大阪は梅田芸術劇場で公演中の宝塚ミュージカル・ロマン「源氏物語 あさきゆめみしⅡ」観てきました
宝塚花組、光源氏はオサさん(春野寿美礼)
オサさんは面長でこの光源氏には現在オサさん以外には思い浮かばないほどはまり役です。
「色は白くて、女と見間違うようだ」と一箇所だけ「源氏物語」には表現されているそうです。
宝塚で演るのがピッタリなんです。
華麗な王朝絵巻で観てる私、お目目パッチリ
光源氏が3歳のときから死ぬまでを描いています
「源氏物語」では多くの女性が現れたり消えたりの繰り返しですが
宝塚では藤壺、その面影を追って源氏が探してきた紫の上、
源氏と対等に生きようとした朧月夜、
彼を一生苦しめた六条の御息所、
最後に彼を非常に不幸にした女三の宮、
それから彼の子を生んだ明石の上
これだけの女性たちの登場です。
それに今回はもっとも宝塚らしい大階段のフィナーレのオマケつき
あっとオドロキは時を支配する精霊「刻の霊(ときのすだま)」が現れ「あさきゆめ」のような光源氏の生涯を語り始めます
このキャラは宝塚オリジナルなんですね・・・まぁ、総合司会のような存在です
また、源氏の永遠のライバル、永遠の友である「頭の中将」なぜか金髪なんですよ・・・
親子二代、同じ面影の子を・・・
桐壺帝(源氏の父)は光源氏と藤壺の不義の子を抱くのですが
その後に、かっての桐壺帝と同じように不義の子を抱いている光源氏
源氏は女三の宮を正妻に迎えますがあまりに幼いがゆえに・・・
そんな時、柏木(源氏の親友、頭の中将の息子)は彼女に一目ぼれ
柏木との子を源氏が抱かなければならない・・・「因果応報」ですね。
源氏は母親である“桐壺の更衣”と3歳で死に別れ、
それ以後母親の面影を多くの女人に探し求める・・・
最後に源氏は、自分にとって何が真実であったのか、紫の上への愛こそが全てであったことに気付く・・・
永遠の眠りについた源氏に“時の霊”が現れ語る「光源氏・・・あなたの一生は夢そのものだった、どこか悲しげな夢・・・」
美しく光溢れる純白の天上界。
そこは、光源氏と紫の上の永遠に変わらぬ愛の世界であった・・・
ホント純白の世界で純白の衣装で舞う二人は幻想的
2008年には光源氏物語千年紀を迎えるとあってチカラが入ってますね。
大和和紀の人気コミック「あさきゆめみし」が原作です
13巻で完結、私は読みました(今から10年以上前だったかな?)
源氏物語を知るにはとてもお手軽でした。
ちなみに瀬戸内寂聴訳『源氏物語』は二巻の途中で挫折してしまいました。
一緒に行った友人のIさんは「そりゃぁもう源氏物語を訳したすべての作家の本を読んだわよ」
与謝野晶子、田辺聖子、谷崎潤一郎、渡辺淳一(源氏に愛された女たち)等等全て読破されたとか
詳しいのなんのって、源氏をめぐる主要人物の名前がすらすら~~とでてきて、各々の人物の性格まで教えてくれはりました。
もう一度「源氏物語 あさきゆめみし」を読んでと思って手にしたらナント字の小さいこと、こんなにも字が小さかったなんて・・・・・コミックがですよ。
もう一歩すすんで瀬戸内寂聴さんのを一巻から読んでみるのもいいかな・・・・