かない木はアリマセン。

シリブカガシ(尻深樫)ブナ科
名前の由来はドングリのお尻がちょっとへっこんでるソレが深いので。
 

ドングリは白い粉が吹いたようになってる(右側の写真の右のドングリ)
布でこするとピッカピカに光った(右側の写真の左のドングリ)



ドングリの仲間で実が生ってない時にどうして見分けるのですか?
葉っぱで見分けるんですが、シリブカガシは常緑樹なんで年中葉っぱを付けてます、この葉っぱの特徴は裏側が灰色でちょっと輝いてますね。花の咲く時期は9~10月、翌年にドングリが生ります、その時期には花と実が同時に観察できるというのが特徴です。
他のドングリはほとんどが春に花が咲きます。
ドングリの生る木は日本で10種類あるとか・・・そのほとんどが京都府立植物園内にはあるそうです。



クヌギ(椚)ブナ科
クヌギの肌はボコッ、ボコッとなってます、コレはコルク質なんですね、触ってみたら肌自体は固いんだけど、柔らかいカンジがする?
縦に深い溝があるのが特徴

クスノキ(樟、楠)クスノキ科
縦皺ですね、ワリと鋭い縦皺さっきのクヌギとはまた模様が違ってますね。

イチョウ(銀杏)イチョウ科


両横に若い木が育ってます、色が白い若い肌と、歳取った肌と、やっぱり歳をとるとシワが・・・
葉っぱが付いてる時はすぐイチョウとわかるけど、葉っぱが落ちててもイチョウとすぐ分かる見分け方は?
イチョウは枝ぶりに大きな特徴があります、長い枝があってその枝から中長の枝があってその枝から短い枝(短枝)が出てる、コレがイチョウの木の特徴。
短枝もよく見ると枝の先の方と付け根とでは短枝の長さが違ってます、付け根の方の短枝が長いコレって年輪と一緒なんです、先の方の短いのって1年目の枝、手前の方と大きな枝に近い方が年輪を重ねているということやそうです。
その先に葉っぱがどこに付くかというとコレです。



葉柄の長さが全部違ってきます、なんで差ができるかは?
ソレは生き抜く戦略、光合成をするため太陽の光を個体全体で全部摂ってやろうという戦略、みんな同じ長さだと?・・・

トウジュロ(唐棕櫚) ヤシ科


非常に特殊、コレの肌はケムクジャラ!!
コレで棕櫚縄(シュロ縄)を編みます、シュロにもトウジュロとワジュロと2種類あります、トウジュロは葉っぱが真っ直ぐピンと伸びてる、ワジュロの方はもうちょっと長くてほとんどの葉っぱの先がお辞儀してる、見分け方のコツですね。

ムクノキ(椋の木)ニレ科


この肌を見て、カサカサでフケが落ちる寸前のようなカンジ、この木の仲間にはエノキがありますがエノキはこんなにカサカサしてない・・・
ムクノキのカサカサ度は年中こんなモンです。

イイギリ(飯桐)イイギリ科




この木は雌雄異株です。
松谷名誉園長さん談話
「私がここへ来たときは樹木係の係長でした、初めは何もわからずいろいろ勉強して、種から育てることが非常に大事なことだとわかりました。最初はこの木(イイギリ)だったんですが、なかなか実が生らないなぁと思ってたんです、雌雄異株と知らんかって雄株だったんですね、大阪府の交野にある大阪市大理学部植物園に行ったとき赤い実がいっぱい生ってたんですね、コレ、凄いなぁって、私のずっと先輩と二人で実をもらいに行って種を蒔いといて大きくなったんがコレ!無茶苦茶ウレシイです、雄株が圧倒的に多くって雌株はわずかなんですよ、けど雌株は実が生るんでゼッタイ観賞価値もあるんで・・・やっと実が生って本当にうれしく思います」

ロウヤガキ(老鴉柿)カキノキ科


ツクバネガキ(衝羽根柿)がわかりやすいですね。
お正月につく羽根に似てる、羽根が4枚(萼片)ですね、最近では盆栽で人気があります。

センダン(栴檀)センダン科


肌を触ってみると、ゴツゴツ感、コレがセンダン独特のモノ、この木は連合軍に接収される前からここに居たそうです



枝の先に実が生ります、落葉しても1月~2月まで実が残ります「栴檀坊主(せんだんぼうず)」と呼びます。この実の果肉を洗って種で作ったのがコレ(数珠)です。



ここで、松谷名誉園長さんとの京都府立植物園にての観察会は終わりです
他にストランバエシア・ダビディアナ、モッコク、カクレミノ、エキウム・ウィルドプレッティ、ホソバイヌビワなど観察の上、解説していただきました。

「ねぇ、わんちゃん、もう樹木の名前バッチリでしょ?」って言わないでね・・・
だって、1時間ちょっとの間にこれだけのモン教えていただいて、アタマの中パニック・・・なんだから。

松谷名誉園長お薦めのNo.1ビューポイント


「皆さん、ここで回れ右してください、京都府立植物園から見える比叡山のNo.1ビューポイントです、もう一か所バラ園から見える比叡山もNo.1ビューポイント、どちらも甲乙つけがたいので、またつけたくもないので、どちらもNo.1ビューポイント、ナンバーワンが二つあります。見えてるところからちょっと右に寄りますと大文字山になります、雪が降った翌日、見に来て下さいホンマにスバラシイ、向こうに赤く見えてるのはヌマスギ・・・」

京都府立植物園ぶらり散歩、まだまだ続きます

【重要なお知らせ】
わんちゃんとは絵手紙繋がりのMさんからいつも季節の花だよりをいただいてます。
【わんちゃんの独り言】のなかの【おまけ】として紹介させていただくのは、ちょともったいない気がします
それで【折々の花だより】として新しくblogを起ち上げました ➱こちら
更新はその都度お知らせいたしますので、ぜひぜひご覧になってください、ヨロシクです。

コスモス(秋桜)キク科

2012-10-25 | 折々の花~植物園~
ちょうど今の時季、京都府立植物園の北山門を入るとコスモスの群生が目に飛び込んできます。


「こすもす」    八木重吉
こすもすは
やさしいうでをのばしている
そのひとつひとつのうでのさきには
ひとのこころをなごむるものをもっている
やわらかなあきぞらのもとに
うすももいろのまるいものらよ

↑ 道草さんより・・・

大きめのプランターにコスモスが植えてあって迷路遊びが出来るように約100鉢置かれています。
コスモスに蜂や蝶々たちが遊びに来てました。

セイヨウミツバチ

セイヨウミツバチの脚にくっついてるプックリ丸いモンは花粉団子です。


アシブトハナアブ♀かな?


