【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

京都府立植物園~観覧温室・氷の彫刻・イルミネーション~

2011-12-24 | 折々の花~植物園~
京都府立植物園の北山門入口で
"観覧温室夜間開園&クリスマス・イルミネーション"の大きなポスターが目に留まりました。
「ほぉ~~キレイやろうなぁ 夜まで残ってみる?」
「いいよ」

京都府立植物園の中を「松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩」してからね、温室で写真撮ろうかな?と・・・
温室に入ると、カメラのレンズが、くもってしまい紗をかけたようになってしまう・・・何回も拭いていたらやっとカメラのレンズが慣れてきましたね。

温室では珍しいお花がいっぱい、名札が頼りなんですよ・・・

2011.12.18京都府立植物園観覧温室PhotoStory1.wmv

アマゾンユリ:ヒガンバナ科 別名:ギボウシスイセン(アマゾン・アンデス山地)
アリストロキア・ギガンテア:ウマノスズクサ科
ウナズキヒメフヨウ:アオイ科 別名:眠れるハイビスカス
オオベニゴウカン(大紅合歓) マメ科
グロクシニア シルウァティカ(Gloxinia sylvatica) イワタバコ科
コリトプレクツス・スペキオスス:イワタバコ科(エクアドル、ペルー)
サリタエア・マグニフィカ:ノウゼンカズラ科(コロンビア)
シャムソケイ. Jasminum rex モクセイ科(タイ)
ツンベルギア・ウォゲリアナ:キツネノマゴ科(西アフリカ熱帯部)
ツンベルギア・マイソレンシス:キツネノマゴ科(インド)
ドムベヤ・セミノール:アオイ科
パキスタキス・コッキネア :キツネノマゴ科 別名:ベニサンゴバナ(紅珊瑚花).(ガイアナ)
フラグミペディウム:ラン科
フリーセア“セプタードオール”:パイナップル科
ヘリコニアヴァグネリアナ:バショウ科
ヘリコニアマリエ:オウムバナ科
ヘリコニアプシッタコルム:バショウ科(西インド諸島~南アメリカ)
ベンガルヤハズカズラ(ベンガル矢筈葛) キツネノマゴ科
ホルムショルディア・サングイネア:クマツヅラ科(インド)
ユメレア・サギタタ:ラン科
リンコスティリス・ギガンテア:ラン科(インド、タイ)
リンコソフロカトレヤ(ラン科)

ポインセチア展開催中でした。




  「ポインセチア」   森 未知子
かつて眼差しのなかに
燃える焔(ほのお)をみたことがあった
その日から溢れくるもの 充ちてくるものが
わたしの内部をひたしはじめる
おお輝くわたしの変身よ
木枯しの街の彼方
青いわたしの故郷は何處。

↑ 道草さんからです、アリガトウです。


さて、温室から出ても夜間開園まで少々時間アリ
「どうする?食事にでも行く?」
「そうしよか」
植物園を出ると北山通り、ここは、こじゃれたお店が軒並みに・・・
食事をしておしゃべりしてると程よい時間になりまして・・・
再入園です、
京都府立植物園は60歳以上は年齢証明を提示すると入園料は無料です。
(京都府民だけじゃないですよ、他府県からの人もOKですよ)
いきなり、北山門から入ってすぐの噴水が・・・


暗っぽい園内を歩きながらところどころのカワイイ動物のイルミなど見ながら・・・


↑ クリックで大きくなります

おっと、いきなり明るい場所に・・・
なんと、氷の彫刻制作真っただ中デス。




シャシャシャシャッと手際の良い事、そりゃぁモタモタしてたら氷が融けてしまいますわね。
(社)全日本司厨士(「西洋料理」を専門に従事する料理人)協会京滋地方本部協力とありました。

お題は 「絆」
パチパチパチと拍手喝采

それから、ゆっくり歩きながらステキなイルミネーションを楽しみました











↑ クリックで大きくなります
【おまけ】
今日、こんなニュースを観ました

三陸照らす希望の光、約10万個LEDでイルミネーション



植物・樹木の生き抜く戦略~果実・種子の場合~

2011-12-21 | 折々の花~植物園~

【松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩】  2011.12.18(日)


植物・樹木の生き抜く戦略~果実・種子の場合~
Ⅰ動物が運ぶ⇒動物散布
①鳥などが(食べて)運ぶ⇒被食散布
 植物という報酬→餌としての興味を誘う(栄養、色、臭い、大きさ、熟期)
①食べ残し」を期待⇒(貯食散布)
②動物が(に引っ付いて)運ぶ⇒動物散布
 動物以外からの要因では親植物から落ちない

Ⅱ風が(に乗って)運ぶ⇒風散布
①翼で飛ぶ
②毛で飛ぶ

Ⅲ水が(に流されて)運ぶ⇒水散布
 例えば、オニグルミ、ヤシ類、オヒルギ
(参考:「花から種へ」全国農村教育協会 小林正明著


その日のテーマとは別に「松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩の日」は、まず、この木に注目です、最初にこの木の傍まで行きます。

ストランバエシア・ダビディアナ(バラ科)

2011.8.14

8月の観察会の時、松谷名誉園長さんが
「この実の色が10月、11月、12月とどんどん変わっていきます、この色の変化を観察していただければイイカナ・・・今やったら、果実も葉っぱの色も緑なんで、誰も気が付かない、素通りされてしまう、それがもったいないんで、今回来ていただいた方は次にはどのような色になっているか?見といてください。真冬にはスゴイ色に変わります。」と、言われてました。


この赤い実がそのスゴイ色・・・


5月24日に撮らはったという花の写真を見せてくれはりました。
「この花が咲くから当然こんな実が生るのです、6月になると花びらは落ちて実になりかけてます、緑の実からオレンジっぽい色になって真っ赤っかになります、是非皆さんチャレンジされて毎月ごとの実の変化を見に来て下さい」と。
「花びらを撮る時、花びらの正面からだけじゃなくて裏側からも見て欲しい、花びらの後ろ側には花びらを支える萼片と言うモノがあります、それがどないなって行くか・・・という観察も面白い」とも。

そして
「赤い果実の一番先っちょを見てみると、うん?黒っぽいモンが?その先っちょに糸みたいなモンが、3㎜ぐらいのコレが雌しべのもと・・・」
来年のハナシですが、この実が生ってる枝からは花が咲きません
新しく伸びた枝から花芽が出てました。



そういう風にしてみるみる大きくなっていく木だそうです。

センダン(栴檀)センダン科


「栴檀は双葉より芳(かんば)し」のセンダンと誰もが思いがちですが、そのセンダンはこのセンダンではなくってビャクダン科の白檀のことで、ソレは日本の屋外では育ちませんので温室でないと育ちません、当然、ウチの温室にはあります」と。
目線のところに枝がきてるセンダンがあります、春にホントにキレイな紫色の花と、香りをぜひ堪能してほしいですね。
実はブニュブニュとしてて鳥たちにはごちそうになります、種は消化しないので糞として落ちたところに居つくことになります。
余談ですが
わんちゃんちの近所の散歩道にはセンダンがあちこちにあります、これからのシーズン鳥たちが電線に止まってセンダンの実を食べます、と下に種が落ちます、白い堅い堅い種です、コレがウチのコロの大好物なんですよ、
「カリカリカリカリ」堅いのに・・・歯の丈夫さをアピールしてるみたいに。

シナサワグルミ(支那沢胡桃)クルミ科


中国原産、落葉高木、高さ20~30m


このウサギの耳のようなモンが風が吹くと、くるくるくると舞いながら親株よりちょっとでも遠いところに飛ぼうとしている、それで少しでも生育の範囲を広げていくこの木の戦略。
コレは風で飛びますから、風散布です。

クスノキ(樟、楠)クスノキ科

クスノキに黒い実、


実の中に種が、果肉部分は鳥たちのごちそう(栄養)に、種は消化しないから糞と一緒に蒔かれる、
実が生るんやから花が咲くんやね。
花って気が付いてないわんちゃんです、ゴ-ルデンウィークの頃、もんのすごう可愛らしい小さな花が咲くらしい。
「クスノキに実なんてできるワケないよと思われてる方、結構いはります、コレができるということは花が咲いてます、クスノキに花が咲くはずないと思ってられる方結構多いんですがゴ-ルデンウィークの頃来てみてください、もんのすごう可愛らしい小さな花が咲きます」と・・・



ニワウルシ(庭漆)ニガキ科

白い花が咲いているような高い木、花ではなくて果実でした。


よくよく見ると平べったい果実の片方はノペッとしてて片方は少しねじれてます、果実を腕を高く伸ばして投げ落とすと、くるくるくると舞うように落ちてきました。
ねじれてる方が、たぶん?下の方にきてたかな?
高い木についてる果実、一斉には落ちません、そこがミソだそうです。
何日間もかけてちょっとづつ落ちていく、一斉に落ちてもし何かがあったら、全部ダメになってしまうから・・・と危険度を分散している、ソレがこの木の戦略。
強い風が吹いたら遠くの方まで飛んでいきます。
名前が「ニワウルシ」となってますが、かぶれません、ウルシの仲間ではないのです、葉っぱが出てきた時、ウルシと同じようなカンジなんで・・・でもウルシではないです。

