ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

サマソニ第6弾

2012-05-17 01:05:19 | フェス、イベント
サマーソニックの第6弾アーティス&ステージ割がオフィシャルサイトにて発表になりました。追加アーティストは以下の8組。

the HAIATUS
NELLY FURTADO
BEGIN
TOY
HYRO DA HERO
Perfume
WALK OFF THE EARTH
土屋アンナ

そしてアゼアリア・バンクスの出演日が、東京の場合8月19日(日)に変更になったそうで、これで私が観たいアーティスト、すなわちリアーナ、ヴィンテージ・トラブル、キャスト、そしてアゼアリア・バンクスの4組が、19日に固まってくれました。これは嬉しい! 出来ればサマソニは1日で済ませたいんで~。で、気になる東京19日のステージ割ですが、まずヴィンテージ・トラブルがマリンの初っ端なんですかね? まだもう一組枠があるのかもしれませんが、どうなんでしょう。どちらにしろ、明るいマリンでヴィンテージ・トラブルって似合わなそうなんですけど…。インドアで観たかったです。でもキャストとアゼアリア・バンクスがメッセでしたので、朝一でマリンに行ってヴィンテージ・トラブルを観て、その後はメッセで遊んで、再びマリンへ戻ってジャミロクワイ~リアーナって感じになりそう。この流れはなかなか良いですよ。だってマリンとメッセの間を何度も往復するのは嫌ですからね~。

いや、でもまだビーチ・ステージがあります。何だかんだで最近のサマソニはビーチが一番充実してますからね。ビーチの出演者が出揃わないとスケジュールは立てられないんですよね~。で、今回の発表で日曜のビーチへの出演がアナウンスされた WALK OFF THE EARTHって、最近YouTubeで動画が話題になっているというあのバンドですか?

Somebody That I Used to Know - Walk off the Earth (Gotye - Cover)

フジロック第6弾!

2012-05-15 15:18:08 | フジロック
井上陽水 / 氷の世界

フジロック出演アーティスト、第6弾がオフィシャルサイトにて発表になりました。気になる追加アーティストは以下の6組。

7月27日
ELECTRIC GUEST
HEY-SMITH
THIRD COAST KINGS

7月28日
ASPARAGUS
MONO

7月29日
井上陽水


流石にトーン・ダウンしてきた印象は否めませんが、デトロイト出身のディープ・ファンク・バンド、サード・コースト・キングスは気になりますね~。何やら今年はファンク系が充実している印象。あとはやはり井上陽水ですかね。一度はちゃんと生で観てみたいですが、日曜日はキツいんですよね~。あとデビュー作をあのデンジャー・マウスがプロデュースしたという期待の新人、エレクトリック・ゲストも気になります。

って言うか、土曜のヘッドライナーが埋まらないとなんか落ち着かないんですけど…。


THIRD COAST KINGS - Spicy Brown

サード・コースト・キングスのPV。うねるようなベースラインが格好良い!

ノラ・ジョーンズ来日決定!!

2012-05-15 13:18:31 | SSW
待つことおよそ7年、ついにノラ・ジョーンズの来日公演決定がアナウンスされました。呼び屋さんはウドー音楽事務所。現在発表されている日程は以下の通り。

11/04(日)名古屋:愛知県体育館
11/05(月)大阪:グランキューブ大阪
11/06(火)金沢:本多の森ホール
11/08(木) 東京:日本武道館
11/10(土)大阪:梅田芸術劇場メインホール
11/12(月)広島:広島市文化交流会館
11/14(水)札幌:ニトリ文化ホール

東京は武道館ですね。いやはや、まさに待望の来日公演でしょう。前回は「FEELS LIKE HOME」リリース後の05年ですからね。 その次のアルバム「NOT TOO LATE」をリリースした時は、早々にプロモ来日して抽選制のショーケース・ライヴを行ってくれたのは良かったのですが、その後、結局正式な来日公演は無し。さらにその次の「THE FALL」をリリースした時もプロモ来日時の抽選制ライヴのみ。そして今回、ようやく正式な来日公演が発表されました。実に7年振りです。アルバムを発表するごとに新たなノラ・ジョーンズ像を見せてきた彼女ですから、そのステージを観れなかったのは歯がゆかったですよね。ですが今回は観れます! 新作「LITTLE BROKEN HEARTS」を引っさげた彼女のステージを!