クマバチ


ツマグロヒョウモン♂


ツマグロヒョウモン♀



【花だより】
絵手紙繋がりのMさんより花便りをいただきました。

Mさんより
宇治田原方面の観察会 ➱こちらクモランはじめ、知らない草花がいっぱいです。
センブリの花があんなに可愛くて綺麗だとは・・・
エリマキツチグリは家で見たことがあります。
恭仁京あたりも、まだまだレトロな感じで良いですね。保存維持がきちんとされているんでしょうね。

先日、見頃だと言う事で、般若寺へコスモスを見に行ってきました、近くなのに初めてでした。
日本最古のコスモスの名所だとか。
コスモスの中に国宝、重文・・・が建ち並んでるようでした。句碑、歌碑なども建てられています。
この日は特別拝観で秘仏「白鳳阿弥陀如来」の公開もありました。





秋桜に誘われて行く知らぬ道。 (道草)

★ ちなみに般若寺のコスモスは
①初夏咲き:5月下旬~7月上旬、5万本
②秋咲き:9月中旬~11月中旬、20種類10万本と、公開されてます。

Re:わんちゃん
blogを読んでくださり有難うございます。とても励みになります。
    
いつも季節の花便りアリガトウ、blogがとっても明るくなりウレシイです。
奈良市般若寺へは会社勤めの帰りに寄ったことがあるんですよ。コスモスの背丈がとても高くビックリの記憶があります。その頃は写真など撮ってなかったんで、ぜひとも、もういっぺん訪れてみたいなぁと思ってます。
そうそう、般若寺のそばに大きな桜の樹が二本、個人のお宅なんだけど、通勤の途中で桜の頃はとても楽しみに眺めながら通り過ぎてました。ソメイヨシノのようですが、それはそれは見事ですよ。


観察会~神戸市立森林植物園~

2012-10-04 | 折々の花~植物園~
9月の中旬に神戸市立森林植物園に行ってきました。ここは2008年8月 ➱こちらと翌2009年2月 ➱こちらに訪れてます

園内の長谷池ではアサザ゛が見事に群生中、

アサザ(浅沙・阿佐佐)ミツガシワ科
アサザを横目に見ながら鯉が優雅に泳ぐ姿が。




凛としたカキツバタも・・・


カイノキ(楷樹)ウルシ科 


別名:ランシンボク(爛心木)、ナンバンハゼ(南蛮櫨)、クシノキ(孔子の木)
中国の孔子廟に植栽されているところから学問の聖木とされ、日本には大正時代にもたらされた。

ナナコバナ(七子花)スイカズラ科 別名:オータムライラック


秋にライラックに似た花を咲かせることからこの名がついたようです。
中国に自生する低木で、中国名は「七子花」。
花は甘いバニラのような香りがする。
開花後にガク片が肥大して濃い紅色になる。
アベリアやウツギの近縁種で国内ではまだ流通が少ない注目品種です。
↑植木屋さんのラベルに・・・


マメヅタ(豆蔦)ウラボシ科



マメヅタは樹木や岩の上などに茎をはわせる着生のシダ植物で、丸い葉は光合成をする栄養葉、細長い葉は胞子を散布するための胞子葉です。
栄養葉は樹木や岩の表面にくっついていますね、胞子葉は細長い葉の裏にはたくさんの胞子のうをつけ、胞子が風に乗って遠くまで散布されるよう、葉を持ち上げています。

ユーカリ フトモモ科

 

園内を歩きながら出合った植物を順番に撮っていく・・・
そんなカンジでした。

チチコグサ(父子草)キク科




ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)ツリフネソウ科
花が帆掛け船を釣り下げたような形をしていることや花器の釣舟に似ていることが名前の由来と考えられています。

ヤブタバコ(藪煙草) キク科
低地のやぶかげなどに生える2年草。根生葉はとくに大きく、長さ25㎝以上にもなるのでタバコの葉に見たててヤブタバコといわれてます。⇒検索入門野草図鑑

ボントクタデ(凡篤蓼) タデ科


「蓼食う虫も好きずき」 という諺は有名ですよね、そのタデとは、本蓼のことで、ヤナギタデと言うそうです。
ヤナギタデに似て穂先が垂れ下がる。ヤナギタデは香辛料に使われますが、このボントクタデは、葉に辛みがなく役に立たないことが名前になったとか・・・
凡篤とは「おろかな」という意味だそうです。

オオオナモミ(大耳)キク科


同じ株に雄頭花、雌頭花があります。
北アメリカ原産の帰化植物。果実にかぎ状のとげがあり、人間や動物にくっついて広がっていく。長さが2㎝ほどになるイガのくっつき方は強力で、犬の毛につくとからまってとりのぞくことができないほどです。これがマジックテープの発想のもとになったそうです。

虫たちも・・・
マユタテアカネ


ノシメトンボ


ハラビロカマキリ


ヒメカマキリ


トゲカメムシ


コオロギ幼虫


アシグロツユムシ







ツチアケビ・キンミズヒキ

2012-09-28 | 折々の花~植物園~

ツチアケビ(土木通)ラン科



 ↑2012.6.17 大阪市立大学理学部付属植物園

薄暗い林の中でひっそりとで咲いてました、名札がしてあり丁寧に囲ってありました。
お花はいっぱい付いてますが葉っぱは?見当たりません。
「葉緑素を持たない菌従属栄養植物で、きのこのナラタケに寄生します」と教えていただいてもチンプンカンプンのわんちゃんなんですけど・・・
そして、秋に生る実がスゴイそうです、地上から突き出た赤褐色の枝に、赤い大きな実をたくさんぶら下げる・・・そうです。
ぜひぜひツチアケビの生の実を見てみたいと思うわんちゃんです。

念願かなってツチアケビの実を見に行くことができました。

2012.9.22

ナルホド、スゴ~イ!!

キンミズヒキ(金水引)バラ科

学名 Agrimonia pilosa
Agrimonia : キンミズヒキ属
pilosa : 軟毛のある、毛で被われた 。

草丈は50~130㎝、全体に長い軟毛が生える。
黄色の小花が細長い穂に咲く様子を、金色の水引に見立てて、キンミズヒキと・・・
果実の上縁には長さ3mm程度の棘がたくさんでき、これが衣服についたり動物等にひっついて散布される。ひっつき虫のひとつです。
えっ!!?どんな形のひっつき虫なんですか?ということでキンミズヒキの実を撮ってきました。



ノダケ(野竹)セリ科


セリ科の仲間は白い花が多いように思ってました、ノダケはセリ科なんですね、このような色って?珍しいと思いました。

ヤブマメ(薮豆)マメ科 

 撮影:9月16日 神戸市立森林植物園

ヌスビトハギ(盗人萩)マメ科

↑2012.9.16撮影


2012.9.01撮影  


金子園長さんと季節を歩く~ハス~

2012-08-13 | 折々の花~植物園~
7月15日の京都府立植物園は暑かったです
「金子園長さんと季節を歩く」はハスのお話でした

【請所の本紅:うけしょのほんべに】


京都郊外の小椋池から種を拾い出して発芽され育成・・・
請所の本紅(うけしょのほんべに)は二日目になっても開ききらないのが特徴「咲いてないの?」とは違います、花びらはだいたい100枚前後。

【舞妃蓮:まいひれん】


舞妃蓮(マイヒレン)は、日本の大賀ハス(大賀一郎博士が縄文時代に咲いていた古代ハスの種3粒を発見し、そのうちの一粒の開花に成功した蓮)と、アメリカの黄花種系の王子蓮(今の天皇が皇太子殿下の時アメリカ訪問された際に親善のためにもらって帰られた蓮)を交配させて作り出した蓮で、 当時皇太子妃だった美智子皇后にちなんで名付けられたそうです。
黄色に紅が合わさったような色をしてます。

ハスの花をちょっと分解


ハスの花は花びらが25枚以下で一重、25枚以上50枚以下で半八重、50枚以上で八重・・・妙蓮(みょうれん)は数千枚にもなります。
花びらがありまして、真ん中に花托、雄しべが通常200~400本。
ハスの花は4日間開閉を繰り返します、4日目の朝に散っていくと言われてます。

この日の観察会は午後1時からだったんで、どのハスもあんまり元気がなかったように思いました。
やっぱり、ハスの花観察は朝限定のような気がします。
京都府立植物園では早朝開園実施中です
8月19日(日)まで 開園:午前7時30分 閉園:午後5時



奈良の当麻寺の中将姫はこの蓮糸から曼荼羅を織ったと言われてます。
蓮糸は蓮の茎100㌔ぐらいあったとしてもピピッとしか取れないそうです、果たして一晩で・・・と言うのは不思議??

