【鷲峰山(じぶさん)植物観察会】
「先生!長靴の方が安全ですか?」
「いやぁまぁ特にぬかるんでる湿地があったらね、まぁそういう靴(フツーの靴)では足元が汚れるわっと、とか、つい思ってしまうでしょ?」
M先生はいつも長靴を履いて登場です。
「オハヨーございます、きょうはM先生が来てくれはって久し振りに中身の濃い勉強会になるんやないかと思っています、M先生よろしゅうに」
「ここは上に集落はありませんし、田んぼも休耕田が奥にいくつかあるし、意外とその辺りは除草剤も使ってないので期待はしてるんですよ、、今ちょっとその辺りを見てきたのですが、タウコギと言って日本土着のモンがあるんだ!とビックリしました。
なめたものではなくって、手前はどうかわかりませんが、、奥まったところで人手があんまり入ってないようなそういう田んぼがあれば見るのもまた面白いでしょう」
と、M先生を先頭に植物観察の始まりです。
M先生は植物全般、鉱石など、メッチャお詳しいです。
特にシダですね、M先生はシダ博士です(わんちゃんが思うには)
検索入門 シダの図鑑(保育社)の著者でもあります。
シダ:葉の形もビミョウに違う、葉の色もビミョウに違う
のに、シダってどんなシダに出合ってもみ~んな同じ顔に見えるんです。
お正月のしめ縄やお鏡に飾られてあるウラジロはどうにかシダって解ります、
ですが、ワラビがシダの仲間だったなんて・・・
そんな程度でホンマにM先生には申し訳ないです、のキモチです。
この日観察したシダ類は
ミサキカグマ、トラノオシダ、ベニシダ、ヤマイタチシダ、オオバノイノモトソウ、イノモトソウ、トウゴクシダ、サイゴクベニシダ、ノキシノブ(別名ヤツメラン)
マメヅタ、ワラビ、ヤマヤブソテツ、クマワラビ、ウチワゴケ、ヌリトラノオ、カミガモシダ(京都府絶滅シダ)ハカタシダ、オオカナワラビ、
山の斜面のところで立ち止まられて
「まるで、皆さんに勉強してくださいよと言わんばかりに、見えやすいところに、こうして隣同士にいますね、こちらがイノモトソウ、こちらはオオバイノモトソウ」
イノモトソウ
オオバイノモトソウ
ハカタシダ
キレイでしょ、それで、よく盗られるんですよ。
八幡男山(やわたおとこやま)にも模様入りのがあるんですけど、みんな持って帰るので、あんまり残らないんですよ。
こっちのような模様の無いのはこの山にでも何百とあります。
このシダの名前ね、博多織りの帯の模様から来たと言われていますよ。
「今日観察したシダの中で一番印象に強く残ったシダは?」
「ハイ!ハカタシダです」の、わんちゃんでした。
ミヤコミズ(都みず)イラクサ科 (環境省絶滅危惧Ⅱ類)
日本で初めてここ鷲峰山(じぶさん)で見つかったんですよ
地味なお花です、葉っぱの裏が紫色してますが・・・
12月いっぱいまでは観察できます、初めは小さくて気づかないけど・・・
ホンマに地味なお花です。
「今日ねこのお花を見ただけでもう満足や」とリーダーのYさんは仰ってました。
「これで、ミヤコミズ、ミヤコグサ、ミヤコワスレと3ミヤコが揃うなぁ」とも仰ってました。
その日、出合ったお花たち
鷲峰山PhotoStory1.wmv
イヌコウジュ〈犬香需〉(シソ科)
イヌザンショウ(犬山椒) ミカン科
ウチワゴケ:コケシノブ科
サルトリイバラ(猿捕茨)サルトリイバラ科またはユリ科
ジャケツイバラ(蛇結茨) マメ科
シロヨメナ(白嫁菜) キク科
ヤマシロギクとかイナカギクとも?