さて、先月リリースされたばかりのその彼女の新作「LITTLE BROKEN HEARTS」。またしてもこれまでのイメージを軽く飛び越えてきました。プロデュースは、デンジャー・マウス! そしてこのジャケ写ですよ! まるでB級ホラーかサイコビリーのようなアート・ワーク。そしてノラの片目が放つ視線がことさらに強い。そしてその内容も、「ダークで思索に満ちた作品」を作りたかったとデンジャー・マウスが語る通り、ノラの失恋から生まれたという楽曲の数々にはこれまでのノラとはまた一味違う陰を感じさせられます。今までも新作をリリースする度に自身のイメージを飛び越えてきたノラ・ジョーンズですから、少々のことでは驚かないつもりでしたが、やはり驚かされてしまいました。ですが聴き終わる頃には紛れも無い“ノラ・ジョーンズの世界観”へと帰結してしまうから不思議。そこがノラ・ジョーンズというシンガーの類い稀なところですし、それこそ彼女の唯一無比の個性なんでしょうね。

私はノラの1st作「COME AWAY WITH ME」や2nd作「FEELS LIKE HOME」には、その彼女の歌唱からどこか魔力的なトリップ感を感じさせられていました。しかし「NOT TOO LATE」以降はそれが薄まってきたかな?とも思っていました。具体的にどういう点か?と聞かれても答えられません。ほんの些細な印象です。ですが今作ではその魔力が戻ってきたように感じます。1曲目「Good Morning」でのかすれ気味な歌声から、その独特のフィーリングに五感を支配されていくような錯覚に陥り、その瞬間、うわ!これぞノラ・ジョーンズだ!と嬉しくなりました。落ち着いたトーンでありながら豊かなエモーションを湛えたノラの歌声。その響きはまるで微振動のようにジワジワと身体を侵してくる。この緩やかな刺激が心地良いんです。

もちろんデンジャー・マウスが施したダークな色彩によるところも大きいでしょう。いや、彼の感性にノラが反応した結果かもしれません。楽曲も全てノラとデンジャー・マウスの共作ですからね。ポップでありながら独特の倦怠感と陶酔感に支配されたような、アメリカーナの裂け目からノラの深層風景が覗くような、そんなある種アンニュイな歪さを感じさせる楽曲が並びます。そしてその歪さの節々からノラ特有の癒しが滲みてくる。聴けば聴く程にノラの深い世界へと吸い込まれていくような作品です。

ノラ・ジョーンズにとってデンジャー・マウスとの邂逅はさぞ刺激的だったことでしょうね。そういった空気感と言うのはやはりこのアルバムからひしひしと伝わってくるように感じます。デンジャー・マウスと言うと、どうしてもナールズ・バークレーが放った「Crazy」の大ヒットが思い出されますが、ゴリラズ、ベック、ブラック・キーズなど先鋭的な作品を手掛けてきた奇才ですからね。そういう人を選んだ、もしくはそういう人に選ばれた、ノラ・ジョーンズと言うのもやはり現代が生んだ奇才の一人なんでしょうね。

さて、そんなノラ・ジョーンズの来日公演、楽しみですよね~。ウドー音楽事務所のチケット先行予約はもう始まってます!



