ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

TOKYO M.A.P.S@六本木ヒルズ

2012-05-06 19:13:11 | フェス、イベント
5月3日、4日、六本木ヒルズで開催されたフリー・ライヴ・イベント「TOKYO M.A.P.S」に行って参りました。もう音楽ファンにとっては毎年恒例、ゴールデンウィークの風物詩と化したこのイベント。毎年違ったアーティストがオーガナイザーを務めるのも面白いですよね。そして今年その大役を務めたのは矢野顕子さん。矢野さんの集めた個性豊かなアーティスト達が2日間に渡ってステージを彩りました。

私は2日目はがっつり楽しませてもらったものの、初日は諸事情あって2組しか観れませんでした。

その初日、現地にたどり着いた時には既に原田郁子さんのステージが始まっていました。
バックはコラとスティールパンのみ。原田さんはもちろんキーボード弾き語り。まずコラとスティールパンの浮遊感漂うような音色が美しかったですね! そしてそれに乗って空へと広がっていくような原田さんの歌声。「あいのこども」とか「銀河」とか。エモーション豊かで素晴らしかったです。

朝霧ジャムやフジロックに出演してその名前は気になっていたOvall。ソウルフルなグルーヴにセンス抜群のアレンジで心地良い音空間を作り上げていました。特にギターが格好良かったですね。山の中で聴いたらまたがらっと雰囲気変わりそう。

この日は他に松本淳一さん、大貫妙子さん、細美武士さんが出演されてて、トリはyanokamiだったんですが、残念ながらそれらは観れませんでした~。

それにしても雨が降る中、さすがはゴールデンウィークの六本木というか、これだけ豪華メンツで無料ライヴなだけあり、凄い人が集まってましたね。

そして2日目。開演当初は晴れていたこともあってか、前日にも増してもの凄い人出。まずは大橋トリオさんからスタート。この方も昨年のフジロックに出演されてて気にはなっていたのですが、生で見るのは初めて。お洒落な和製グッドタイム・ミュージックな感じで良かったです。続いて世武裕子さん。失礼ながら名前も初めて聞く方だったのですが、個性的かつテクニカルな鍵盤弾き語りに思わず引き込まれました。特に最後にやった「伝説のトリプルプレイ」という曲がエネルギッシュで良かったです。さらに宮沢和史さん。なんか贅沢ですよね。「風になりたい」とか、「島唄」とか、有名な曲もやってくれて。それにしてもあの独特の節回し、流石の歌唱力でした!!

そしてこの日の主役といっても言いぐらいに盛り上がってしまったレキシ。元SUPER BUTTER DOGの鍵盤奏者、池田貴史さんのソロユニットですが、とにかく面白かった!ライヴであれだけ何度も声出して笑っちゃったのは久し振りですよ。MCが面白いのはもちろんなんですが、歌詞が「武士~、武士~♪」とか、「縄文土器~、弥生土器~♪」とか、「小野妹子が~♪」みたいな感じなんですよ。しかもそれでいて曲がスウィート&メロウ。そしてファンキー!! 観客も大盛り上がりで、巻き込み上手な池田さんのMCに煽られ、やんややんやの一体感。一体感といっても内容は“稲作中心!!”とかそんな感じなんですけどね。特に私の周りはレキシ・ファンが多かったみたいで異様な状況でした。まあ、とにかく天晴れなライヴでした。

そんなレキシ・ワールドにすっかり染まった場内をビシッと引き戻した鈴木慶一さん。流石にワン&オンリーな独特の味わいがありましたね。渋い歌声はもちろん、その佇まいも格好良かったです。あとサポートで参加したマイカ・ブルデさんの歌声も素敵でした。そしていよいよラストはもちろん矢野顕子さん。正直、別にファンという訳でもないので、曲目とかは全く分からない中、山口百恵さんの「いい日旅立ち」にはビックリしました。あの曲をこう歌うか?みたいな自由奔放この上ない崩し方。そして崩しつつ彼女らしい“歌”を聴かせてくれるから参ります。やっぱり矢野さんのライヴって言うのは何とも言えない甘味な時間でしたね。素晴らしかったです!

やっぱり一人のアーティストがオーガナイザーを務める企画というのは面白いですね。どうせなら1日目も全部観たかったな、と思ったり。