【蓮酒】






蓮の葉っぱの中心に穴を開けます、葉っぱの真ん中は中くらいの穴2、大の穴2とあるので大の穴をねらって穴を開ける、どこにあるかは葉っぱの主脈側にあります。慎重に開けないと、それるとパキッと横に穴が開いてしまいア~~ァ・・・
茎を通して蓮酒を楽しみます、まず水が通るか試してみましょう、ハイOK・・・



葉っぱにお酒を注いで茎の端からストローの要領で蓮酒を楽しみます、本来ならですが・・・お酒はアリマセン。
蓮酒ってどんなお味がするのでしょうか?

2012 7 15京都府立植物園生態園PhotoStory1

アリマウマノスズクサ(有馬馬の鈴草) ウマノスズクサ科
イヌゴマ(犬胡麻)シソ科
オウゴンオニユリ(黄金鬼百合)ユリ科
オトギリソウ(弟切草) オトギリソウ科
カリガネソウ(雁草、雁金草)クマツヅラ科(APG分類ではシソ科)
キキョウ(桔梗)キキョウ科
ジンジャーミント:シソ科
スズカケソウ ( 鈴懸草 ) ゴマノハグサ 科.
ソライロアサガオ(ヘブンリーブルー)ヒルガオ科   
タケニグサ(竹似草)ケシ科
タマアジサイ(玉紫陽花 )アジサイ科
ハナイカダ(花筏)ミズキ科
ヒメユリ(姫百合) ユリ科
ホウチャクソウ(宝鐸草)ユリ科(APG植物分類体系ではイヌサフラン科)
ヤマアジサイ(山紫陽花)ユキノシタ科
ヤマホタルブクロ(山蛍袋) キキョウ科
ヤマユリ(山百合)ユリ科

植物観察会:大阪市立大学植物園 2012.6.17

2012-06-30 | 折々の花~植物園~

やっぱりね、大阪市大植物園ではわんちゃん的にも珍しいお花たちに出合ってます

ツチアケビ(土木通)ラン科




薄暗い林の中でひっそりとで咲いてました、名札がしてあり丁寧に囲ってありました。
お花はいっぱい付いてますが葉っぱは?見当たりません。
「葉緑素を持たない菌従属栄養植物で、きのこのナラタケに寄生します」と教えていただいてもチンプンカンプン
そして、秋に生る実がスゴイそうです、地上から突き出た赤褐色の枝に、赤い大きな実をたくさんぶら下げる・・・そうです。
ぜひぜひツチアケビの生の実を見てみたいと思うわんちゃんです。

ツチアケビの生の実に会ってきました ➱こちら

前文の中の2項目について訂正しました
①葉緑素を持たない腐生植物➱葉緑素を持たない菌従属栄養植物詳しくはこちら
②ナラタケと共生します➱ナラタケに寄生します詳しくはこちら

ガガブタ(鏡蓋)ミツガシワ科 環境省RDB: 準絶滅危惧(NT)


白い可憐な小さな(直径1.5㎝ほど)花は、朝開いて午後には萎んでしまう儚い一日花です

ネムロコウホネ(根室河骨 / 別名:エゾコウホネ) スイレン科  環境省RDB:絶滅危惧II類


根室地方で発見されたのでネムロコウホネと命名。
北海道と東北地方の高原の池や沼に分布している。

サジオモダカ(匙面高) オモダカ科




和名は、葉の形がさじ(スプーン)に似ていることによる
サジオモダカの塊茎は沢瀉(たくしゃ)と呼ばれ、利尿効果などのある漢方薬として利用される。


オオアブノメ(大虻目)オオバコ科 環境省RDB:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


オオアブノメは、抽水植物です、 抽水植物というのは、水底に根を張り、からだの大部分は水面上に出ているもののことをいいます⇒植物図鑑
ちっちゃな可愛いお花なのに水田雑草と言われ一部地域では農薬にも強いそうで農業人さんには嫌われているようです。











水生植物の写真↑の中で名前と写真が一致しないのが出てきました

わんちゃんから
植物園はたいていの植物には名札が付いています、後々のためにお花を撮って名札を撮る・・・
この三枚の写真については「ヒツジグサ」「ヒメスイレン」と名札を撮ってますけど、どれがヒツジグサなのかヒメスイレンなのか分からなくなってしまいました。
大きさを比べるための1円玉はナルホドです、けど、どちらのお花の横に置いたのか?でした。

Re:そよかぜさん
葉の大きさはほぼ同じなので、葉と花の比較で花の大きさが分かります。
ヒツジグサがほんとうの野生種で、花は小さく、ヒメスイレンはそれより少し大きい花ですので、
①がヒツジグサ(未草)スイレン科です。
②と③がヒメスイレン(姫睡蓮)スイレン科です。


アマチャ(甘茶)ユキノシタ科


ヤマアジサイ系の栽培種、葉は乾くと甘味を増す。
「アマチャ」を使った甘茶が本来の甘茶です。
花まつりになぜ甘茶をかけるのでしょうね?⇒こちら

ハーブを二種
ウォールジャーマンダー:シソ科


ヨーロッパ南部の地中海沿岸が原産です。
古くから痛風の治療薬や利尿剤、咳や喘息の薬として用いられてきました。

シルバータイム:シソ科


タイムと言えば魚料理に・・・と印象のわんちゃんです。
主にヨーロッパ南部の地中海西部沿岸地域の乾燥地に主に分布しており、海岸 部の標高600m付近から内陸寄りの標高1600m付近までの山腹のゆるい傾斜地に自生しています、高さ25cmほど。

大阪市大植物園(大阪市立大学理学部付属植物園)は広いです。
季節を変えて、また訪れたいですね・・・

たいせつに守ってあげたいお花たちにクマガイソウを追記しました、どうぞご覧になってください

メタセコイア:スギ科 メタセコイア属

2012-06-28 | 折々の花~植物園~
わんちゃんがメタセコイアに初めて出合ったのは?
2002年のこと海津大崎(滋賀県)の桜見物に行った日でした。
カタクリの里に寄り道してるんですよ、そこでメタセコイアの並木道にビックリ、ず~~っと向こうの方まで続いてます。
葉っぱは見当たらず、まだ芽吹く前でした。
「夏も秋も冬も見ごたえありますよ~」って教えていただいて・・・