ドナルド・ダック・ダン、安らかに

2012-05-14 01:33:59 | ブルース
BOOKER T.&THE MG'S / MELTING POT

5月13日、BOOKER T.&THE MG'S のベージストして、STAXの黄金時代を築き、サザン・ソウルの屋台骨を支え、現在まで数々のセッションを通し世界最高峰のベーシストの一人に数えられる、ドナルド・ダック・ダンが亡くなられたそうです。享年70歳。彼は現在「STAX! フィーチャリング・スティーヴ・クロッパー、ドナルド“ダック”ダン & エディ・フロイド」として来日中でした。5月8日、9日が丸の内コットンクラブ、そして5月10日~12日の3日間がブルーノート東京、それぞれで往年のスタックス・サウンドを甦らせるような素晴らしいステージを披露してくれていたことでしょう。そしてブルーノート最終日の翌朝、宿泊先で亡くなられていたそうです。

私もライヴには行けませんでしたが、そのステージの様子の断片がツイッターからチラチラと眼に入ってくるのを楽しんでいた矢先の訃報に、一瞬、眼を疑いました。あまりにも突然なことに、にわかに信じ難くて…。だって、前日までステージに立っていたんですからね。しかも東京の地で。とても悲しく、残念でなりません。私はダック・ダンには縁がなくて、一度も生で観ることが出来ませんでした。色々なコンサートに足を運んでいるつもりが、肝心なところが抜けてるんです…。でもダック・ダンの生み出すサザン・グルーヴには、レコードを通じてさんざんお世話になってきました。ありがとうございました。

ドナルド・ダック・ダンさん、安らかに。

アーロン・ネヴィルの課外活動

2012-05-12 23:09:33 | ニューオーリンズ
いよいよアーロン・ネヴィルのビルボードライヴ東京公演が近づいてまいりました。言わずと知れた、ニューオーリンズの至宝、ゴールデンヴォイスのアーロン・ネヴィルです。当ブログといたしましては、ここで直前予習特集として代表作をピックアップしたいところなのですが、なんか今さらアーロン・ネヴィルの王道を追っても面白くないかな?と思いまして、今回は敢えて「アーロン・ネヴィルの課外活動」と題しまして、彼のオリジナル・アルバム以外に収録された楽曲を紹介してみたいと思います。ライヴの予習にはまったくならないと思いますのであしからず。



CRY LIKE A RAINSTRM - HOWL LIKE THE WIND / LINDA RONSTADT (FEATURING AARON NEVILLE)
アーロン・ネヴィルの代表曲とも言える「Don't Know Much」を生んだリンダ・ロンシュタットの89年作。この「Don't Know Much」は世界中に数有る男女デュエット曲の中でも最上級に位置する名作の一つでしょうね。アーロンにとっては67年の「Tell It Like It Is」のヒット以来、思うに任せなかったソロ活動がこの曲の大ヒットによって新たな道へと進んだ記念すべき作品と言えるでしょう。リンダとアーロンのデュエットは、「Don't Know Much」、「All My Life」、「I Need You」、そしてサム&デイヴのカヴァー「When Something Is Wrong With My Baby」の4曲が収録され、どれも本当に素晴らしい。しかも「Don't Know Much」は89年度のグラミー賞『Best Pop Performance By A Duo Or Group With Vocal』部門を受賞。そして翌年にシングルカットされた「All My Life」が同部門において2人を2年連続のグラミー受賞に導いてます。



VA / RHYTHM COUNTRY & BLUES
これはブルース/ソウル系シンガーとカントリー系シンガーとの共演によって米ルーツ・ミュージックの素晴らしさを愛情いっぱいに描いた94年の傑作企画盤。プロデュースはドン・ウォズ。BBキング&ジョージ・ジョーンズ、アラン・トゥーサン&チェット・アトキンス、ナタリー・コール&リーバ・マッキンタイヤ、グラディス・ナイト&ヴィンス・ギル、アル・グリーン&ライル・ラヴェットなどなど、数々の魅力的な共演が納められていますが、アーロン・ネヴィルはトリーシャ・イヤウッドとパッツィ・クラインのヒット曲「I Fall to Pieces」をデュエット。これも素晴らしいデュエット。特にトリーシャ・イヤウッドに優しく寄り添い包み込むようなアーロンの歌声に参ります。何度聴いてもトロットロです。この曲で94年度のグラミー賞『Best Country Vocal Collaboration』部門を受賞しています。