サワシバ(沢柴)カバノキ科 別名:サワシデ


サワシバの果実です。
ミノムシの大型のようなモノ、瓦重ねみたいに一つ一つが種子になってます。
ボトンと落ちるのではないらしい一つ一つが外れて飛んでいくらしい・・・

ノグルミ(野胡桃)クルミ科

瓦重ねのような付け根のところに小さな種子があります、コレも翼があるので・・・



小さな種子がいくつもいくつも飛んでいって、たまたま上手くいって何十年も経って育つとこんなに大きな樹になります。

シロバナヤマブキ(白花山吹)バラ科

フツーのヤマブキは葉っぱが互生についてます、コレは葉っぱが対生に付いて
いて花の色は白、花びらは4枚、よく知ってるヤマブキとはちょっと違うんですね、コレは果実の色がキレイですね、春の花と秋の果実と二回楽しめます。
春の花の頃またね、見に来て下さい・・・と。

ロウヤガキ(老鴉柿)カキノキ科 別名:ツクバネガキ(衝羽根柿)

中国原産、柿の一種。
最近では盆栽で使われているのが流行ってます。
萼片が4枚で羽をつくツクバネに似ているのでツクバネガキとも呼ばれている、このロウヤガキには種は出来ません、大きなロウヤガキの根元にはいっぱい苗が出ていました「何でや!」
根を掘ってみると全部、親の方に根が続いているそうです。

カギカズラ(鉤蔓) アカネ科


枝の下側にカギが付いています、そのカギの付き方が1対2対1対2の割合で付いてるというところがオモシロイ
このカギはこの木自身が何かの枝に意識して引っかけていくんじゃなくって、他の木の枝がたまたまここに来た時にその木の枝がこのカギの中に自分から入って行くという、網に引っ掛かった魚のように引っ掛かった枝は絶対抜けません、引っ掻けたカギはひっかけてないカギよりも太ります、自分で自分の枝を引っ掻けることも多々あります。

このカギには薬効成分があるらしい・・・
生薬として釣藤鈎(チョウトウコウ)
↑夏から秋にかけて釣を採取して日干しにしたもの
高血圧患者の頭痛、眩暈や、子供のひきつけ、疳の虫に用います。
有効成分はリンコフィリンというアルカロイドで、血管を拡張し高血圧を改善することが明らかになっています。

挿し木ででも繁殖します

「植物ってホンマに生命力が強いですね、どんなことがあっても生き延びていくぞ、っということをカンジました今日はそういうところを強調してます」と、最後におっしゃってました。


【おまけ】
レンギョウ(連翹)モクセイ科

レンギョウが咲いてました。

コレは人間が勝手な表現でする「狂い咲き」
グワッと寒くなったけど日中の気温が高くなると咲いてみる・・・
レンギョウにしたら別に狂ってるわけではないのです。
葉っぱが落ちてしまって、寒くなって冬、そんな時に咲いたら何があるかワカラナイ(レンギョウにとって)から、咲かない。
次、咲くときは気温が上がったとき、フツーは春、ところが最近日中の気温が高くなったので、ソレを春と間違えて咲かなアカンというDNAが働いたんで咲いてしまった・・・
全部が全部咲いてるワケじゃないです、個体差があります、ものスゴク感受性の強いのだけが咲いてるんですよね。
残ったレンギョウたちは春に咲きます、この咲いてしまったレンギョウは来春には咲きません、花芽が無い!

「小春」 永井荷風 

小春の空の晴れつゞき
返り咲く山吹に蝶も舞ふなり。
いつはりの春。
去りゆく秋の名残り。
やるせなき思出の痕。
さめたる夢の消え行くかげ。
皆一瞬のまぼろしとは知れど
虚無のさびしさには優るべし。
されば堪へ難き悔と未練の苦しさも
われには嬉しわれにはいとし。
かへらぬよろこびの名残とおもへば。

↑道草さんよりいただきました。

メグスリノキ(目薬の木)カエデ科 別名:千里眼の木


キレイな赤色、ものすご~くキレイな赤、メグスリノキの紅葉は美しい!!
京都府立植物園では一番遅く紅葉が始まって、遅くまで紅葉している。
(花の径約5mm、5月に咲く、雌雄異株)

メグスリノキの効能
目がかすむような時に樹皮を煎じて内服すると、遠方までハッキリするという。
また、肝臓疾患の薬としても用いられているということだが、
中国古典:素問(そもん)、霊枢(れいすう)には
「肝気は目に通ず、肝和すれば、目よく五色を弁ず」と、あるように目がよくなれば肝がよくなるのは、漢方の基本の「き」とある。
参考書:薬になる山野草(主婦の友社)

京都府立植物園でこの日アリドオシに出合いました
こちら に追記しましたのでご覧ください

次回は京都府立植物園観覧温室~イルミネーション~氷の彫刻

アスクレピアス(Asclepias) ガガイモ科

2011-11-24 | 折々の花~植物園~

京都府立植物園の北山門から入ってすぐのところに季節にふさわしい花壇がしつらえてあります。
辺り一帯は「北山ワイルドガーデン」と呼ばれています。

背丈の高い(わんちゃんよりもですよ)可愛い色(橙色)のお花が目につきました。

アスクレピアス(Asclepias) ガガイモ科


唐綿と呼ばれて幾年秋日和り(道草) 
↑ 道草さんアリガトウです。


アスクレピアスは北アメリカ、アフリカを中心に100種以上が分布しますが、その中でも花壇、鉢植え、切り花として栽培されている種は主に2~3種です。

アスクレピアス(Asclepias) は、ガガイモ科トウワタ属です。
和名をトウワタ(唐綿)と言い、外国から入り、種子に白い冠毛があり、綿毛に似ていることから付けれられました。

↑ アスクレピアスの種子:そよかぜさん提供

じぃ~~っと見ると、とても可愛いンです。

花びらがクルクルっと反ってますでしょ・・・

けど、この可愛いお花にもう一つの顔が、
根や全草に止血や殺虫効果がありますが、嘔吐、不整脈、心臓麻痺等の毒草ともなります・・・と。

↓ アスクレピアスの果実が見えてます

ふっと思ったんです
この果実は?0000の果実に似てるぞ・・・

ガガイモ科?
いつも散歩道でガガイモに出合うんですよ
そのガガイモの果実がぜひとも見たいといつも思ってたんです
でもね、いつも毎年、草刈りでその果実を観るには至らなくって“ザンネン”の繰り返しでした
けど、フェンスに絡まってたのを発見!
ガガイモ(蘿藦、鏡芋、芄蘭:Metaplexis japonica)ガガイモ科

毎日毎日そこの傍を通るたびに「うん!あるある」って。
はじめてガガイモの果実を観た時はビックリしました、噂では聞いてたんですけど・・・




「 あのぉ~ アスクレピアスのピアスはアクセサリーの?ですか?」
「アスクレピアスというのは昔のギリシャのお医者さんの名前 Aesculapius からきています。
“明日くれピアス”とアクセサリーをおねだりしているのではありませんよ。」

わぁ アミメアリが・・・

↑ 写真:そよかぜさん提供

植物生態園~野菊・カワセミ~

2011-11-21 | 折々の花~植物園~
金子園長さんと「季節を歩く」は午後1時出発です
コレに参加する日はいつも、午前中に植物園に出向き、植物生態園をウロウロしてます、わんちゃんです。

地下鉄北山駅から上がってすぐの京都府立植物園北山門から入ると植物生態園はすぐです。
秋です、菊です、生態園ではいろんな菊(野菊)に出合うことが出来ました
と、申しましても、その菊たちの茎にじかに名札が付けられてあったので、ようやっと、菊たちの名前が分かったというわんちゃんなんですよ・・・

シロヨメナ(白嫁菜)

白いヨメナという意味だが、 ヨメナのようにヨメナ属ではなく、ノコンギクなどと同じシオン属・・・
と、図鑑に載ってました。

ノコンギク(野紺菊)

名の由来:野に咲く紺色(?)の菊という意味.
特  性: 多年草、日当たりの良い山野に生える
ノコンギクによう似たのにヨメナがあります。
両者の違いについては ➱こちら

コンギク(紺菊)



野原などに自生するノコンギクの古くからの栽培品種です。
紫色がノコンギクよりも濃く、くっきりとしたイメージ。

サンインギク(山陰菊)

富山県から山口県にかけての日本海側と瀬戸内側 の山口県光市まで分布しています。

キクタニギク(菊渓菊



キクタニギク(別名 アワコガネギク:泡黄金菊)は、京都東山の菊渓の菊という意味です。

イナカギク (田舎菊)

別名:ヤマシロギク、 晩秋の山に咲く野菊です。

「荒地野菊」   津村信夫

川で溺れた少女のことは
もう誰も口にしなかつた

村の家の障子紙が白い
秋の日に
まるで 偶然のやうに美しい

少年が一人
哨兵のやうに道のべに立つてゐる

その午後から
火の山は退屈さうに煙をはき出した

少年は駆け出した
物影を見て駆け出した

野に光つたてゐるもの
ひともと揺れてゐるもの

荒地野菊 荒地野菊

↑道草さんからいただきました。
 
野菊たちとサヨナラして金子園長さんと「季節を歩く」 ➱こちら に参加して京都府立植物園菊花展を堪能しまして
「ちょっとお茶しよか?」と言うことになり、なからぎの森に・・・
池の傍の東屋でお茶してますと、大砲とまではいかないですが、立派なレンズを装着のカメラの放列
「何を狙ってはりますん?」と聞けば「カワセミでんねん」
「カワセミやてぇ」と聞き込みの結果を友達に言うと、
「いやぁ 私、カワセミ見たことないねん」
と、ざわざわしゃべっていると、
「ほら、あそこにカワセミが居りますやろ?」
「どこどこ?」
「ほらあそこ」
「ワッ!いるぅ」
シャ~ッと水面を、ちょうど小石を投げて小石が水面をトントントンと滑っていくようなあの状態、餌でもゲットしたんかいな?
「アッ!アッ!アッ!」状態のわんちゃん
小枝の先っちょに止まってる・・・
鳥撮り用のレンズにはかないませんが取りあえずカメラを向けてカワセミ撮りにトライ!!