に行ってるんですよね。
けど、秋の紅葉のメタセコイアがまだやったなぁ・・・

ちょっと待って!!
わが町精華町の「精華大通り」に注目!!(ここの通りは車でしょっちゅう通ってます)
「うん?ひょっとして?メタセコイア?」と、ず~っとひっかかってたんです、それというのも、その通りにあるバス停の名前が「トチノキ通り」な、もんで・・・
思い切って役場で聞いてみました「ハイ、メタセコイアです」
「バス停にトチノキ通りとありますけど、トチノキって無いように思いますが?」
「精華台の通りに付けられた俗称のようなモンでしてニレノキ通りとかもありますよ・・・」
「そうなんですか、やっぱり精華大通りの並木はメタセコイアだったんですね、そしたら、そのメタセコイアの並木の長さは何㌔ぐらいでしょうか?」
「並木の長さが何㌔とかはこちらではワカリマセン、京都府の管轄なんでお電話番号をお知らせいただければ折り返し電話を差し上げるように連絡させていただきます」
「まぁまぁスイマセン」
しばらくして京都府南山城土木の担当者さんからお電話があり
「精華大通りのメタセコイア並木は東は“畑の前公園前”から西は“光台交番前”までの約3㌔になります“精華大通りのシンボルツリー”として3列植栽というのんがウリなんですよ」とお返事を頂きました。
あぁ~~モヤモヤがスッと晴れましたのわんちゃんでした。



メタセコイアの梢を徐々に見上げゆき空の広さに導かれたり(羽生田俊子)
↑ 道草さんよりいただきました。



↓ 秋色メタセコイア⇒精華大通り 撮影:2012.12.09



メタセコイアは高~い樹 
大阪市大植物園では、こんな↓看板がありました


そして、一本のメタセコイアの木の根元の傍に

黄色い矢印『メタセコイア最初の導入木』


京都府立植物園:春の山草野草展

2012-05-10 | 折々の花~植物園~
わんちゃん、京都府立植物園で4月29日から5月5日まで「春の山野草展」が開かれています。見に行かれてはとおもいます。
と、メールをいただきまして先週の事です、行ってまいりました。

【第51回山草野草展】 
期間:4月29日(日)~5月5日(土・祝)
場所:植物展示場(竹笹園そば)
主催:京都府立植物園
   京都山草会
*山草野草鉢約500点

えっ!?500点も展示されてたんですねぇ・・・
種子から育てはったとお聞きしました、フツーの植木鉢よりも、ちょっと形の違った鉢や苔むした石とかに植え込んでありました。
自生地で咲いているのよりはちょっと小ぶり・・・というのが印象的。
山野草の盆栽バージョンでしょうか。
例えばフタバアオイなんかも直径20㎝くらいの浅い植木鉢に小さくこんもりと植えてあったり、ニリンソウは金剛山で出合ったのより一回り小さく感じました。
順番に一つ一つジックリと見て回りました。
期間中に山野草の植え替えの実践指導もされてたそうです。
山野草を「種子から育てる」ということにカンゲキのわんちゃんです。

2012.5.03京都府立植物園:山草野草展PhotoStory3.wmv


イカリソウ(碇草、錨草)メギ科
イワチドリ(岩千鳥)ラン科
イワヒゲ(岩髭)ツツジ科
エゾハナシノブ(蝦夷花忍)ハナシノブ科
エチゼンダイモンジソウ(越前大文字草)ユキノシタ科
オキナワチドリ(沖縄千鳥) ラン科
オサバグサ(筬葉草 )ケシ科
オナガカンアオイ(尾長寒葵)ウマノスズクサ科
カテンソウ(花点草)イラクサ科
キバナチゴユリ(黄花稚児百合) ユリ科
ゴゼンタチバナ(御前橘)ミズキ科
ジュウニヒトエ(十二単)シソ科
シライトソウ(白糸草)ユリ科
シラユキゲシ(白雪芥子) ケシ科
シラン(紫蘭)ラン科
スズカカンアオイ (鈴鹿寒葵) ウマノスズクサ科
ズダヤクシュ(喘息薬種 )ユキノシタ科
ソシンイワカガミ(素心岩鏡)
タカサゴカラマツ(高砂落葉松)  キンポウゲ科
ツタバウンラン(蔦葉海蘭) ゴマノハグサ科
バイカイカリソウ (梅花錨草・梅花碇草).メギ科.
バイカカラマツ (梅花唐松)キンポウゲ科
バイカカラマツ八重咲き
ハルオコシ(春おこし)キンポウゲ科
パンダカンアオイ(パンダ寒葵)ウマノスズクサ科
ヒメイカリソウ (姫碇草)メギ科
ヒメシャガ(姫射干・姫著莪)アヤメ科
ブカンタイリンイワギリソウ(武漢大輪岩桐草)イワタバコ科
フタバアオイ(白)(双葉葵) ウマノスズクサ科
ホタルカズラ(蛍蔓).ムラサキ科
ミミナグサ(耳菜草) ナデシコ科
ミヤマオダマキ(深山苧環)キンポウゲ科
ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科
ヤクシマスミレ(屋久島菫)スミレ科
ヤチマタイカリソウ(八街碇草) メギ科
ヤマブキソウ(山吹草) ケシ科
ユキザサ(雪笹) ユリ科
ユキモチソウ(雪餅草) サトイモ科
ルリハコベ(瑠璃繁縷)サクラソウ科
青軸カンアオイ(青軸寒葵)ウマノスズクサ科

ついつい、あれもこれもと・・・。
ご覧いただきアリガトウです。



早春の草花展~京都府立植物園~

2012-03-16 | 折々の花~植物園~
「早春の草花展」は今年で7回目
今まで、北山で開催されてました(足元はコンクリート)
今回は芝生で膝やら歩くのに優しい・・・と。
けど、雨が多かったからこの花の回廊の中まで水が入ってしまったこともあったそうです。
そうなると、やっぱりコンクリートがええかな・・・とも。
そんなことで、今回は車いすを押す人もタイヘンやったんとちゃうかなと、関係者さんがおっしゃってました。


今回の草花展は入り口で匂いを嗅いで香りで春をカンジる。
ハゴロモジャスミン:モクセイ科


その次が菜の花で春のイメージ、その次がチューリップで春の定番、その後がカラーコーディネートの色コーナー、各コーナー入ってすぐにラティスをしているのは次のコーナーが見えないように、あんまりざぁ~~っと見えてしまうと面白くないから、ジグザグに組んであります、ともおっしゃってました。

菜の花コーナー

菜の花とプリムラで・・・
ナノハナ:アブラナ科

プリムラ・マラコイデス:サクラソウ科 


チューリップコーナー
チューリップ:ユリ科
 

草花展でも植物園でも自分が見て懐かしい植物があればウレシイですよね、自分の知ってる花があればなおさら、どれもこれも知らない名前の花ばかりややこしい横文字のんではね・・・
お母さんがちっちゃい、お子ちゃんに名前聞かれて知らんかったら親もツライ、でしょ?
「お母さんコレ何?」「チューリップよ、アレはナノハナ、こっちのはサクラソウ」って言える花があればウレシイ。
何もかも横文字で舌を噛みそうな名前の花ばっかりやったらもう嫌になるんですよね。