MUSIC FROM THE MOTION PICTURE "PHENOMENON"
ジョン・トラボルタが主演した映画「フェノミナン」のサントラと言えば、やはりエリック・クラプトンの「Change The World」となるんでしょうが、ここにもアーロン・ネヴィルの名唱が収録されています。曲はヴァン・モリソンの名曲「Crazy Love」。ギターはロビー・ロバートソン。こんなの悪い訳がありません。ちなみにロビー・ロバートソンと言えば、アーロンは彼の2ndソロ作「STORYVILLE」にも参加し、印象的なバック・コーラスを披露していますね。そう言えばこの「Crazy Love」、09年にネヴィル・ブラザーズがフジロックに出演した時も、アーロンはこの曲を歌っていましたね。お気に入りの曲なのかもしれません。



THE BODYGUARD ORIGINAL SOUNDTRACK ALBUM
もう一つ映画のサントラから。こちらはホイットニー・ヒューストン主演の「ボディガード」。「ボディガード」と言えば、ホイットニーの「I Will Always Love You」な訳ですが、このサントラにも我らがア-ロン・ネヴィルの素晴らしい歌声が収録されています。と言ってもホイットニーとのデュエットではないですよ。フュージョン・サックス奏者ケニー・Gとのコラボです。曲は「Even If My Heart Would Break」。これがまた良いんですよ。アーロンはどっぷりとした曲も良いですが、こういう爽やかな曲も最高ですね。この曲はケニー・Gのソロ・アルバム「BREATHLESS 」にも収録されています。



JOHN SCOFIELD / THAT'S WHAT I SAY
ジョン・スコフィールドがレイ・チャールズをトリビュートした05年作。アーロンは、ドクター・ジョン、メイヴィス・ステイプルズ、ジョン・メイヤー、ウォーレン・ヘインズと共にゲスト参加し、このゲストと共に「What'd I Say」を歌い繋いでいきます。この豪華ヴォーカル・リレーが最高なのはもちろんですが、そのなかでアーロンの個性というのはやはり異質な程に輝いてます。そしてアーロンがソロで歌うスロー・ナンバー「You Don't Know Me」。ジョンスコのしっとりとして甘味なジャズ・ギター、そこにアーロンのゴールデンヴィス、まさに極上です。 またこのアルバムは、スティーヴ・ジョーダン&ウィリー・ウィークスのリズム隊、ラリー・ゴールディングスのオルガンなど、バック陣も充実ですし、もちろんジョンスコのギターも素晴らしく、かなりの名盤です。



VA / HURRICANE RELIEF COME TOGETHER NOW
05年のハリケーン・カトリーナ被災におけるチャリティー・アルバム。大勢のアーティストが歌い継ぐタイトル曲「Come Together Now」や、ノラ・ジョーンズ&ワイクリフ・ジーンによる「Any Other Day」など話題曲を含む35曲収録の2枚組。ただし新録とは限らないんですけどね。で、アーロン・ネヴィルはジョン・メイヤーとのコラボで「Heart So Heavy」。リード・ヴォーカルはアーロンで、ジョンはバックに徹していますが、ジョン陣営にアーロンが客演した印象。ちなみにネヴィル・ブラザーズも今作に参加していまして、ライヴ録音による「Brothers」を提供しています。これも素晴らしい!



VA / HIGHER GROUND HURRICANE RELIEF BENEFIT CONCERT
もう一つカトリーナ被災のチャリーティー・アルバムを。こちらはウィントン・マルサリスを中心にリンカーン・センターで行なわれたベネフィット・コンサートの模様を収録したライヴ盤。ダイアナ・クラール、ジェイムス・テイラー、ノラ・ジョーンズ、バックウィート・ザディコ、カサンドラ・ウィルソンなどが参加。アーロン・ネヴィルは、アート・ネヴィルとアラン・トゥーサンとの共演で「Go To The Mardi Gras」を歌っています。この3人が一緒に「Go To The Mardi Gras」をやるなんて嬉しいですよね。特にアート・ネヴィルのオルガンと、アラン・トゥーサンのピアノの絡みなんか、ちょっと感慨深かったり。