「枝が被ってしもたな」って周りから聞こえてきました


「ねぇ、わんちゃん、枝被りって、鳥撮りさんたちの専門用語?」って友達が聞くんですよ。
「そうですね”枝被り”は枝や葉が写そうとするものの邪魔をすることで、この写真でもくちばしの枝が無い方がいいでしょ?
でもこれは”軽い枝被り”です」と、教えていただきました。

カワセミ(川蝉、翡翠、翡翆、魚狗)ブッポウソウ目カワセミ科

「カワセミと背景のカワセミを撮ろうとしている人の対比がおもしろい写真になりましたね、この写真なら枝被りは無いですね」
とも・・・

「豪華な菊も観れたしぃ、カワイイ野菊たちにも出合えたしぃ、初めてカワセミ観れたしぃ、ええ日やったわぁ」
「なんと、私は京都府立植物園って今日来たんは初めてやったんよ、ホンマに来て良かったわぁ」友達たちは大満足の様子でした。
やっぱりウレシイわんちゃんです。

追加記事(11月26日)
後日、Uさんから
Uさん:「短歌会でね、初めてカワセミに出合ったことを詠んで一首、提出したの、会の人たちからの感想をいただいたんだけど、いろんな角度からの見方があるのね、改めて勉強させていただいたわ・・・」
わんちゃん:「へぇ~そうなの、ぜひ、blogで紹介させて・・・」
Uさん:「拙い歌がこんな事になるとは・・・」
わんちゃん:「いえいえ、短歌を・・・となると、言葉の一つもうかんできません、のわんちゃんです、うらやまし~いです、ヨロシクです」


 *二方からレンズが狙うカワセミは枝の先にて水中狙う* 

  ↑ 短歌会に提出されたUさんの短歌です。

以下は短歌会でお仲間がこの短歌に寄せられた感想です。
(ちなみに短歌会のお仲間は写真はご覧になっておられないです)                      

Aさん  二方からなのでカワセミを撮っているのは2人でしょうか?
     作者もその内の1人かなと思います。

Bさん  レンズとカワセミと2つの視線があっておもしろいです。

Cさん  二方はどんな所か知りたいです。
     以前木津川でカワセミを見たけどとてもきれいでした。

先生   カワセミはきれいだけどめったに見られない鳥なので たぶん何人かの人がカメラを構えているのでしょう。
     人とカワセミの視線の違いが表わされていますね。


金子園長さんと「季節を歩く」

2011-11-18 | 折々の花~植物園~
11月13日(日)京都府立植物園「金子園長と季節を歩く」に行ってまいりました。



パンフレットの表紙には江戸後期の浮世絵画家・歌川国芳の浮世絵に描かれている 「百種接分菊(ひゃくしゅつぎわけぎく)」が載ってました。
八代将軍吉宗の時代に巣鴨・染井の植木屋今右衛門が作出したという、太い菊の台木に有名な菊を百種類も接ぎ木し、それぞれに花を咲かせた様子を描写してあります。
このころは菊に対して江戸中が盛り上がっていたみたいですね
大菊というのはだいたい18㎝といいますけど、そのころ1尺3寸。
1尺3寸といいますと、だいたい40㎝ですね、40㎝の菊を作って楽しんだという資料が残ってます、江戸時代から繋がっている菊を、もう一回見直したいなと言うことで今回は菊を選ばれたそうです。

世界に植物がだいたい30万種弱ある中で菊の仲間は2万3千種あります。
菊の仲間の一つとしてコスモスがあります

一つのコスモスを手に取られて、
「これは花の集まりで、周りにあるのが8枚で外側に見えてるのは花びら、基本的には花冠(かかん)って言います。」
それから、花冠、舌状花、筒状花と解説されてました。
「あっキレイやな」と思うばかりで花の構造となるとよう解りません・・・のわんちゃんなんですゴメンナサイ




菊花展の会場でのお話
菊については原産地が解ってないそうです。
中国から来たんじゃないかと言われていますがそうでもないみたいです。

京都府立植物園での菊花展は毎年10月20日~11月15日
11月2日に審査があります
11月2日に一番きれいなのが知事賞に選ばれます
10月31日までに鉢の入れ替えが出来るのですがそれ以降は入れ替えはダメ
11月1日に鉢を入れ替えたら失格・・・
賞のトップは知事賞
2位は京都園芸クラブ会長賞、
3位は京都府立植物園協力会会長賞
次に菊花連合会長賞、金賞、

大菊花壇(大菊3本仕立て

大菊とは頭花の直径18㎝以上、厚物(菊花が多弁で半球状に厚く咲くタイプ)の作り
一番手前が1m、ぐぐ~っと上がって行って1メートル70㎝ぐらいまで
横一列には同じ色を入れないこと、斜めに同じ色を入れる
鉢の置き間違いでこのルールから外れると減点されます。
二列目か三列目に管物(くだものと呼び、菊花が細い管状に咲いているもの)を入れる
気候的になかなか大変なところがあります、菊の成長が思いのままにならなかった場合、鉢の下にレンガを置いて高さを調節します、レンガ二段まではOK
高さ調節のためには鉢の下の土を掘って高さを低くする・・・と、いうのは減点
葉っぱの状態、枯れが入ってないか、病気が入ってないか、そういう葉っぱの状態も審査の対象になってます。
モチロン一つの枝から三本上がってます。

鉢の下を掘って低くしてあるのとか、鉢の下にレンガを置いてあるのとかご苦労の後が見受けられましたよ。
斜めに色が通ってないのがありました、こっちの色をあっちに移して・・・とか思うと高さが合わなくなってくるしぃ・・・みたいな、なかなか大変なんだなぁ・・・と感心しきりのわんちゃんでした。

福助花壇

福助人形に見立てた作り
鉢底から花のてっぺんまでを50㎝以下で栽培する最も背丈の低いもの
菊はどんどん成長するので草丈を抑えるために挿し芽時期を遅らせて8月に行います。
ちなみに背丈を高くするのが必要な3本仕立ては4月から5月にかけてが挿し芽時期となります。
異なった品種の5鉢を縦一列に並べる、厚物、管物を混ぜて使うことはしません。

嵯峨菊(七五三仕立て)

一鉢に三本を立て、草位は約2メートル、15花を頂部に7花、少し下って5花、更に下って3花を咲かせます。
(七五三仕立ての花数の位置に誤りがありましたので記事を訂正させていただきました)
奇数ですよね、偶数にしないのは人生は何事も割り切れないという仏教観からきているということだそうです。



小菊花壇(小菊盆栽仕立て)



小菊盆栽では、樹木の盆栽のように何十年もかけて樹形を作るわけじゃないけど、最低でも1年余りかかります、大菊栽培より手間と時間がかかるとか・・・


懸崖菊(懸崖仕立て)

長幹種の小菊を使い、摘心を繰り返すことで枝数を増やし、伸びた枝を枠に止めていく、摘心を繰り返すことで増える枝を止める作業は、定植後から8月末まで続くので、出来上がった作品は大変な時間と根気の結晶・・・ですよね。
ギネスブックには一本で4351個の花をつけたというのが載ってるそうです。

京都府立植物園園内の散策はまだまだ続きます


京都府立植物園~「園長さんと季節を歩く」②~

2011-09-28 | 折々の花~植物園~
この後、植物生態園の方へも金子園長さんと観察が続きました
京都府立植物園のなかではこの植物生態園エリアが大好きなわんちゃんです。
この日も午前中は植物生態園の中をウロウロ写真を撮ってました
そんなお花たちのことで園長さんが詳しく説明されたので写真と共にまとめてみました・・・・・・


シモバシラ(霜柱)シソ科


このお花は冬には枯れてしまいます、それでも水分は吸い上げてるんです、根は生きてるモンですから、寒~い夜に吸い上げてる水分がドンドン凍っていって、それが成長して氷柱になる、それで、シモバシラ(霜柱)と呼ばれています。
花は今です、片面に向かって咲いている、ちょっと変わった咲き方?