レッド&ピンクコーナー
ネメシア:ゴマノハグサ科
 
アロンソア・メリディオナリス:ゴマノハグサ科
 
このアロンソア・メリディオナリスは「こんなん何回も見たことあるって言う花では無いですよ」と、おっしゃってました。

ブルー&ホワイトコーナー


ワスレナグサ:ムラサキ科


ネモフィラ(スノーストーム):ハゼリソウ科


ネモフィラ(ルリカラクサ):ハゼリソウ科


ムラサキハナナ:アブラナ科


ムスカリ:ユリ科


イエロー&オレンジコーナー
ペーパーデージー:キク科


キバナルピナス:マメ科


吊り鉢コーナー


コレは「花の空中散歩」とネーミングされてます
黄色コーナーから入ったとき、パッと一瞬でもいいから「あっ!鉢が浮いてるなぁ」と、その一瞬狙いで釣り糸で吊ってあります。

ペーパーキャスケード:キク科




一般的にはハナカンザシとして売られている。
ペーパーキャスケードの仲間はオーストラリアのモノ、どちらかというと、乾燥花で、夏の高温多湿には意外と弱まります、夏越しを嫌がるんですがこのペーパーキャスケードは意外と水さえちょっと控えめにすれば夏の暑さはどうも無いし簡単に挿し木してなんぼでも増えます。
この仲間にしては育てやすいかな・・・と、花壇担当技術者の方がおっしゃってました。

出口に
オオムギ:イネ科


最近ムギを見る機会がないので「おや、あれ?」狙いのようです。
カンザキオオムギ(寒咲大麦)切り花用、温めると穂が出てきます。
15℃ぐらいで温めて今の時期に合わせて育ててあります。

出口は開けっ放しなんでヒメキンギョソウとか、デージー、とか寒さに強いモンを置いてあります。
寒さに強い言うても0℃以下まで下がりますけど、ここはやっぱり屋根があるのがミソ、
「早春の草花展」の草花たちは原産地というのが地中海沿岸、アフリカ北部とか南アフリカとかカリフォルニアとか、これみな地中海沿岸気候、という気候帯なんです、それは冬温暖で夏涼しくて雨は冬場ちょっと多くても構わない・・・
そういう気候の温度って5℃から25℃くらいが一番気持ちよく育つという。
温室に入れたらぬくい、外では寒がる、なんで、このハウスのようにビニール一枚被っていると、ちょうど良い。
いかんせん今年みたいにマイナスになると傷みます、ここでは家庭用のストーブを焚いて0℃以下にならないように日中はどんどん開けて開けて温度を高くしないように努める。そうしないとだら~んと伸びてしまって自分で立てないようになってしまいます。
夜は0℃以下に日中は25℃以上にならないように温度管理されてますと案内の方がおっしゃってました。

 



 




この草花展では立体感を出すためにヒナ段にしたり、吊り鉢、掛け鉢、いろんな平面的にないモノを高低差、壁面にとか少しでも花が迫ってくるように構成されてます。 


【おまけ】
アスペルラ:アカネ科


アグロステマ(ムギセンノウ):ナデシコ科


ネメシア(シューティングスター):ゴマノハグサ科



たくさんの写真をここまでご覧いただきアリガトウです
この「早春の草花展」は3月20日まで京都府立植物園で開催されてます。

早春の花たち~京都府立植物園~

2012-03-13 | 折々の花~植物園~
花全体が遅れてるようですけど、雨がたっぷり降っているから、温度が上がればイッキに追いつくという可能性はあります。
桜も遅れてる遅れてるって言われてますが、ここ2~3日寒くなるって言うてるけどそれ以降、温度が上がると、三月末と言うてたんが、ま、少し早まるかもしれません。って京都府立植物園の関係者さんがおっしゃってました。
3月10日に京都府立植物園に行ってきましたが、そろそろいろんなお花たちが咲き始めてました(確かに例年より少し遅れてるようなカンジがしました)

まず、大好きな植物生態園の方からと思いましたが、そこへ行くまでに葉っぱの落ちた樹木の根元辺りにクロッカスの群生が・・・

クロッカス(英: crocus)アヤメ科



柔らかい冬のお日様がちょうど良いそうです、夏には緑の葉陰がまたちょうど良いんでしょうね。
「今月の末頃にはクロッカスの花の絨毯で地面が覆い尽くされるよ」って・・・
黄色、紫、白と、キレイだろうなぁ・・・
続きにスノードロップの花壇が。
こちらの方はまだまだこれから、背が低いお花なのに俯いて咲いてるので撮るのがタイヘン・・・

スノードロップ (snowdrop) ヒガンバナ科





植物生態園のほうへ
セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科


高さ10センチほどの小さな多年生草本。
和名は節分の頃に花をつけることに由来するが、今年は節分の頃には間に合わなかったようです。
花茎の先に2センチほどの白色の花をつけるが、花弁に見えるのは、実は萼片である。
花弁自体は退化して黄色の蜜槽となり、多数のおしべと共にめしべの周りに並んでいる。めしべは2~5個あり、5月の中ごろに熟し、種子を蒔いた後で地上部は枯れてしまう、と教えていただきました。

バイカオウレン (梅花黄蓮) キンポウゲ科


ウメに似た形の白い花
1月末に出合ってるんですここでね、その時はやっと二つ咲いていました、今回もやっと二つ咲いてました、もっと咲いていると思ったんですけど・・・

フクジュソウ(福寿草)キンポウゲ科




光や温度に非常に敏感で、昼間でも日が さえぎられると花がしぼみ、 再び日があたるといつの間にか花が開いています。 寒い時期に咲くので、 花びらを開閉することで花の中の温度を 下げないようにしていると、教えていただきました。
福寿草の花と南天の実とセットで 「難を転じて福となす」という縁起物の 飾り付けがされることがある。
名前も、めでたい「福寿(幸福と長寿)」の 草の意。
根と茎は有毒、食べないように。
別名⇒元日草(がんじつそう)、 朔日草(ついたちそう)
旧暦の正月(2月)頃咲き出すことから、新年を祝う花として、いろんなおめでたい 良い名前がつけられたものと思われる。

ミスミソウ(三角草)キンポウゲ科


雪の下でも常緑であることからユキワリソウ(雪割草)の名でも知られる。
葉は常緑で三角形に近く三つに分かれている。
花弁のように見えるのは萼片です。

キンキマメザクラ(近畿豆桜)バラ科


早咲き桜
バラ科サクラ亜属サクラ節マメザクラ群に分類されるこの植物はマメザクラの変種で北陸や近畿、中国地方などに自生する落葉小高木です。
葉の展開と同時かそれより先に咲く花は淡紅色で直径約2cm、花弁は5つで多くの場合、葉の付け根から2個下向きに開花します。
(この日はみ~んな一個づつでした)
キンキマメザクラの花は植物生態園内で今月3月下旬のはじめ頃まで・・・