WILLIE NELSON & FRIENDS / STARS & GUITARS
アーロン・ネヴィルの歌う「Stardust」と言うと、映画「レインマン」に使われ、後にアーロンのベスト盤にも収録されたロブ・ワッサーマンとの録音が有名かもしれませんが、こちらはウィリー・ネルソン&フレンズによるライヴの一コマ。どういう企画なのかよく知らないんですが、シェリル・クロウ、ノラ・ジョーンズ、キース・リチャーズ、ライアン・アダムス、ヴィンス・ギル、エミルー・ハリスなど超豪華出演者が集まっています。そんなかアーロンはこのホーギー・カーマイケルの大スタンダード曲で完全に自分の世界を作りあげています。ソウルやカントリーを歌うアーロンも良いですが、こういう曲を歌うアーロンも素敵なのです。



PAVAROTTI & FRIENDS
92年に、オペラ界の大家ルチアーノ・パヴァロッティがロック/ポップス界からゲストを招いて行なった「パヴァロッティ・インターナショナル・チャリティ・ガラ・コンサート」の模様を納めたライヴ盤。スティング、ブライアン・メイ、ズッケロ、スザンヌ・ベガなどが出演。ここでアーロン・ネヴィルは「Ave Maria」を披露。残念ながらパヴァロッティとのデュエットではありませんが、オーケストラをバックにゆったりと天へと昇るような歌唱を聴かせてくれます。本当に素晴らしい! ちなみにネヴィル・ブラザーズも出演していまして、シリルが歌う「One More Day」が収録されています。




STAY AWAKE VARIOUS INTERPRETATIONS OF MUSIC FROM VINTAGE DISNEY FILMS
ディズニー物って意外と侮れませんよね。こちらは88年にハル・ウィルナーがプロデュースしたもので、ディズニー映画などの名曲を、リンゴ・スター、ボ二ー・レイット、トム・ウェイツ、ジェイムス・テイラー、ロス・ロボスなど魅力的な面子が歌ったアルバム。そもそも楽曲自体が名曲揃いなうえ、トム・ウェイツが「Heigh Ho」を歌ってたりでかなり面白い! で、アーロン・ネヴィルはドクター・ジョンの鍵盤をバックに「Mickey Mouse March」。これなんかも珍品の一種な感じですが、アーロンが歌えば可愛いミーキーのマーチも極上この上ない世界になるから堪りません。



DANIEL LANOIS / ACADIE
ネヴィル・ブラザーズの「YWLLOW MOON」を大傑作へと導いたプロデューサー、ダニエル・ラノワ。彼が「YWLLOW MOON」と同時期にニューオーリンズで録音したソロ作。ラストを締めるアーロンの歌う「Amazing Grace」の素晴らしいこと! その歌唱はネヴィル・ブラザーズでお馴染みのアーロン節そのものでありながら、ここではまったく別次元の神秘性を秘めたトラックへと昇華されています。やはり恐るべしはダニエル・ラノワ。アーロンのベルベットヴォイスと、ダニエルの魔術的なサウンド・メイキングが織りなす悠久の美しさ。



JOHNNY ADAMS / MAN OF MY WORD
ネヴィル・ブザーズ自伝の中で、アーロンが最も好きだった仕事の一つと語るのがジョニー・アダムスとのデュエット。この方もニューオーリンズを代表するソウル・シンガーの一人。そしてそのデュエットこそ、彼の最後のアルバムとなった98年のアルバムに収録された「Never Alone」。2人の共演は、アーロンが「サム・クックのいたソウル・スターラーズのスタイルで歌っている」と語る通り、クラシカルなゴスペル・スタイル。アーロンのファルセットを交えた黄金ヴォイスに、ジョニーの太くソウルフルな声が割って入ってくる瞬間、ゾクっときます。これも名演!