「12月から1月の朝、(京都府立植物園が)開いたらすぐにここに来てみてください、霜柱に出合えるかも?しれませんので」と、おっしゃってました。

そんな寒い冬の朝のシモバシラについた霜柱の様子は
夕菅さんのblog

①シモバシラの霜柱
←こちら

②シモバシラの霜柱
←こちら

京都府立植物園にて➱こちら


スズムシバナ(鈴虫花)キツネノマゴ科



白花も・・・

京都府レッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されてますスズムシバナは鈴虫が鳴きだす頃から咲き始めることから名前がついたそうです。
一日花で午後にはしぼんでしまいます。

ユキミバナ(雪見花)キツネノマゴ科


ユキミバナは雪を見る頃まで咲き続けるところから名前がつきました。
およそ20年前まではスズムシバナの仲間というふうに見られていた、けど、1993年に新種と登録されました・・・
地域は限定されてて福井県と滋賀県の一部分だけの希少種です。
花は一日花で、朝開いて夕方には萎れます。

スズムシバナとユキミバナはお花の形がよく似てて色は同じ淡い紫色
最初見分けがつかなくって
「う~~ん」と、そのお花たちの前で・・・
後で聞いたんですが、
「花の大きさはかなり違うでしょ?」
「えっ?」

「それに、スズムシバナの葉っぱは4㎝ほどの長さ、直立し背丈は30~80cmほど」


「ユキミバナの方は、葉っぱも1~2.5cmほどの長さ、地を這ってひろがってますね」

こうして比べてみるとかなり印象が違ってくるんじゃないかな?」


【おまけ】
キセワタ(着せ綿)シソ科

↑京都府立植物園 2011.9.18

伊吹山の三合目で、ただ一株咲いていたというキセワタ
その伊吹山三合目で2時間余りもウロウロしてたのにキセワタを見つけられなかった、わんちゃん。
キセワタと言うお花がどんなんかも知らなかったわんちゃん
後で聞くと、かなり希少なお花だったなんて・・・
ガッカリしてたら
「ちょうど今頃、京都府立植物園でキセワタがたくさん咲いているはずですよ。」
ってそよかぜさんが教えてくれはりました。
「昨年の9月16日に、京都府立植物園で写したキセワタがありますのでどうぞ」
→こちら



~いざ、京都府立植物園へ・・・~


いっぱい咲いていただろうという印象でした
ふたつ、みっつだけ・・・
せっかくなんで、いろんな角度から撮ってみました









京都府立植物園~「園長さんと季節を歩く」①~

2011-09-25 | 折々の花~植物園~
京都府立植物園では松谷名誉園長さんと金子園長(現園長)さんとが隔月交替で園内を案内されます。
松谷名誉園長さんは「名誉園長さんと気まぐれ散歩」
園内の見ごろの植物はもちろん、隠れた名所なども案内されます。
ただし、どこをどのようにご案内されるかは、その日に 歩きながら考えはるそうです・・・まさにきまぐれ散歩!
金子園長さんは「園長さんと季節を歩く」
金子園長さんが園内の四季折々の草木について、園長さんが設定されるこだわりのテーマで案内されて解説しはります。
金子園長さん秘蔵の植物についてのエピソードが聞けるとか?
植物観賞がさらに興味深く楽しめますね。

先日、金子園長さんご案内で「園長さんと季節を歩く」に参加してまいりました。

前回、名誉園長さんとの観察会の時
「駐車場にカンレンボクがあります、面白い樹なんで、時々来園していただいて、継続して観察されるのをお奨めします」っておっしゃってました。


「今日はカンレンボクからいきましょう、駐車場なんでいったん外に出ますが私について来て下さい、はぐれるともういっぺん入園料が要ります・・・」
かたまってゾロゾロゾロと付いて行きます。
「あのぉ観察会なんでヨロシク・・・」って入場門の関係者さんに何回もおっしゃってました、金子園長さんです。




カンレンボク(旱蓮木)ヌマミズキ科

2011.9.18

見上げると、はるか上の方に何やらぶら下がってます、
1937年(昭和12年)中国総陵理植物園から種子導入。
種から育てて70数年の年月が・・・
丸い塊になってぶら下がっているのは、だんだんと黄色くなりミニミニバナナのような?モンがたくさん丸い形になるそうです。
細長い種が中に入っているのでソレを保護するような形やそうです。
来月中旬ごろになると黄色い状態が見れるそうです
「ぜひ、黄色い実の状態を見に来て下さい」と・・・おっしゃってましたよ。

2011.12.18
花は7~8月頃、白いハリネズミのように球状に咲きます、見逃せませんね(またね、その頃にもね・・・)

カンレンボクのお花の様子については、そよかぜさんのblog「そよ風のなかで」
→こちら←をご覧ください


ヒマラヤスギ(ひまらや杉) マツ科



「可愛いでしょ?コレは雄花です、そのうち花粉を飛ばしますので、ヒマラヤスギの花粉に弱い人はこのそばを通らないようご注意ください」と。
松ぼっくりは、もうちょっと大きくなり11月の下旬ころになるとわんさか落ちているそうです。
こっちはヒマラヤスギの雌花です、



上の方が飛んで行ってしまってバラバラになるんですね、大きな松ぼっくりがボトンと落ちてる雰囲気ではないそうで、たま~に先っちょの部分がバラの花のようになって落ちてくることもアリだそうです。そんなんをローズなんとかと言うんですよねぇ・・・
雄株と雌株が別々にあって“雌雄異株”と言われていたのですが、どうも同木に雌花も雄花もつける“雌雄同株”じゃないかと・・・言われてもいるそうです。

ローズなんとかはシダーローズと判明
詳しくは→こちら←をご覧ください


カジノキ(梶の木)クワ科


緑の実の中からその赤い種が飛び出てくる、赤く見えてるだけ~だそうです。
「果実は集合果(偽果)です。直径2~3cmの球形になります。甘みがあり食べられます。」と教えていただきました、



けど、なんかジュルッとしてそうで、ボテ~ンと土に落ちていたので甘味を試すのにはちょっと躊躇のわんちゃんでした。
見上げると高~いところにいっぱい実ってました。


ネコノチチ(猫の乳)クロウメモドキ科


「じぃ~っと眺めていただきたい、フツー葉っぱのつき方って言うのは互い違い(互生)か向い合せ(対生)とか・・・ですが、コレはどうでしょう?」
おっ!♪右右・左左・右右・左左♪
コクサギ型葉序と呼ぶそうな・・・

最初、輪生と言って茎の周りにいくつも葉っぱが付くのがあってそれが対生に変っていって、互生に変っていく、このコクサギ型葉序は対生から互生に替わる前の、だそうです・・・




ネコノチチっていうのは、この実が可愛らしいという意味で、猫のおっぱいみたい・・・っていうところからの名前
色はもっと赤くなって、そのうち黒くなるそうです。
う~~ん、ミーコのおっぱいを思い出しました
色は薄いピンクだったけど、形は確かにこんなんだったわ~~


フウ(楓)マンサク科


木に風と書いてフウ、楓(カエデ)じゃないかと言われそうですが、中国で漢読みではカエデじゃなくってフウと読みます。
フウはカエデ科じゃなくってマンサク科なんです、カエデ科が無くなってしまいました、だんだんといろんな科に変っていきます。
「今は緑ですが、11月下旬から12月にかけて黄色から橙色が一般的なんですがコレはすべてじゃないけど、7~8割がた紅く染まっていきます、そんな様子をまた見に来て下さい」ともおっしゃってました。
あの実は栗を柔らかくしたようなカンジですね、あの実がすべて落ちてくるとここを通ったとき転びそうになる・・・そうです。


ヤハズホオノキ(矢筈朴の木)モクレン科



矢をかける矢筈に似てることから
(葉の先がへこむのが普通の朴の木と違う特徴)

オーストラリア蓮

これだと、あと1週間ぐらいで咲くかな?と。おっしゃってました。




オーストラリアでも北の方になると、赤道に近いので、基本的には眠る性質(休む性質)を持っていません、温度が一定でドンドン成長していくんですね、ですから、日本のハスは今頃はレンコン作って休みに入っているんですが、コレはそういう性質を持ってないので、まだまだ蕾を作っていく状態です、。

「蓮で言えることですが日本で考えたことが、よそでの同じ植物でも違う・・・そんなことがありますよ、と言うことを紹介しとこうかなと思います。」とも、おっしゃってました。

この後、植物生態園の方へも金子園長さんと観察が続きました
京都府立植物園のなかではこの植物生態園エリアが大好きなわんちゃんです。
この日も午前中は植物生態園の中をウロウロ写真を撮ってました
そんなお花たちのことで園長さんが詳しく説明されたのを次回の記事にまとめました・・・・・・


【おまけ】


名月にヒマラヤ杉の伸びてをり(杉本寛)