アセビ(馬酔木) ツツジ科


漢字で「馬酔木(あせび)」と書くのはアセボトキシンという有毒成分をもち、馬が食べると神経が麻痺し酔ったような状態になるところに由来し、かつては葉を煮出して殺虫剤としても利用されていました。

この日、梅林では


「窓に小さいかげろうがゆれ」   サトウハチロー

窓に小さいかげろうがゆれ
もくれん(・・・・)のつぼみがふくらみ
クロッカスのみどりが生きてくる
みんな 春を待つしるしです
だが それよりも春が近づくしるしは
かあさんの声が 若やいでくるのでわかる

↑道草さんからいただきました。



次回➱「早春の草花展」レポート編

金子園長さんと季節を歩く~竹・笹~

2012-02-15 | 折々の花~植物園~
竹はイネ科です。
「花が咲くことは咲きますが、花が咲くのは珍しいと言われています。花が咲いたとき稲の花に似てます・・・」と、金子園長さん
「えっ!」です。
イネの花って見たことないのに気が付きました。
7月の下旬頃から咲くそうです。
咲く時間帯が午前10時~11時、しかも、もみ殻がポコッと開いたぐらいのカンジ・・・1時間の間にホントに開いてるかどうか・・・
竹の花が咲いた!イネの花に似てるよ!けど、う~~ん

竹と笹の分け方は?
節のところから出ている竹の皮が、成長してもいつまでも残っているのが笹
カンザンチク(寒山竹)は竹とついてますが、笹の仲間。
オカメザサ(阿亀笹)というのがあるんですが、竹の皮がすぐ落ちてしまうんでタケの方に分類されてます。

マダケ(真竹)




中国から来たんじゃないか?という説もあるんですが、どちらかというと、日本原産という話が今現在有力だそうです。
関東地方以西ではもっともふつうに見られるタケです。
直径は5~15センチで、高さが10~20メートルになります。
節の輪は2個、節間は20~40センチで片側に溝があります。
また各節から枝が2個でるのが特徴です。
そして見分け方の一つに1節目の中が中空
金子園長さんは
「中空の筈なんやけどなぁ」とおっしゃりながら、何本か切ってみるけどみんな詰まってる「当たり外れがあるのかな?」とも、最後にありましたね、中が中空。ソレもらってきました。
モウソウチクもハチクも仲は詰まってるそうです
マダケの開花は120年周期といわれていますが、モウソウチクは67年周期と言う説があります、東南アジア、中国の方でも50年周期とも・・・なんで、ひょっとしてマダケは60年ぐらいの時に開花かな?、と言う説もあります、ここの(京都府立植物園)このマダケが植栽された時期から考えるとひょっとしてこの竹の花が見れるかも、けど、120年ぐらいなら諦め~・・・ですよね。
花が咲いてしまうと竹はもうダメなのかと・・・いや、腐ってしまった地下茎と上の稈(かん、幹)の間に地下茎の部分があって、そこから根を出します。

ラセツチク(螺節竹)

稈(かん:幹)の節が螺旋状にぐるぐる巻き上がっている。
右巻き?とか左巻き?とかあるみたいです。

ラッキョウチク(辣韮竹)

節間がラッキョウの形をしています、根っこもポコッ、ポコッとラッキョウのような形をしているそうです。

クロチク(黒竹)
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最初に筍(食べられます)が生えてきたときは緑色、半年もすると紫になり2~3年経つと黒色になるということで、シチク(紫竹)クロチクと言われてます。
伐採後も黒い色は変わりません

キッコウチク(亀甲竹)

モウソウチクの突然変異です
本種は京都特産と言われており、京都ではこのキッコウチクを収穫、
「火あぶり」法によって磨き上げたその製品は「京銘竹」の一つとして、
「京都府伝統工芸品」の指定を受けてます。
テレビ時代劇でおなじみの「水戸黄門」が使っている「杖」がこのキッコウチクだそうです。

キンメイモウソウ(金明孟宗竹)

モウソウチクの稈が黄金色
この種は突然変異によって発現するため、時には普通のモウソウチク林から突如発生するという珍らしいことがあります。

ハチク(淡竹)

タケノコは珍味と賞されている
材は細く割ることができるので、茶筅に使われる。

ナリヒラダケ (業平竹)

命名者の牧野富太郎博士は、「容姿端麗女の如き業平に擬し斯くは名づけしならん」と
「日本植物図鑑」にあるとか・・・
つまり、平安前期の美男歌人「在原業平」を想像させほどの美麗な竹とか・・・

シボチク(絞竹・皺竹)

マダケの変異体で、竹稈に縦に深いしわが出現した珍しい竹で、表面を手でなでるとナルホドです。

オウゴンチク(黄金竹)

マダケの黄金型。




京都府立植物園の北山門から入って真っ直ぐ歩くと噴水が、そこをもうちょっと行くと竹・笹園があります、北山門から入るとすぐに植物生態園の方に向かうわんちゃんなんで今まで竹・笹園にはあんまり足を運んだことがありませんでした。
今回の「金子園長さんと季節を歩く」のテーマは竹・笹。
初めてジックリと竹・笹園の中を歩くことになりました。
こんなにいろんな種類の竹・笹があるとはビックリでした。


「竹」   星野 徹

竹は抱えているのだ
節ごとに
ひと粒の火の種子(たね)を
竹が成長するにつれて
種子も 割れ
羽状の焔をひろげる
竹の林は
羽状の囁きで充される


一本の竹が囁く
もう直ぐだ
一本の竹が応える
辛抱だよ
二十年 あるいは五十年
突然 弾け咲く米粒はどの花
監禁されていたものを放してやると
竹は安堵して枯れる

↑ 道草さんからいただきました。


さて、かぐや姫はどの竹から生まれたのでしょうねぇ・・・


【おまけ】
ヤマコウバシ(山香ばし)クスノキ科
観察に回る前に、参加メンバー全員に、金子園長さんからのプレゼント。


葉っぱは枯れて、葉の一部は落とすものの、かなりの葉は枝に付いたまんまで冬を越して新芽が出た時に入れ替わります。
今の時季、茶色(黄褐色)の葉っぱが枝に付いてるんでとても目立ちます。
クスノキ科なんで葉を揉んでみたり、枝なんかをちょっと傷つけると、ちょこっと香りがする・・・そうです。
「落ちない葉っぱ、受験生にぜひ・・・」と記念に配っていただきました。
「あのう、姪っ子と甥っ子が高校と大学を受験します」と言われたご婦人には
「あっ、それじゃ1枚じゃ足りませんね、もう1枚」と・・・
そのご婦人、とても嬉しそうでした。

ヤマコウバシってどんな木なの?
植物生態園で撮ったのが
ヤマコウバシ(山香ばし)クスノキ科



ナルホド、葉っぱは枯れているのに落ちてないですね。



春よ来い

2012-02-09 | 折々の花~植物園~
立春はとっくに過ぎてしまいました、けど寒い毎日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
散歩道の木々を見上げれば、枝の先の新芽や花の蕾が膨らみを増している木もあります。
壮大な自然のシンフォニーの開演が近づいているというカンジですね。