思いつくままに挙げてみましたが、もちろんまだまだありますよ。TAKE 6 の「STANDARD」にも客演していますし、私は未聴ですがジミー・ロジャーズやドク・ポーマスのトリビュート盤にも参加しているそうですし。さらにバック・コーラスで参加したものまで堀り起したらそれこそ切りがないですからね。という訳で今日のところはこの辺で。


Aaron Neville - Who Dat? (The History Of The Saints)

最後におまけ。とは言え、アーロン・ネヴィルの課外活動と言って一番しっくりくるのはこれかもしれません。ニョーオーリンズのフットボール・チーム、ニューオーリンズ・セインツの応援歌。80年代の録音。この曲、聴きたかったんですよ~。まだ iTunes も YouTube も無い時代、レコードコレクターズ誌のネヴィル・ブラザーズ特集でこの曲の存在を知って以来、日本じゃ絶対買えないし、聴けないんだろうな、と思ってましたが、今ではこうやって簡単にYouTubeで聴けちゃいますし、 iTunesで1曲買いすることも出来ちゃう。ただいくつかヴァージョンがあるようで、私が iTunes で買ったものと、このYouTubeで聴けるものとはちょっと違うんですけどね。 ちなみに、この曲は2010年にも新たにリリースされているようで、それも iTunesで買うことが出来ます。良い時代になりましたね。


スティーヴ・クロッパー

2012-05-10 14:42:52 | ソウル、ファンク
SYEVE CROPPER / DEDICATED

現在、ブルーノート東京及びコットンクラブでの「STAX! フィーチャリング・スティーヴ・クロッパー、ドナルド“ダック”ダン & エディ・フロイド」公演のため来日中のスティーヴ・クロッパー。残念ながら私はライヴには行けないのですが、この機会に彼が昨年リリースしたソロ作「DEDICATED」をご紹介。これがなかなかの快作なんですよ!

ご存知、BOOKER T.&THE MG‘Sでサザン・ソウルの一時代を築いたギタリスト、スティーヴ・クロッパー。近年もフェリックス・キャヴァリエとのコラボ作など話題作を残している彼ですが、こちらは50年代に活躍したドゥー・ワップ・グループ、ザ・ファイヴ・ロイヤルズをトリビュートした作品。R&Bチャートに何曲もヒット曲を送り込む一方、レイ・チャールズの「Tell The Truth」、ザ・シレルズの「Dedicated to the One I Love」、そしてジェイムス・ブラウンで有名な「Think」のオリジネーターとしても知られるグループです。

クロッパーが初めてザ・ファイヴ・ロイヤルズを聴いたのはその「Think」だったそうです。当時、ハイスクール・バンドを一緒に組んでいたダック・ダンを通してだったとか。特にギター・リックに感銘を受けた若きクロッパーは、これこそ自分が鳴らしたいサウンドだと直感したようです。そのギタリストこそ、クロッパーはもちろんエリック・クラプトンにも影響を与えたというローマン・ポーリングでした。

確かにオリジナル「Think」のイントロを含めたソリッドなギターは格好良いですよ! まさにクロッパーの原点と言われて納得のギター・リックです。またローマン・ポーリングは作曲者としても有能で、この「Think」はもちろん、「Dedicated to the One I Love」、「Tell The Truth」を含む多くの楽曲を書いています。このスティーヴ・クロッパーの新作に納められた曲もほとんどがローマン・ポーリングにより書かれた曲です。

さて、その1曲目、「Thirty Second Lover」。まずイントロのギター! 切れ味と粒立ちの良いその音色にやられます。歌うはスティーヴ・ウィンウッド。ホーン隊を含めたジャンプ・サウンドに渋いフィーリングのウィンウッドの歌がよく合います。そしてそこに絡むクロッパーのギター。格好良いですね~! 続く「Don't Be Ashamed」を歌うのはベティ・ラヴェット! 彼女のしゃがれたソウルフル・ヴォイスと、それに切れ込んでいくようなクロッパーのギターがやはり素晴らしい。「Thirty Second Lover」にしろ、「Don't Be Ashamed」にしろ、原曲もギターの存在感が際立った曲ですが、ここではゲストの個性を際立たせながら、ローマン・ポーリングからの影響と彼への愛情を感じさせるクロッパーのギター、やはり流石です。