↑ 道草さんよりいただきました。


京都府立植物園~植物生態園:レンゲショウマ他~

2011-08-26 | 折々の花~植物園~
京都府立植物園:植物生態園で、今が旬のお花たち
レンゲショウマ、オミナエシ、カノコユリ、サワギキョウ、トウテイラン、ヒオウギ、フシグロセンノウ、マツムシソウ、ヤブミョウガ、ユキミバナ


「草原」   金子みすゞ

露の草原
はだしでゆけば
足があおあお染まるよな。
草のにおいもうつるよな。

草になるまで
あるいてゆけば、
私のかおはうつくしい、
お花になって、咲くだろう。

↑ 道草さんよりいただきました。

 レンゲショウマ(蓮華升麻)キンポウゲ科 



2008年の夏、縁あって六甲高山植物園にレンゲショウマに会いに行ってます
 こちら 

 オミナエシ(女郎花)オミナエシ科 




オミナメシ(女飯)とは、オミナエシの別名、小さな花が粒のように集まって咲いています。
黄色い小粒の花を粟に見立てた、粟のご飯は女性の食べ物とされていたことから、女飯(オミナメシ)と呼ばれ、これが変化して女郎花(オミナエシ)となったという・・・
じゃぁ、男飯は?
近縁種にオトコエシ(男郎花)花の色は白、白米に見立てた

オトコエシ(男郎花) オミナエシ科

2009.9.05 岩湧山にて

男飯(オトコメシ)が変化して男郎花(オトコエシ)となったという・・・
同じじゃないですか?
粟も米も五穀(米・麦・粟・豆・黍(きび)または稗(ひえ))の仲間ですが、粟は米より低くみられていた。
きっと、男尊女卑の時代につけられた名前なんやろね、と思うわんちゃんなのです。

女郎花の別名は、思い草。
花言葉には、”親切”、”約束を守る”などがあります。
覚えておきましょう

カノコユリ(鹿の子百合)ユリ科

今の時季、お花が少ない植物生態園で一際存在感アリ


サワギキョウ(沢桔梗)キキョウ科




山の湿原に生える多年草。
植物生態園の池の淵に咲いていました

トウテイラン(洞庭藍)ゴマノハグサ科

トウテイランという名は中国の洞庭湖の美しい水の色にちなんでいるそうです。
というのですが、原産は日本です、絶滅危惧種ともいわれています。

ヒオウギ(檜扇)アヤメ科


9月ころに、根茎(こんけい)を掘り取り、水洗いして、ひげ根を取り、天日で乾燥させます。
これを生薬(しょうやく)で、射干(やかん)といいます
射干(やかん)は、消炎(しょうえん)、利尿(りにょう)、去痰(きょたん)、風邪に、1回量5~10グラムを、水0.3リットルで、約3分の1量まで煎じて服用します。
「和漢三才図会(わかんさんさいずえ/1713)」には、「咽喉腫痛(いんこうしゅつう)に射干(やかん)の根と山豆根の根の陰干しにした粉末を吹きかけると、その効は神のごとし」という記述があり、腫痛や扁桃腺に内服や外用に用いられていた
(薬になる山野草百科より)

フシグロセンノウ(節黒仙翁) ナデシコ科


フシグロセンノウは本州から九州に分布する多年草。
自生地では谷筋の明るい落葉広葉樹林や林縁に生育する。
7月から10月にかけ、朱色の美しい花を咲かせる、と教えていただきました。
山野草では朱色の花はそんなに多くは無いとも聞きました。
夏の暑いとき山登りしてて緑濃い山林でこのお花に出合ったら・・・カンゲキやろなぁ。

マツムシソウ(松虫草) マツムシソウ科


名前の由来:松虫が鳴くころ開花するから。
食べれます。
若苗はゆでて水でアク抜きをし、おひたし、各種和え物、油いため、汁の実に。
花は酢を入れた熱湯でさっとゆで、酢水にとって冷まし三杯酢、甘酢に漬けて食べる
イザ食するとなると結構アクがきつそう・・・

ヤブミョウガ(藪茗荷) ツユクサ科



もうしばらくすると青い美しい実を見ることができると思います・・・とも。

ユキミバナ(雪見花)キツネノマゴ科



今の時季から雪が降る頃まで咲くので、こんな名前がつけられました。
よ~く聞くと、このユキミバナによく似たのにスズムシバナと言うお花があるらしい、気が付かなかったわんちゃんです。

【おまけ】
京都府立植物園:植物生態園とは?
 こちらでどうぞ 

京都府立植物園へはウチから近鉄~地下鉄とで1時間ほどで行けます
地下鉄から近い入り口が北山口で植物生態園は、北山口からすぐのところにあります。
山野で育っているのとほぼ近い状態で植栽されてます。
そんなお花たちに気軽に会いに行けるので、植物生態園は大好きなところです。

植物の生き抜く戦略~真夏の花木~

2011-08-23 | 折々の花~植物園~
【名誉園長さんと気まぐれ散歩】


午後1時、京都府立植物園内の植物園会館前に集合


↑ 松谷名誉園長さん


「園内(京都府立植物園)のいろんな場所で計ったのと北大路橋のところで計ったのとでは10℃の差があったというんですよ、園内で一番涼しいところは、なからぎの森、とにかく地道で木がいっぱいあるところが幾分か涼しい・・・ということがハッキリ解りました」とおっしゃってました。
「今日は、ここの暑いところから出発して涼しいところの、なからぎの森で解散としましょう」
と、ゾロゾロゾロと名誉園長さんの後をついて歩きます。


毎回観察の ストランバエシア・ダビディアーナ (バラ科) から観察はじめます。

中国原産の常緑樹


この実に注目、春にはもちろん花が咲いてたそうですが、気が付いてないわんちゃんでした。
「この実の一番外側にプツンとついてる黒いモノ、皆さんがゼッタイ見てる食べられたことのある果物・・・」
み~んな「?????」
これはリンゴと一緒なんです、萼片のあとがちょこっと残ってます、だからコレはリンゴの仲間と一緒と言うことが解ります。
この実の色が10月、11月、12月とどんどん変わっていきます、この色の変化を観察していただければイイカナ・・・
今やったら、果実も葉っぱの色も緑なんで、誰も気が付かない、素通りされてしまう、それがもったいないんで、今回来ていただいた方は次にはどのような色になっているか?見といてください。
真冬にはスゴイ色に変わります。と、言われてました。
うわっ!こう説明されると、楽しみですよね、冬までに京都府立植物園にきたならまず、この木に会いに・・・と思いますよね。


シマモクセイ(島木犀)モクセイ科


キンモクセイの仲間でナタオレノキあるいはシマモクセイ。
コレには結構いっぱい果実がなります、普通、キンモクセイはオス、メスありますが、日本には雄株しか入ってないので実が生らないんです、このシマモクセイはオリーブのような実なんですけど・・・5~6月頃に実ります、その頃ぜひ観察に来て下さいとも・・・
この葉っぱは何となくキンモクセイに似てますね(ナルホドです)
花はキンモクセイと同じ時季に白っぽい花が咲きます、香りはキンモクセイに比べたらやや落ちますけど、香りがします、そうです。
この木はナタオレノキというくらいですから、鉈(ナタ)も折れるというくらい、堅いそうです。


ユズリハ(譲葉)ユズリハ科


「4~5月古い葉の付け根に茶色の小花を咲かせる 春の新葉を見とどけて古い葉が散るのでユズリハと呼ばれる、その譲る瞬間を見ていただくとホンマにカンゲキするような、ええ色です。」とも。
「ず~っと観察してたんですが実が生らへんなぁ・・・と思ってたんです、ところが4~5年前から実が生るのに気が付きまして、去年は生ってませんでしたが今年は生ってます。まだまだ黄緑色ですが、どっかに生ってるはずですよ~」
ポチッと生ってるンを見つけました、完全に熟すと紫色になるそうです。


ヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉)マツ科



松ボックリの赤ちゃんが見えますね、ヒマラヤスギにできる松ボックリだから
杉ボックリと呼ぶんちゃうんかな?と思ったわんちゃんですが、本当は松ボックリと呼ぶんです。
ヒマラヤスギが実はマツ科ですので、れっきとした松ボックリなんですって、長い枝(人間でいえば背骨)に上向きについてるのがヒマラヤスギの松ボックリの特徴・・・だとか。
松の仲間は松ボックリがつきますが、それぞれの個体によってみ~んな、姿形個性が違います、そんなマツボックリの様子を観察するのも面白いですよ、とも。
「じゃぁ日本のアカマツ、クロマツはどうかな?
皆さん絶対どっかで見てるはずですよ、答えは言いません、皆さんで探してください・・・」とも。

「どんど山風」   中 勘助

どんど山風吹きおちて  庭に松かさおといた
百も千もおといた    万も松かさおといた
風がおといた松かさ   さてもけうなものよの
雨がふればすぼまり   日がさせばひらいた
ひらいた ひらいた   あまのじやくの傘


↑ 道草さんより寄せていただきました。

88年前の開園当時にはズラ~~っとヒマラヤスギの並木をこしらえたんだそうですが、昭和9年の室戸台風で物凄く倒されてしまって、今、太~いのがあるのはその時に残ったヒマラヤスギですね。