(根元の方の葉っぱが茎を抱いているかどうか?抱いてなかったらシロヨメナ)
タケニグサ(竹似草) ケシ科
ノブドウ(野葡萄) ブドウ科
ホソバヒメミソハギ(細葉姫禊萩)ミソハギ科
マルバルコウソウ(丸葉縷紅草) ヒルガオ科
ミカエリソウ(見返草) シソ科
(葉っぱは虫のごちそうになってボロボロ、さて誰が?)
メハジキ(目弾) シソ科
ヤブムラサキ(薮紫)クマツヅラ科
(花序は葉のかげに隠れるように下向きにつくムラサキシキブの花序は葉の上に展開する)
ヨメナ(嫁菜)キク科
【おまけ】
M先生語録
その一:休憩しませんか?あんまり熱心にやっても、後が疲れるから・・・・・
その二:私はこの仲間は苦手でね、誰でも得手不得手ありますから(笑)
その三:これはシュウブンソウ(秋分の頃に咲きます、あんまりカワイイとは?)
セツブンソウはあんなに可愛いのに・・・
その四:「この大きな根っこの樹は何ですか?」という小学生の男の子の問いに
あ~~ぁ 根に聞いてもらわないと解りませんねぇ
その五:カミガモシダは非常に可愛い、しかも森の中でしか見つからない、
世界で日本にしかない、世界的にみてもこのグループでは特異的なかたちですね、
それで、可愛くデリケートな形ですので山野草屋さんによく狙われるんですよ、
湿度を高くしてやれば栽培は難しくは無いけれど、盗らないでほしいというモノの代表ですね、また、風通しのいい盗りやすいところに居るんですよ。
皆さんこの白いのは何か知ってますか?
これは硫酸マグネシウムの結晶、別名シャリエンと言います
この後M先生から教わったことは次回(奈良春日山原始林)に続きます
「先生!長靴の方が安全ですか?」
「いやぁまぁ特にぬかるんでる湿地があったらね、まぁそういう靴(フツーの靴)では足元が汚れるわっと、とか、つい思ってしまうでしょ?」
M先生はいつも長靴を履いて登場です。
「オハヨーございます、きょうはM先生が来てくれはって久し振りに中身の濃い勉強会になるんやないかと思っています、M先生よろしゅうに」
「ここは上に集落はありませんし、田んぼも休耕田が奥にいくつかあるし、意外とその辺りは除草剤も使ってないので期待はしてるんですよ、、今ちょっとその辺りを見てきたのですが、タウコギと言って日本土着のモンがあるんだ!とビックリしました。
なめたものではなくって、手前はどうかわかりませんが、、奥まったところで人手があんまり入ってないようなそういう田んぼがあれば見るのもまた面白いでしょう」
と、M先生を先頭に植物観察の始まりです。
M先生は植物全般、鉱石など、メッチャお詳しいです。
特にシダですね、M先生はシダ博士です(わんちゃんが思うには)
検索入門 シダの図鑑(保育社)の著者でもあります。
シダ:葉の形もビミョウに違う、葉の色もビミョウに違う
のに、シダってどんなシダに出合ってもみ~んな同じ顔に見えるんです。
お正月のしめ縄やお鏡に飾られてあるウラジロはどうにかシダって解ります、
ですが、ワラビがシダの仲間だったなんて・・・
そんな程度でホンマにM先生には申し訳ないです、のキモチです。
この日観察したシダ類は
ミサキカグマ、トラノオシダ、ベニシダ、ヤマイタチシダ、オオバノイノモトソウ、イノモトソウ、トウゴクシダ、サイゴクベニシダ、ノキシノブ(別名ヤツメラン)