B.B.キングとシェメキア・コープランドのデュエットで聴かせる「Baby Don't Do It」。BBの抑え気味なリード・ギターが味わい深いです。ルシンダ・ウィリアムスが歌いダン・ペンも参加した名曲「Dedicated To The One I Love」。ここではクロッパーの職人的なバッキングが素晴らしい! バディー・ミラーが参加した「The Slummer The Slum」はバディー独特のオルタナ・カントリー感に痺れます。またクロッパーとバディ・ミラーによるギター・バトルにはちょっと興奮。そしてダン・ペンが歌うスロー・ナンバー「Someone Made You For Me」。この哀愁! グッときますね~。

他にも、ジョン・ポッパー、デリバート・マクリントン、シャロン・ジョーンズなど豪華ゲストが参加していますが、そんななか最も意外なゲストと言えば、「I Do」に参加したブライアン・メイでしょうね。この人がギターを弾けば何でもクイーンになってしまうんじゃないかと思ってしまいますが、思った程はクイーンぽくなってないなという印象。シャッフル調のリズムも気持ち良く、ギターの音色的には意外とオーソドックスなブルース・ロックを感じさせるサウンド。ですがフレーズの端々にブライアン・メイらしい手癖を感じますね。でもその辺がかえって面白かったり。何だかんだでこの人選にはセンスを感じさせられますね。

そしてゲスト・シンガーなしでインスト曲として録音された「Think」。この曲を敢えてインストで録音したところにクロッパーのこだわりを感じさせられます。ま、インストと言ってもバック・コーラスは入ってますけどね。クロッパーの渋くもギラっと光るギター・プレイがたっぷり楽しめます。インストと言えば、クロッパーのセンチメンタル且つブルージーなギターが味わえる「Help Me Somebody」も秀逸。

ちなみに、バック・メンバーは、デヴィッド・フッド(b)、スプーナー・オールダム(key)、スティーヴ・フェロン(ds)、スティーヴ・ジョーダン(ds)などと、ゲストに勝るとも劣らない豪華布陣。プロデュースはジョン・タイヴン&スティーヴ・クロッパー。初めは豪華なゲスト陣に耳が行きがちですが、聴けば聴く程色々な味が滲みてくる傑作です!!





THE 5 RYALES / SING FOR YOU
こちらはザ・ファイヴ・ロイヤルズのキング時代の録音。クロッパーが「DEDICATED」で取り上げた「When I Get Like This」、「The Slummer The Slum」を収録している他、レイ・チャールズで知られる「Tell The Truth」も入ってます。

フジ予習:ギャラクティック

2012-05-08 12:49:54 | フジロック
GALACTIC / CARNIVALE ELECTRICOS

今年のフジロック、最終日はニューオーリンズ勢が熱い!! その筆頭とも言えるのがギャラクティックです!

前スタジオ作「YA-KA-MAY」は当ブログの2010年度年間ベストアルバム第1位に選出させて頂いた、個人的に大好きなアルバム。って言うか文句無しに大傑作ですよね! そしてライヴ盤を挟んで今年リリースされた最新作が写真の「CARNIVALE ELECTRICOS」。これがまた「YA-KA-MAY」に匹敵する程の大傑作。ここ数年のギャラクティックはちょっと神がかってますね。