88年ですが植樹した時すでに樹齢何年か経っているので樹齢100年は超えてますね。


サンゴジュ(珊瑚樹)スイカズラ科


垂れ下がってる実がありますね、これから、ひと月後、ふた月後どのように色が変わっていくか・・・劇的な色に変わっていきますよ~~
12月の観察会に来ていただく前に、それまでのこのグラデーションを見に来て下さい、劇的に変わっていく様子をですね、ご覧になれます。
それが、入園者拡大につながっていく・・・ここでちょっと営業を・・・


ツノハシバミ(角榛)カバノキ科


この木は京都の山でもあるそうです。
ハシバミなんですけど、この果実を見て下さい、ツノみたいになってるでしょ?
ツノハシバミと言います、ヘーゼルナッツと同じ仲間です。
「これはフライパンで炒って食うと、もう最高に美味しい」
「えっ!え~~~~」
み~んな、意外!!!と言うカンジ・・・


オヒョウ:ニレ科


この木は長野県から北のエリアで出てくる木です。
葉っぱの先の方のカタチが面白い、カバノキの仲間でオヒョウと言う名前の樹木です
「京都にはこんなオモロイかたちの葉っぱの木は無いので何やろ?」って。
(葉は先が大きく三つに裂けていて、縁にギザギザがある。)

オヒョウって?
「アイヌ語とちゃいますか?」
「アイヌ語でなんという意味なんやろ?」
「名は、アイヌ語のオピウに由来するといわれ、繊維をとり、厚司(あつし)とよぶ布を織る」と植物図鑑持参の方が教えてくれはりました。
「だいたい冷温帯の樹木なんで、夏の夜が亜熱帯から熱帯に近い京都の地では育つのが大変難しくこの辺では絶滅しかかってます、その横に何年か前に白樺があったんですが、絶滅しました。」
冷温帯の樹木は京都の夏の夜がアキマセンね。


ムラサキサルスベリ(紫百日紅) ミソハギ科


フツーのサルスベリと明らかに違うのはムラサキサルスベリは枝がしな垂れますのでそれが大きな特徴になります。
このムラサキサルスベリは昭和30年に大阪市大(大阪市立大学)から頂いたんですけど、フツーのサルスベリとシマサルスベリ(沖縄辺りに自生)との交雑種です
ムラサキサルスベリとフツーのサルスベリの花の仕組みについてはこちらをご覧になってください


【おまけ】
えっ! ひょっとして?(京都府立植物園 ムラサキサルスベリにて)


予告
名誉園長さんは樹木がお好き?専門?
「気まぐれ散歩」は午後一時からなんで、ちょっとその前に京都府立植物園で今が旬のお花たちを撮ってきました
次回、お楽しみに・・・

植物の生き抜く戦略~梅雨時の花木~

2011-07-03 | 折々の花~植物園~
梅雨まっただ中のとある日、京都府立植物園に行ってまいりました。
ちょうど、その日は
 【名誉園長さんの気まぐれ散歩】 の日だからです。
梅雨まっただ中に咲く花木といえば、誰しもアジサイをイメージしますが
梅雨に咲く花木はアジサイだけじゃ無いんですよ・・・
というのが、その日のメインテーマのようでした。
名誉園長さんがインカムをして歩きはじめます
その後ろをゾロゾロとついて行きます
定員30名と言われてましたが、それ以上だったような気がします。


“甘い系の香り”が・・・
タイサンボク(泰山木、)モクレン科


ふつうタイサンボクと言えば、高~い、高~い枝の先に咲いていて
「あぁタイサンボクが咲いているわ~」ってカンジなんですが
普通の目の高さに咲いてるんですよ、花の中が覗いて見えるんです
木もそのまま自然に大きく育っています、というコレはこの植物園のご自慢





この花は三日花、この花は三日目(多分)明日になったらバラバラと落ちてしまいます



この花を近くに引き寄せて、
「このカギ型になっているのが雌しべ群、その下のが雄しべ群・・・」とタイサンボクの花のしくみを解説されてました。
タイサンボクの落ち葉のシーズンは?
今時なんですよ、足元に茶色の葉っぱがカサコソと、みんな落ち葉を踏みしめていたのです。
枯葉が散るのは何も秋だけじゃないって・・・
秋に葉が落ちるのは落葉樹、冬も緑の常緑樹の落ち葉のシーズンは春から初夏にかけてです・・・とも。

「皆さん、葉っぱの色は何色でしょうか?」「ミドリ・・・」
「それは葉っぱの表だけしか見てないんですよね」葉っぱの裏と表の色が違うということも・・・
タイサンボクの1枚目、2枚目の写真で・・・

「これが、ホンマに三日花か?また3~4日したらここへ見に来てください」とも。

その隣に引き続き“甘い系の香り”
クチナシ(梔子)アカネ科


シリブカガシ(尻深樫)ブナ科


ふつうドングリの生る木は花は春に咲くのがほとんどなんですが、シリブカガシの花は秋に咲きます、そういう点で珍しい木だそうです
去年の秋に咲いた花から、もうドングリの赤ちゃんが・・・

この木の名前はドングリの尻の部分が深くなってるから・・・とか
「へぇ~~」と言う声があがったんです、するとすかさず
「また、そのことを確かめにドングリの生る秋にぜひ来て確かめてください」
「アラカシの実とかと比べてみてください」とも・・・

ハリモミ(針樅) マツ科


針のように薔薇の棘のように痛いというところからの名前、確かに触ってみて痛かった。
日本の固有種、日本にしか自生してない、マツボックリが下向きについているところがこの木の特徴です。
他のマツボックリは上向きか?下向きか?横向きか?またこの園に見に来てください、とも。

イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹)イチョウ科


ギンナンがもうこんなに大きくなってます。
秋に見る黄色のギンナンと同じくらいの大きさです。
緑の葉っぱと同じ色なんでちょっと気が付かないけど、もうこんなに大きくなってるンやなぁ・・・と。

ザクロ(石榴、柘榴)ザクロ科


車で走っていて民家の垣根越しに大きなザクロの木に赤い花が咲いているのを見たり、タイサンボクが咲いているのを見ると「あぁ~梅雨やなぁと思います」って、おっしゃってました。
梅雨の花はアジサイだけやないということを、おっしゃりたかったみたいです・・・・
ザクロの枝の先端は針!
「勇気のある方はホンマにその枝の先をツンツンと、つっ突いてみてくださいホンマに痛いですよ」
ツンツン・・・ハイ!ホンマに痛かった・・・

高い枝の先に黒くからからになった実が残ってました
「アレが欲しいな」って一緒に参加した友人が言うてました。
何に使うのかなぁ?長い柄の傘でも持っていたなら、ちょっとひっかけて取ってあげるんやけど・・・


梅雨の定番
アジサイのもともとの花はこっち・・・

周りのは装飾花、中のがホンマの花です


アジサイの開花日は?いつでしょう?そして、花は?萼片が開いて1週間ぐらい経ってから開花します
ドレ?開いてみます。見ました、コレです。




関西から西の方ではアジサイと言えばヤマアジサイ、葉っぱが小さくテカテカとしてないです
山の中の木の陰で咲いてますね、太陽がガンガン当たるところでは上手く咲かない・・・
葉っぱがテカテカとしている豪華なアジサイの方は逆に日陰では生育しません

ヤハズアジサイ( 矢筈紫陽花)ユキノシタ科


葉っぱの形がヤハズに似ている、このアジサイはとても気難し屋さん、挿し木ではつかないそうです


ボダイジュ(菩提樹) シナノキ科


この木は中国原産のボダイジュ
花の付き方が変わっていますね、小舟がひっくり返ったような、その真ん中に、コレは葉っぱが変形して苞というモノ。
秋になって実が生るとこの苞がプロペラのようになって遠くに飛んで実を運ぶような仕掛けになってます(ちょっとでも親より離れて繁殖をするため)
ちなみに、シューベルトのボダイジュはヨーロッパのボダイジュでナツボダイジュ、フユボダイジュとありまた別モン
お釈迦さまが悟りを開いたといわれるボダイジュはインドボダイジュで日本の冬を過ごすことはできません・・・すかさず「温室にあります、ジャングルゾーンに入ったすぐ右手にあります、皆さんまた後で観に行ってください」と。

他に
モッコク、マテバシイ、シダレエンジュ、ツクバネ、ランシンボク、ミズキ、クマノミズキ等々名誉園長さんと共に・・・楽しい観察会でした。
「コレが咲いていた時はとても可愛かったんですよ」とか「もう少しあと2~3週間で可愛い花が咲きます、またこの園に見に来て下さい」とか、なかなか営業もお上手、なんせ、この名誉園長さんが就任されてからこの京都府立植物園は日本一の入場者数を記録してるそうです、今の園長さんが、その日本一を引き継いでおられます。


名誉園長さんお薦めの
比叡山を借景にしたナンバーワン・ビューポイント。

他にもナンバーワン・ビューポイントは何か所かあるそうです


ケヤキ並木

このケヤキの並木は昭和10年くらいからだったそうです。
このケヤキは三代目なんですって・・・
一代目はアメリカキササゲ
二代目はシリブカガシ
アメリカキササゲとシリブカガシは両方とも枝が暴れるのでケヤキに替わったとか・・・