♪春よ来い 早く来い
あるき始めた みいちゃんが
赤いはなおの ジョジョはいて
おんもへ出たいと 待っている♪

この童謡を作詞したのは新潟県糸魚川出身の相馬 御風(そうま ぎょふう)という人。
早稲田大学の校歌「都の西北」などもてがけた詩人です。
歩き始めたみいちゃんにはモデルが居まして、御風の長女文子(ふみこ)だといわれています。
「おんもへ出たい」つまり、外へ出たいということですが、この詩の素晴らしいところは、大自然とのつながりを前向きに表現しているところですね。
みいちゃんに負けてはいけません。
おんもを目指しましょう。

ドイツの文豪ゲーテの言葉です。
「花を与えるのは自然でありそれを編んで花輪にするのは芸術である」
ダイワハウス・モーニングエッセイ  ヴァイオリニスト川井郁子ハートストリングスより一部分抜粋・・・


ハイ 大きな声で歌いましょう
 ♪春よ来い♪ ➱クリックしてご一緒にどうぞ・・・

「学校のかえり」   
相馬御風

いつしか
雪が
ふりやんで
青い
月夜に
なりました。

夜学の
かえりの
縄手道
きょうも
わたしは
ただひとり。

雪の上には
さむそうな
わたしの
影が
うつります。

↑ 道草さんからいただきました、相馬 御風つながりで・・・


梅の花、一輪見っけ!!

節分の前の日:京都府立植物園

もう少し歩くと

シナマンサク(支那満作)マンサク科

同じ日に:京都府立植物園


寒い寒い日だったけど、思いきっておんもに出ました。
ちょこっと春の予感を味わってきました、わんちゃんです。


シモバシラ(霜柱)シソ科

2012-02-06 | 折々の花~植物園~

シモバシラ(霜柱)シソ科 別名:雪寄草(ゆきよせそう)

↑ 2011.9.18 撮影:京都府立植物園

学名 Keiskea japonica
Keiskea : シモバシラ属
japonica : 日本
Keiskea は、明治時代の日本の本草学者「伊藤圭介さん」の名前にちなむ。


冬になると、枯れた茎の根元に”霜柱”のような 「氷の結晶」ができるところからこの名がつきました。
(ふつうによく見かける”霜柱”とは違います)
シモバシラにつく「氷の結晶」は気温の低い朝に見ることができます
地上部は枯れていますが、地下部が生きていて水を吸い上げるため、外気に触れて「氷の結晶」が出来ます。
シモバシラは多年草なので、冬に地上部が枯れたあとも 地中の根は毎日24時間活動し続けています。
それ自体は他の多年草と同じですが、シモバシラの場合は 地上部が枯れてからも、枯れる前と同じように 地中の水を吸い上げて茎の上の方まで送り続けています。
次のような条件下でシモバシラに氷の結晶が付きます
①気温が氷点下ぐらいにまで下がった早朝
②雨や雪が降っていないとき
(雨が降ると水が凍ることができない、雪が降ると雪の水分がかかってしまうため氷ができにくい
③ まわりに雪が積もっていないとき
(雪が積もっていると、氷になろうとするときにまわりの雪の水分で溶かされてしまう)
④強い風が吹いていないとき
(強い風が吹いていると、水が動いてしまうため 氷ができにくい)

「三度目の正直ってホンマにあるんやわ~」と・・・
いっぺんシモバシラに霜柱(氷の結晶)のついてるところが見たかった。
土曜ミニミニガイドの日のことでした、集合は午後1時です、
前夜が寒かったので「ひょっとして?」の思いがあって、京都府立植物園の開園9時前には行こう・・・シモバシラに出合えるのは植物生態園の中です、

こんなカンジでした、

コレではちょっと・・・


次の機会もアキマセンでした、寒くても早朝雲っていたら気温的にパキッと寒くはないんですよね。
ある日の早朝、コロと散歩に出かけると、うん?いつもの寒さとちょっと違うぞ。
星がまだ消えてない、空気は刺すように冷たい、
「よし!今日行こう」

↓こんなカンジでした。



そして、氷って膨張しますよね、茎が裂けやすくなって、縦に細く裂けた時は茎に沿って縦に細長い氷の結晶が見られますが、何回も凍って結晶が付いてくると、裂け目が広がって水分が茎の上まで行かなくなり「氷の結晶」は根元近くに出来てます。





2月も中旬になると、いくら寒い日があっても、もうこんな氷の結晶は付かなくなります。
裂け目が広がって水分がもう茎を上がっていけなくなってしまうから・・・
そして春になると、新芽が出てきます。

【おまけ】
雪の結晶
早朝に風花が舞っていた日
庭に置いてあったバイクのシートに


バイクの前タイヤのカバー(?)

2012.1.29 撮影:わんちゃんちの庭で

ロウバイ(蝋梅)の仲間たち~京都府立植物園~

2012-02-03 | 折々の花~植物園~
土曜ミニミニガイド赤い実シリーズの観察が終わって、おまけがありました。
向こうの方にこんもりと、黄色い・・・

ほのかに匂う良い香り・・・

ロウバイ(蝋梅)ロウバイ科




コレがいわゆる普通種のロウバイ、春を代表する花で一番早く咲きます。
花被片(花びら)の外側が黄色く内側が黒っぽい紫色、花の大きさは、あんまり大きくないです。
色的には、ちょっと寂しい黄色、樹形がかなり暴れている・・・のが特徴。
ロウバイは梅とついてるんで、梅林に植えられていますが、梅とは何の関係もありません。
梅はあくまでバラ目バラ科サクラ属、
ロウバイはクスノキ目ロウバイ科ロウバイ属
ロウバイは日本のモノでは無いです、中国原産17世紀に渡来、


ロウバイにくっついてた大型のミノムシのようなモンは偽果(ぎか)

ウンナンロウバイ(雲南蝋梅)ロウバイ科




ロウバイの傍にウンナンロウバイが・・・
それって?
ヒマラヤ(雲南あたり)出身、中国ではロウバイもウンナンロウバイも区別してないそうです。
あえて言うなら、花の色がロウバイより淡く白っぽい、葉っぱが大きい、
パッと見、見分けつかへんやんか?と、わんちゃんは思うのでありました。
けど、さっきロウバイに出合ったとこなんで、
そういわれてみれば花の色が、ちょっと淡く白っぽいかなぁ。

ソシンロウバイ(素心蝋梅) ロウバイ科




花びらが大きく(ロウバイの1.5倍くらい)中の花被片まで黄色い。
赤みが全くないのがソシンロウバイ。
ちなみにソシンとは?
芯の色素が落ちているモノ


ソシンロウバイにも偽果が・・・


マンゲツロウバイ(満月蝋梅)ロウバイ科

ソシンロウバイの園芸品種




花は大きいし、香りは強いし、型は良いし、樹形は良いし、
言うことなしのマンゲツロウバイ最近人気急上昇・・・

【おまけ】
カギカズラ(鉤蔓)アカネ科


葉っぱの付け根にカギがついている、スゴイ根性で上っていく
ちょうど15mもあろうかと思われる杉の木にカギカズラが上っていってましたね、

カギカズラのカギを観察


葉っぱの節にカギが付いてるその付き方が一つついて次は二つ、その次は一つまたその次は二つ・・・
交互にカギの数が♪1ケ、2ケ、1ケ、2ケ♪
京都府ではもともと、自生してたモンなんですが、今や少なくなって絶滅危惧種に指定されてます。
植物園でジックリとね・・・