マメヅタ、ワラビ、ヤマヤブソテツ、クマワラビ、ウチワゴケ、ヌリトラノオ、カミガモシダ(京都府絶滅シダ)ハカタシダ、オオカナワラビ、
山の斜面のところで立ち止まられて
「まるで、皆さんに勉強してくださいよと言わんばかりに、見えやすいところに、こうして隣同士にいますね、こちらがイノモトソウ、こちらはオオバイノモトソウ」
イノモトソウ
オオバイノモトソウ
ハカタシダ
キレイでしょ、それで、よく盗られるんですよ。
八幡男山(やわたおとこやま)にも模様入りのがあるんですけど、みんな持って帰るので、あんまり残らないんですよ。
こっちのような模様の無いのはこの山にでも何百とあります。
このシダの名前ね、博多織りの帯の模様から来たと言われていますよ。
「今日観察したシダの中で一番印象に強く残ったシダは?」
「ハイ!ハカタシダです」の、わんちゃんでした。
ミヤコミズ(都みず)イラクサ科 (環境省絶滅危惧Ⅱ類)
日本で初めてここ鷲峰山(じぶさん)で見つかったんですよ
地味なお花です、葉っぱの裏が紫色してますが・・・
12月いっぱいまでは観察できます、初めは小さくて気づかないけど・・・
ホンマに地味なお花です。
「今日ねこのお花を見ただけでもう満足や」とリーダーのYさんは仰ってました。
「これで、ミヤコミズ、ミヤコグサ、ミヤコワスレと3ミヤコが揃うなぁ」とも仰ってました。
その日、出合ったお花たち
鷲峰山PhotoStory1.wmv
イヌコウジュ〈犬香需〉(シソ科)
イヌザンショウ(犬山椒) ミカン科
ウチワゴケ:コケシノブ科
サルトリイバラ(猿捕茨)サルトリイバラ科またはユリ科
ジャケツイバラ(蛇結茨) マメ科
シロヨメナ(白嫁菜) キク科
ヤマシロギクとかイナカギクとも?
(根元の方の葉っぱが茎を抱いているかどうか?抱いてなかったらシロヨメナ)
タケニグサ(竹似草) ケシ科
ノブドウ(野葡萄) ブドウ科
ホソバヒメミソハギ(細葉姫禊萩)ミソハギ科
マルバルコウソウ(丸葉縷紅草) ヒルガオ科
ミカエリソウ(見返草) シソ科
(葉っぱは虫のごちそうになってボロボロ、さて誰が?)
メハジキ(目弾) シソ科
ヤブムラサキ(薮紫)クマツヅラ科
(花序は葉のかげに隠れるように下向きにつくムラサキシキブの花序は葉の上に展開する)
ヨメナ(嫁菜)キク科
【おまけ】
M先生語録
その一:休憩しませんか?あんまり熱心にやっても、後が疲れるから・・・・・
その二:私はこの仲間は苦手でね、誰でも得手不得手ありますから(笑)
その三:これはシュウブンソウ(秋分の頃に咲きます、あんまりカワイイとは?)
セツブンソウはあんなに可愛いのに・・・
その四:「この大きな根っこの樹は何ですか?」という小学生の男の子の問いに
あ~~ぁ 根に聞いてもらわないと解りませんねぇ
その五:カミガモシダは非常に可愛い、しかも森の中でしか見つからない、
世界で日本にしかない、世界的にみてもこのグループでは特異的なかたちですね、
それで、可愛くデリケートな形ですので山野草屋さんによく狙われるんですよ、
湿度を高くしてやれば栽培は難しくは無いけれど、盗らないでほしいというモノの代表ですね、また、風通しのいい盗りやすいところに居るんですよ。
皆さんこの白いのは何か知ってますか?