【名誉園長さんと気まぐれ散歩】は午後1時からです
午前中に植物園内をウロウロ
京都府立植物園の今が旬のお花たちです
2011.6-26京都府立植物園1.wmv

エゾキスゲ(蝦夷黄萓) ユリ科
アサザ(阿佐佐) ミツガシワ科
ナツツバキ(夏椿)ツバキ科
ヒメユリ(姫百合) 別名:スターリリー(Star lily). ユリ科
ヒメフウロ(姫風露) フウロソウ科
ノハナショウブ(野花菖蒲)アヤメ科
カキツバタ(杜若) アヤメ科
ツキヌキオトギリ(突抜弟切) オトギリソウ科
ヤマブキソウ(山吹草) ケシ科
オカトラノオ(丘虎の尾)サクラソウ科
ノカンゾウ(野萱草)ユリ科
クマノミズキ(熊野水木)ミズキ科
ヒメアマチャ ( 姫甘茶)ユキノシタ科
アマギアマチャ(天城甘茶). ユキノシタ科
ヤマアジサイ(山紫陽花) ユキノシタ科
クレナイアジサイ(紫陽花)ユキノシタ科
シチダンカ(七段花)ユキノシタ科
ガクアジサイ(額紫陽花) ユキノシタ科
タカサゴユリ(高砂百合)ユリ科

【おまけ】
この花はルドベキア


花を見た瞬間菊に似てます、キク科ということが解りますね、
花よりもラベルに注目、

コレはフロロセレクト、もう一つAAS(オールアメリカセレクション)というのがあります。

フロロセレクト、コレがあるということは、ものスゴイことやそうです。
ヨーロッパやアメリカで毎年、審査会があって、ゴールドメダルを取ったものの種を、ここの職員さんが種をまいてこの場所に植えて花を咲かせる・・・。
フロロセレクト、AAS(オールアメリカセレクション)というところから認定されているというのは世界中の植物園ででも、京都府立植物園だけなんやそうです。
コレッて物凄いことなんやそうです。
ヨーロッパやアメリカで品種改良されたものなんで京都でちゃんと花が咲くのかどうかわからない、咲かないものもある・・・
職員さんは咲かせて、入園者に喜んでもらいたい、そんな思いを込めて・・・
種まきからして、ある程度株が大きくなったものを植え替えておられます。

「どっか他所でたくさん作ったものを植えてるんじゃないというところも皆さんに見て欲しいなぁと思います、必ず品種名も書いてあるのでそんなことも勉強しながらこのラベルを見てください」と・・・
へぇ~と改めてラベルをジックリと見ました
もう一つのAAS(オールアメリカセレクション)認定のお花たちは北山門から入ってすぐのワイルドガーデン(花壇)のお花たちに多くみられました。

6月27日
【ササユリ見学会】 の記事の中に、やませみchanさんから提供のササユリ五姉妹の写真を追加しました
ぜひご覧になってください

京都府立植物園~フクシアたち~

2011-05-19 | 折々の花~植物園~
春はあっちこっちで、いっぺんにお花たちが咲き始め会いに出かけるのに忙しいわんちゃんです。
G/Wに京都府立植物園に行ってまいりました
すでに、 ハンカチノキ、クマガイソウ などの写真をご覧になっていただきアリガトウです。
植物園の観覧温室の特別展示室で催されたフクシア展
どうもこの時季毎年のように催されてるようです。

今回は野生種30種、園芸品種170種類を展示しています、と説明アリ。
フクシアはメキシコからアルゼンチンにかけてと、ニュージーランド、タヒチに分布するアカバナ科の低木です。


5.06フクシアたちPhotoStory1.wmv


かわいいフクシア(女王様の耳飾り)が沢山展示されていました。

吊り下げられて咲く姿は豪勢です。
よく見ると一つ一つに名札が付いていました、が、長いカタカナの名前。
全部、ひっくるめてフクシア・・・


温室の外の花々にも夢中で写真撮りまくり・・・
5.06京都府立植物園PhotoStory1_2.wmv

アカバナアメリカトチノキ(赤花アメリカ栃の木)トチノキ科
アズマシャクナゲ(東石楠花)ツツジ科
ヤマブキソウ(山吹草) ケシ科
ミヤマヨメナ(深山嫁菜) キク科
ベニバナトチノキ(紅花栃の木)トチノキ科
セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)ツツジ科
サワシバ(沢柴) カバノキ科
サワオグルマ(沢小車)キク科
コンロンソウ(崑崙草) アブラナ科
オドリコソウ(踊子草)シソ科
ヒメフウロ(姫風露) フウロソウ科
クオウセイ(九旺星) サボテン科
オニシバリ( 鬼縛りジンチョウゲ科
カラコギカエデ(鹿子木楓) カエデ科
エビネ(海老根)ラン科

【おまけ】
イワヒゲ(岩髭)ツツジ科


クロユリ(黒百合)ユリ科


「黒百合に耳朶うすき人と知る」河合薫泉。
↑ 道草さんよりいただきました。


ウスユキソウ(薄雪草)キク科


レブンソウ(礼文草) マメ科


リュウキンカ(立金花)キンポウゲ科


チョウジソウ (丁字草) キョウチクトウ科


オモダカ (面高) 別名:ハナグワイ・オモダカ科


エニシダ(金雀枝)マメ科




ハンカチノキ、クマガイソウ

2011-05-13 | 折々の花~植物園~
何年か前のこと芦生の森に行ったときのこと、
トロッコが通っていたという線路伝いに歩いていた時のこと
「これはハンカチノキですよ」って教えていただいたこと、思い出しました。
花びらがヒラヒラと白く大きいのが印象的でした
そして、それからしばらくしてパート帰りに畑の向こうにヒラヒラと白いモンが木に・・・
「アレッ!ハンカチノキやわ」自転車を速こぎして近づいてみたら
「うん?モモ?」モモの袋がけ~~~でした。
もう10年以上も前のこと。

ハンカチノキ(ハンカチの木)ミズキ科

植物界のパンダともいわれるハンカチノキが見ごろです。
この植物は、中国の四川省・雲南省の高原に自生し、1869年に、パンダや金絲猴(キンシコウ)を西欧に初めて報告したことでも知られるフランス出身の神父・生物学者アルマン・ダヴィッドが発見しました。
花弁のように見えるのはハナミズキなどと同じ包(包葉)で、これが真っ白なハンカチを揺らしているように見えることから、ハンカチノキと呼ばれます。
当園では、平成4年に植栽し、自生地とは違う環境ながら樹勢維持に努め栽培展示しており、花付きは年によってばらつきがありますが、今年は特に花を多くつけているようです。
【京都府立植物園最新情報の最新記事】




この京都府立植物園最新情報の最新記事を読んでふと気づいたことがありました。
連休に京都府立植物園にお花たちの写真を撮りに行ったとき
ハンカチノキの前で
「ずっと前にね芦生の森でハンカチノキに出合ったことがあったんですよ」って話した時
「おかしいなぁ、ハンカチノキは自生って無いはずやけどねぇ」って、友人が話してはったことを・・・

すぐ、芦生の森の関係者さんにお尋ねしましたわんちゃんです、
「芦生の植物目録にはハンカチノキは載っていません。
もしかしたら他の植物と見間違われたのでしょうか。」と、お返事をいただきました

う~~ん すると?芦生の森でハンカチノキと思ったのは何だったの?かな?
気になるわんちゃんです。


クマガイソウ(熊谷草)ラン科



京都府立植物園で咲いていました
クマガイソウの名前の由来は、花の形を熊谷直実(源平・鎌倉時代の武将)が背中に背負った母衣(ほろ)に見立てて名付けられました。
背中に背負って荷物を入れると両手が空くし良いよね、「すると、デイバッグの走り?」と思ったわんちゃんなんですが、
「この母衣(ほろ)は戦の時、背中にまともに矢が射られないという特典も備えているんですよ」って教えていただいたとき、ガッテンと思ったモンでした。
非常に残念なことに森林伐採による生育地の減少や園芸用の採取により自生数は減っており、環境省のレッドデータブック絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に分類されています
ちなみにヤフオクでクマガイソウと検索したらいっぱい載っててビックリのわんちゃんなんですけど・・・




京都府立植物園:春の草花展(2/18~3/21)

2011-03-20 | 折々の花~植物園~



「早春のお花たち(Spring Ephemeral:春の妖精)に会いに行こう」 と京都府立植物園を訪れたその日京都府立植物園ではお花のイベント開催中でした。



「“香りいっぱい 京(みやこ)の花小路”『花の回廊-第6回早春の草花展-』」


京都府立植物園:春の草花展PhotoStory1.wmv


京(みやこ)の花小路が出現!たくさんの早春の草花が醸し出す鮮やかな彩りと甘い香り。
身も心も華やぎます!!