イチゴノキ(苺の木)ツツジ科
イチゴノキはツツジ科の常緑低木。

お花がカワイイ・・・アセビやドウダンツツジに似てる。



花が終わると、ほぼ一年かけてイチゴのような(というより、ヤマモモ似)果実が実ります。
花の時期と、昨年の果実の熟期とが重なり、花と果実が同時に目を楽しませてくれます。
あまりに美味しそうなんで一つ口の中へ、まずくはなかったですが美味しくもない・・・
実を食べるよりは、ジャムや果実酒に利用できる、そうです。

バイカオウレン (梅花黄蓮) キンポウゲ科

ウメに似た形の白い花
生態園に一際目立ってと思ったわんちゃんですが、
お花はやっと二つ咲いていました、よくよく見ると蕾が二つ

セリバオウレン(芹葉黄連) キンポウゲ科

バイカオウレンのすぐ前側に一株だけ咲いていました。


京都府立植物園:冬の木々の赤い実

2012-01-31 | 折々の花~植物園~


 菰巻き 


樹木係の職員さん7名の方が総出で下から上へ順番にコモを巻いて行きます。
一番上のところで、スポッと抜けないように下方へ荒縄で結んでありました。
7名の職員さんが8時半からほぼお昼までかかったそうです。
京都も最近暖かくなってきてますね、このコモを巻かないとソテツがもたへんのんかな?と言うことも無いそうです、しかし「アレせえへんのですか?」とか言われるそうです、また、もしかの時も考慮されて、何よりも菰巻きの技術の継承としてでも、やらなアカンのんちゃうやろか・・・と。
毎年、季節の風物詩として新聞に紹介もされますから・・・

土曜の午後はミニミニガイド
温室ではいろんなお花が咲いてました、屋外ではちょっと厳しいですね、何を解説されるのかな?の期待満々・・・
樹木係生態園担当 津田さん

赤い実シリーズで~す」と、おっしゃりながら歩き始めた津田さんの後をぞろぞろと・・・

ストランバエシア (バラ科) 



学名でしか表記が無いです、和名は無いです。
中国ヒマラヤ原産、なかなかよそでは見られませんよ。

 オオカナメモチ (大要黐) バラ科 




1935年中国からの種子交換で育てたモノ
ストランバエシアもそうだったんですよ。
オオカナメモチの実は多肉質でジューシーな実⇒液果、漿果(しょうか)
いかにも鳥が好きそうな実
ここで突然、動物散布のお話
動物散布には
①付着型(動物に付着して運ばれる:ひっつきむしなど)
②被食型(どうぶつに食べられて運ばれて糞と共に出る)
鳥たちのエネルギーは糖分と脂分で飛ぶと言われてます。
出来るだけ体重を軽くして飛べるように蓄えられないので食べたモノをすぐに燃やして飛ぶ・・・ので食べたまま遠くの方へは飛びません、食べながら糞しながら飛ぶ状態なんで、あんまり遠くの方へは種が行かない、鳥散布はせいぜい200m以内で蒔かれてしまう・・・
鳥に食べてもらって木はなんで遠くに行きたいのか?
もちろん勢力範囲を広げたいのもある、けど、自分の親の根元に落ちても、親が覆いかぶさって日が当たらないし、親の元に居てても将来、何の見込みもない!
ということで、出来るだけ親の影響から逃れたい、というのがポイント。
けど、鳥によってどこに飛ばされるか解らない?という大きなリスクを抱えている、しかし、親元からちょっとでも離れたい・・・
実が甘いのが良いかな?鳥に食べてもらえる適当な大きさのサイズ、鳥が好む適当な固さ(柔らかさ)発芽抑制物質が働いてる事、
えっ?発芽抑制物質??
鳥のお腹の中を通って糞と一緒に出ないことには発芽しないようになっている、園芸係さんがする時は、ざるの中で強く果肉を洗い流して種を取り出すという方法で・・・そうしないと芽がでない、そうです。

種子交換⇒全世界の提携植物園に「ウチではこんな植物がありますよ」とリストを送ります、欲しいという植物園が何種類かという制限のもとで申し込みがあったら、封筒に種を入れて送る・・・
挿し木とか種とかでやりとりしたモノ
京都府立植物園の種子交換の実績➱(こちら)


 センリョウ、マンリョウ、アリドオシ 
(千両も万両もず~っとありますよ、有り通しですよ:\(^o^)/)
  センリョウ(千両)センリョウ科  


  マンリョウ(万両)ヤブコウジ科 


センリョウとマンリョウとは?
実が上向きにブワ~っと付いてるのがセンリョウ、マンリョウはコソッと下向きに、葉っぱに隠れるようにぶらさがってますね。
葉っぱの鋸歯(きょし)
センリョウはギザギザギザと先っちょまで尖ってます、マンリョウはちょっと優しめな波型の鋸歯になってる?(そうそう)
樹形で見るとセンリョウは枝分かれして大きくなっていく、マンリョウはスクンと立って下向きにポロンと実が付いて、葉っぱがプサッと付いてて、それがちょっとづつ大きくなっていく?(ほぉ~~)

  アリドオシ(蟻通し)アカネ科 一両


  カラタチバナ(唐橘、百両金)ヤブコウジ科 百両


  ヤブコウジ(藪柑子)ヤブコウジ科 十両


センリョウだけはセンリョウ科
マンリョウとカラタチバナとヤブコウジが近縁でヤブコウジ科
アリドオシはアカネ科

「あかき木の実」  北原白秋
暗きこころのあさあけに、
あかき木(こ)の実ぞほの見ゆる。
しかはあれども、昼はまた
君といふ日にわすれしか。
暗きこころのゆふぐれに、
あかき木の実ぞほの見ゆる。

↑ 道草さんよりいただきました。




♪赤い鳥、小鳥、なぜなぜ赤い、赤い実を食べた♪
ず~っと、赤い実を観察してきました
ここで、ふと、赤い実よりも黒い実の方が美味しかったりして・・・
赤い実の時よりも熟して黒くなった時の方が美味しい、アントシアニンが増えてきたころかな?
鳥の目には何色に見えているのか?どうも、人間が見る色とはちょっと違うみたい?
赤い実が赤く、黒い実が黒く見えてるとは違うみたい、
赤い実が美味しいんじゃないかと言えばそうでもないみたいで赤い色のタマミズキの実には見向きもしない鳥さんたち
高い高い木の上にいっぱい実が生っている
「なんで鳥が食べないの?タマミズキの赤い実は美味しくないの?」と聞いてみたいくらい。
他に食べるモンがなくなったころ、やっとタマミズキに鳥がやってくる・・・

ここで、赤い実の観察は終わりました。
まだまだ園内をブラブラ向こうの方に黄色くこんもりとした樹が・・・・・??
つづく


樹木係生態園担当 津田さん