ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

フジロック第6弾!

2012-05-15 15:18:08 | フジロック
井上陽水 / 氷の世界

フジロック出演アーティスト、第6弾がオフィシャルサイトにて発表になりました。気になる追加アーティストは以下の6組。

7月27日
ELECTRIC GUEST
HEY-SMITH
THIRD COAST KINGS

7月28日
ASPARAGUS
MONO

7月29日
井上陽水


流石にトーン・ダウンしてきた印象は否めませんが、デトロイト出身のディープ・ファンク・バンド、サード・コースト・キングスは気になりますね~。何やら今年はファンク系が充実している印象。あとはやはり井上陽水ですかね。一度はちゃんと生で観てみたいですが、日曜日はキツいんですよね~。あとデビュー作をあのデンジャー・マウスがプロデュースしたという期待の新人、エレクトリック・ゲストも気になります。

って言うか、土曜のヘッドライナーが埋まらないとなんか落ち着かないんですけど…。


THIRD COAST KINGS - Spicy Brown

サード・コースト・キングスのPV。うねるようなベースラインが格好良い!

ノラ・ジョーンズ来日決定!!

2012-05-15 13:18:31 | SSW
待つことおよそ7年、ついにノラ・ジョーンズの来日公演決定がアナウンスされました。呼び屋さんはウドー音楽事務所。現在発表されている日程は以下の通り。

11/04(日)名古屋:愛知県体育館
11/05(月)大阪:グランキューブ大阪
11/06(火)金沢:本多の森ホール
11/08(木) 東京:日本武道館
11/10(土)大阪:梅田芸術劇場メインホール
11/12(月)広島:広島市文化交流会館
11/14(水)札幌:ニトリ文化ホール

東京は武道館ですね。いやはや、まさに待望の来日公演でしょう。前回は「FEELS LIKE HOME」リリース後の05年ですからね。 その次のアルバム「NOT TOO LATE」をリリースした時は、早々にプロモ来日して抽選制のショーケース・ライヴを行ってくれたのは良かったのですが、その後、結局正式な来日公演は無し。さらにその次の「THE FALL」をリリースした時もプロモ来日時の抽選制ライヴのみ。そして今回、ようやく正式な来日公演が発表されました。実に7年振りです。アルバムを発表するごとに新たなノラ・ジョーンズ像を見せてきた彼女ですから、そのステージを観れなかったのは歯がゆかったですよね。ですが今回は観れます! 新作「LITTLE BROKEN HEARTS」を引っさげた彼女のステージを!


さて、先月リリースされたばかりのその彼女の新作「LITTLE BROKEN HEARTS」。またしてもこれまでのイメージを軽く飛び越えてきました。プロデュースは、デンジャー・マウス! そしてこのジャケ写ですよ! まるでB級ホラーかサイコビリーのようなアート・ワーク。そしてノラの片目が放つ視線がことさらに強い。そしてその内容も、「ダークで思索に満ちた作品」を作りたかったとデンジャー・マウスが語る通り、ノラの失恋から生まれたという楽曲の数々にはこれまでのノラとはまた一味違う陰を感じさせられます。今までも新作をリリースする度に自身のイメージを飛び越えてきたノラ・ジョーンズですから、少々のことでは驚かないつもりでしたが、やはり驚かされてしまいました。ですが聴き終わる頃には紛れも無い“ノラ・ジョーンズの世界観”へと帰結してしまうから不思議。そこがノラ・ジョーンズというシンガーの類い稀なところですし、それこそ彼女の唯一無比の個性なんでしょうね。

私はノラの1st作「COME AWAY WITH ME」や2nd作「FEELS LIKE HOME」には、その彼女の歌唱からどこか魔力的なトリップ感を感じさせられていました。しかし「NOT TOO LATE」以降はそれが薄まってきたかな?とも思っていました。具体的にどういう点か?と聞かれても答えられません。ほんの些細な印象です。ですが今作ではその魔力が戻ってきたように感じます。1曲目「Good Morning」でのかすれ気味な歌声から、その独特のフィーリングに五感を支配されていくような錯覚に陥り、その瞬間、うわ!これぞノラ・ジョーンズだ!と嬉しくなりました。落ち着いたトーンでありながら豊かなエモーションを湛えたノラの歌声。その響きはまるで微振動のようにジワジワと身体を侵してくる。この緩やかな刺激が心地良いんです。

もちろんデンジャー・マウスが施したダークな色彩によるところも大きいでしょう。いや、彼の感性にノラが反応した結果かもしれません。楽曲も全てノラとデンジャー・マウスの共作ですからね。ポップでありながら独特の倦怠感と陶酔感に支配されたような、アメリカーナの裂け目からノラの深層風景が覗くような、そんなある種アンニュイな歪さを感じさせる楽曲が並びます。そしてその歪さの節々からノラ特有の癒しが滲みてくる。聴けば聴く程にノラの深い世界へと吸い込まれていくような作品です。

ノラ・ジョーンズにとってデンジャー・マウスとの邂逅はさぞ刺激的だったことでしょうね。そういった空気感と言うのはやはりこのアルバムからひしひしと伝わってくるように感じます。デンジャー・マウスと言うと、どうしてもナールズ・バークレーが放った「Crazy」の大ヒットが思い出されますが、ゴリラズ、ベック、ブラック・キーズなど先鋭的な作品を手掛けてきた奇才ですからね。そういう人を選んだ、もしくはそういう人に選ばれた、ノラ・ジョーンズと言うのもやはり現代が生んだ奇才の一人なんでしょうね。

さて、そんなノラ・ジョーンズの来日公演、楽しみですよね~。ウドー音楽事務所のチケット先行予約はもう始まってます!