ハイその通りの体験でした・・・・・

アランソア・メリディオナリス:メリアオレンジ  ゴマノハグサ科
オオキバナカタバミ  カタバミ科
カサバルピナス  マメ科
キバナルピナス  マメ科
サヤトリダイコン  アブラナ科
スキゾペタロン  アブラナ科
チドリソウ・ブルースイング  キンポウゲ科
ネメシア・KLM  ゴマノハグサ科
ネメシア・シューティングスター  ゴマノハグサ科
ネモフィラ・ルリカラクサ  ハゼリソウ科
ネモフィラ・スノーストーム  ハゼリソウ科
ネモフィラ・ペニーブラック  ハゼリソウ科
ヒメキンギョソウ  ゴマノハグサ科
ヒメサボンソウ  ナデシコ科
ペーパーキャスケード  キク科
ローズビューティ  キク科
ロベリア:レガッタミッドナイトブルー  キキョウ科
ロベリア:レガッタローズ  キキョウ科
ワスレナグサ(勿忘草)  ムラサキ科


広い園内をウロウロしててハッとしたのを紹介します


ノシラン(熨斗蘭:ユリ科).の種子

きれいな青紫の・・・は、
実とばっかり思ってましたが「種子ですよ」と教えていただきました。
「へぇ~~」です。
鳥さんたちには大好物なんですね、この青紫の・・・

オニシバリ(鬼縛り)ジンチョウゲ科

樹皮が強く鬼でも縛れるということから名前が付いている。
葉が夏に落葉することから、ナツボウズの別名がある。
 オニシバリ6月26日の様子


フユノハナワラビ(冬の花蕨 )ハナヤスリ科

山野で他の草が枯れている冬でも、フユノハラワラビの葉はまだ緑色を保っていてよく目立つ。
この胞子葉を花と見立て、シダの仲間なので、フユノハナワラビの名が付いた・・・
食べれまぁ~す
上の葉っぱと葉柄を摘み取って、ゆでてアク抜きし、おひたしや和え物にすると美味。

モミジチャルメルソウ(紅葉哨吶草)ユキノシタ 科

お花が咲き始めているのに出合いましたのでアップでどうぞ・・・・・


クレマチス・キルホサ


冬咲きのクレマチスなんだそうですが、
咲き終わった後の綿毛が、あまりにも、きれいかったので、
そちらの方に気が行ってしまいましてお花を撮ってませんでした(-_-;)

梅園の梅の花



寒桜


枯れ花


シマモミ



胡蝶蘭


「序詩」   白鳥省吾

都を百里ふるさとの
空美しく花さけば、
そぞろに歌ふ春の鳥。
春三月の雪とけて、
山紫に匂ふころ、
わがふるさとに啼く小鳥。

↑道草さんから寄せられた詩です(アリガトウです)


京都府立植物園は広いです、
観覧温室は年中・・・
椿園、梅園、桜の園、バラ園、植物生態園等々、シーズンごとにその時々の旬のお花たちに出合うことができるようになってて、お花好きにはたまりませんねぇ・・・
それに、入園料が60歳以上は植物園も観覧温室も無料です
京都府・市内在住者に限る・・・なんてケチなことは言うてはりません。
他府県から来はっても大丈夫ですよ。


【おまけ】
グラウンドゴルフのコンペに参加しました
コンペの後の懇親会で
「東日本大震災での京都生協の募金について、わんちゃんがblogに書いてはります、わんちゃんここで一言どうぞ・・・」
「あのう、blogやってまして、その中で生協では注文用紙で募金ができますことと、生協のお店を利用されてる方には募金箱がお店にありますので、どうぞご協力くださいってことなど、書かしてもらってます、どうぞヨロシクです」

ところで、その日のわんちゃんの成績は?
中の下・・・まだまだです。
同じパーティ(組)の中から優勝者が出ました、嬉しいですね。

Spring Ephemeral :春の妖精

2011-03-11 | 折々の花~植物園~
「早春のお花たち(Spring Ephemeral:春の妖精)に会いに行こう」と京都府立植物園に行ってまいりました。

早春に開花した後、2~3ヶ月の短期間で一年の生活サイクルを終える植物を総称してSpring Ephemeral:春の妖精 と呼ぶ。
これらの種は、高さ10センチほどの小型なものがほとんどで、地下に塊茎などの貯蔵器官をもつ多年生草本が多い。
また、種子から芽生えて開花するまでには、数年間を要する種も少なくない。
これらは、まだ気温の低い時期に発芽、展葉して光合成を開始し、他種が生長してくる前に地上部を消滅させてしまいます。
と、教えていただきました


オウレン(黄連) キンポウゲ科




生薬に「黄連」があります。
江戸時代に、さかのぼりますと、
学者:香川修庵は「黄連」の薬効について
一本堂薬選(1729年)の中で
流行性疾患による熱病、熱を伴う下痢、下痢のための食欲不振、流行性結膜炎、ただれ目、中風、小児うつ熱などをあげている。

バイカオウレン (梅花黄蓮) キンポウゲ科




自生地は深山の渓谷沿いや針葉樹の下など比較的湿潤な場所ということやそうです。
草丈10cmほど、花径は2㎝未満、白く花弁に見えるのはガクで花片は黄色の部分です。
花言葉は「情熱」。
こんなに可愛らしく小さな花が情熱を秘めている・・・・・

オオミスミソウ(雪割草)キンポウゲ





地面すれすれに咲いていますね。オオミスミソウ。
雪割草とも呼ぶそうです。ミスミソウも雪割草と呼びます、と言うことを教えていただきました。
何でもミスミソウよりは、葉っぱが一回り以上大きいそうです。

ミスミソウ(三角草:雪割草)キンポウゲ科





ガクのように見えるのは葉であり、花弁のように見えるのがガク、と教えていただきました。
う~~ん・・・・・
それに、オオミスミソウとの見分け方
ミスミソウと比べて葉の大きな種類をオオミスミソウと教えていただいたのですが、
う~~んガクのように見えるのは葉であり・・・・・
葉っぱの大きさを比べるには??
撮った写真を見る限りでは・・・ナゾ?

フクジュソウ(福寿草) キンポウゲ科





春を告げる花の代表である。
そのため元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)の別名を持つ。
福寿草という和名もまた新春を祝う意味がある。
江戸時代より多数の園芸品種も作られている古典園芸植物で、緋色や緑色の花をつける品種もある。
フクジュソウは花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。
その為、太陽光に応じて開閉(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)する。
夏になると地上部が枯れる。
つまり初春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから春までを地下で過ごす、典型的なスプリング・エフェメラルである。
Wikipediaより引用


セツブンソウ (節分草) キンポウゲ科







セツブンソウはその名のとおり節分の頃に咲く事から付けられた名で、野草の中でも最も早く花開く植物の一つです。
立春の頃にはもう咲いていたんですね、今でも地面すれすれ(草丈5㎝ほど)に咲いてる姿は、とてもけなげに見えました。
そして、4月ぐらいには地上部が枯れてしまうそうですから、なおさら愛おしく思いました。

京都府立植物園PART①~名残の紅葉~

2010-12-16 | 折々の花~植物園~
園長の「きまぐれ散歩」

魅力ある植物園づくりを手がけ、全国の公立総合植物園で4年連続トップの来園者数を達成した京都府立植物園の前園長、松谷茂さん(60)がこのほど、名誉園長として園に帰ってきた。
園長時代の名物企画「きまぐれ散歩」を復活させ、来園者を案内して歩く。
松谷さんは園の技術課長だった2004年、動物の行動展示で人気の北海道・旭山動物園を訪れ、園再建のヒントを得た。
06年の園長就任後「ほんまもん」を見てもらおうと植物の魅力を伝える企画を次々と打ち出し、来園者は年間70万人超を記録。
惜しまれながら今年5月に定年退職したが、業績をたたえられて初の名誉園長に任命された。
まずは、見ごろの花や園内のスポットをその日の気分で案内する「きまぐれ散歩」を復活。
月一回、金子明雄・現園長と交代で務める。
(6月朝日新聞の記事から・・・)

松谷名誉園長と金子園長とは隔月登場ですね
こちら
↑10月24日「きまぐれ散歩」の様子
松谷名誉園長の次回「きまぐれ散歩」は12月19日に実施の予定です

11月にこの植物園を訪れた時は金子園長さんの「きまぐれ散歩」中でした。
皆さんの中に混じってゾロゾロと付いていくわんちゃん。。。
園長さんが丁寧に手書きされた園内マップを参考に・・・

園長さんのオススメ、
何と申しましても、モミジ銀座辺りが最高でした






お花としましては、菊がですね、優しく咲いているのに出合いました。

キクタニギク≪菊渓菊≫別名 アワコガネギク:泡黄金菊

京都東山の菊渓の菊という意味で、
岩手県以南の東北地方の太平洋側から関東地方・長野県・近畿地方・九州北部・朝鮮・ 中国(東北部)に分布すると「日本の野生植物(平凡社)」に記載されています。


イナカギク≪田舎菊≫

本州(東海以西)四国、九州
全体的に毛が多く、葉の基部はやや茎を抱く


アシズリノジギク≪足摺野路菊≫

足摺岬の初冬を彩る花