これは硫酸マグネシウムの結晶、別名シャリエンと言います
この後M先生から教わったことは次回(奈良春日山原始林)に続きます
井の許草に博多羊歯ですか。とぢらも初めて聞く名称です。その下の都みずは姿も名も初めて知りました。
「誰が最初に原始の森の」 藤原 定
誰が最初に原始の森の
シダやキスゲの朝霧にぬれ
そそり立つ木々のあいだを行ったか
木の間洩る光の流れをあび
とだえがちな風の行く末を見やり
その人はどこへ消えていったのか
この山道はどこへ通じているのか
登攀の道であるのか村里へ下がってゆくのか
梢ばかりが揺れる古木のたたずまいに
人間からの忙わしげな問いは潰える
だが不安はない 自然から出てきたお前は
今も自然の中へ帰ってゆく道にあるのだ
山道 この言葉の原生を僕は思いつつゆく
人は山に従い 山は人を肯って
山道は山と人との深い会話
人が心して山に入ると山が人に入る
もの思いを捨てて歩んでいると
靴裏から山の心がつたわってくる
シダ博士は鉱物博士でもあるんですね
面白そうな話が聞けそうです
シダもビミョーに違って種類がたくさんありそうです
綺麗なモノは盗まれるんですね
困った人がいるもんだ・・・
いつも読ませていただいています。
あっ!こんなシダ見たことがある~~~
と思うものの名前が分かりませんでした。
舌をかみそうな名前が並んでいてとても覚えられませんが、名前や生態がわかると楽しいですね。
私はそれでも何となくシダが好きで、この庭にヒトツバ、トキワシダ、クジャクシダ、クサソテツ。オニヤブソテツなど植えてます。
そうそう、イノモトソウはあちこちに自生しすぎて困っています。
なぁんにも知らないで山に入っていくよりも
少~しでも知って入ると、楽しさが何倍にもなるもんやなぁ・・・ってつい最近のこと体感しているわんちゃんです。
みんなとご一緒させてもらって、初めて知るモノのなんと多いことの、わんちゃんでもあります。
初めて知ったお花たちに二回目に出合った時の感動もまたひとしおです。
そんなことの繰り返しです。
ね、カミガモシダに出合った記念に写真に撮っておくべきだったわ・・・って悔しがるわんちゃんです。
最近はゴッソリが怖いですねぇ・・・
その鷲峰山(じぶさん)には多くの種類のシダが揃っているのか、と思うほどたくさんのシダに出合ったんですよ。
あれから山に入っていろんなシダに出合ってますがワカリマセンのわんちゃんです、トホホ。
シダの名前がポンポ~ンと次から次へと。
この日初めて出合った
ハカタシダ(お気に入り)別の日に出合ったときは感動しましたよ。
夕菅さんちの庭で一つ知ってるシダ
それはクサソテツ、コゴミですよね?
今年はコロナの影響で6月に開幕しました。当初は無観客でやっていましたが、最近では1万人以上入れてるようです。横浜DeNAの猛烈なファンのSさんは今年も新幹線を利用して5回も横浜の球場に出かけたそうですよ。ベイスターズの話になったらかっぱえびせん(やめられない、とまらない)になります。監督はベネゼーラ出身のアレックス・ラミレスで今年5年目。過去4年間に弱小球団を3度もAクラスに導かれた名監督です。それでも優勝できなかったことで解雇されてしまいそうです。後任は2軍監督の「ハマの番長」三浦大輔だと内々決まっているそうです。何でも今シーズンが始まる前に球団側からラミネスに打診があって「今年優勝出来なければ責任を取ってもらうから」の説明があったようですね。でも主力選手が相次いで故障離脱してラミネスには気の毒でした。彼の好きなところは「俺の監督報酬は1億円以上要らないよ!それ以上に支払う気があれば、それは選手に回してあげてくれ」という日本人気質が備わっていること。今後は帰化して日本のプロ野球に貢献してほしいな。
鷲峰山と書いて、ナンデじぶさんと読むのか、名回答が見つけられず悩みが深まりそうです。シダは見かけは地味なんですが、苔と同様に奥行きを感じます。
リーグ優勝が決まって10/31の朝刊を何誌も集めるコンビニ行脚を長男が。
肝心の我が家の朝日新聞はわんちゃんが所々切り抜いてしまいゴキゲン斜め。
聞きつけた友人がサッと31日の朝刊を提供してくれるのには感謝々。
ラミネスって?ジャイアンツに居たことある人?