前作「YA-KA-MAY」は新旧のニューオーリンズ・ミュージックをシッシー・バウンスまで含めてギャラクティック流のファンクネスでごった煮にしたような作品でしたが、今作はニューオーリンズが誇る巨大カーニヴァル“マルディグラ”をテーマにしたアルバム。1曲目「Ha Di Ka」の冒頭、太鼓のイントロからBig Chief Juan Pardoの雄叫びが入ればもうマルディグラ・モード。しかも単なるマルディグラではなく、何やら得体のしれないエネルギーが充満している。スタントン・ムーアの推進力抜群かつ切れ味鋭いドラム、それに絡むロバート・マーキュリオのベース・ラインも格好良い! さらにリッチ・ヴォーゲルの鍵盤とベン・イールマンのサックスがドロドロとした怪しいファンクネスを醸す。ちなみにゲストのBig Chief Juan Pardoの“Big Chief”とは、マルディグラ・インディアンの部族長のこと。マルディグラ・インディアンは、世界的に有名なカーニバルとは別に、古くから土着した儀式として彼らだけで裏道をパレードするそうです。

ファズが効いたジェフ・レインズのギターがリードする2曲目「Hey Na Na」。このアッパーなファンク曲も超格好良い!個人的には「Ha Di Ka」と「Hey Na Na」の2曲でノックアウトでしたね。まあ、何はともあれこの血湧き肉踊るようなグルーヴ感、堪りませんね。そしてゲストのMaggie Koernerの瑞々しい歌声が良い! 南部の白人女性シンガーのようですが、この方は今後注目しましょう。

そして3曲目でなんとブラジルのサンバを取り入れてます。曲はカルリニョース・ブラウンのカヴァー「Magalenha」。ギャラクティックってこういうことするんですよ。例えば前作ではニューオーリンズのブラス・バンド文化に接近する一方で、ジプシー・ブラスのコチャニ・オーケスターをサンプリングしたり、ライヴでボバン・マルコヴィッチ・オーケスターをカヴァーしたりという変化球を見せてる。そして今作ではサンバですよ。ブラジルですよ。ブラジルにはマルディグラと並んで世界3大カーニバルに数えられるリオのカーニバルがありますからね。そのあたりを絡めてくるミクスチャー感覚は流石。もちろん単なるカーニバル繋がりだけではない、もっとディープな音楽的親密さを感じさせるアレンジも秀逸。

他にもザディコを取り入れた「Voyage Ton Flag」、シリル・ネヴィルがヴォーカルをとり、アイヴァン・ネヴィルも参加した「Out in the Street」、ミスティカル、マニー・フレッシュという2人のニューオーリンズ出身の強力ラッパーが暴れる「Move Fast」、マーチング・バンドとの共演で伝統のブラス・アンサンブルとフューチャリスティックなファンクネスを融合したような「Karate」、そして「Carnival Time」のヒットで知られるアル・ジョンソンを招き、まさにその曲をカヴァーして陽気なマルディグラの空気を捉えた「Carnival Time」などなど。ニューオーリンズ・ファンクをベースに、ザディコ、ブラスバンド、ヒップホップ、さらにジプシーも、サンバすら血肉と化していくギャラクティックのファンクネスにはホント恐れ入ります。この自由度の高さは、スタントン以外のメンバーがニューオーリンズ出身ではないという要素も良い方向へ作用してるのかもしれませんね。5人のメンバーが一丸となって次々にグルーヴをアップデートしていく、まさに現在進行形ニューオーリンズ・ファンクです!!


そしてギャラクティックと言えば、ニューオーリンズが誇る生粋のライヴ・バンドであり、世界を股に架けるジャム・バンドでもあるのです。近年はゲスト・シンガーを招きつつ、彼らを触媒にギャラクティック特有のガンボ感を錬金するような濃密極まりないステージを展開しています。

08年のフジロックではチャリ・ツナ(Jurassic 5)やブーツ・ライリー(The Coup)を引き連れて、その前年にリリースされたヒップホップ接近作「FROM THE CORNER TO THE BLOCK」の世界そのままにホワイト・ステージを興奮の坩堝へと叩き込みました。そして「YA-KA-MAY」リリース後の単独来日ツアーではシリル・ネヴィル(The Neville Brothers)とコーリー・ヘンリー(Rebirth Brass Band)を招き、ニューオーリンズど真ん中のステージを見せてくれました。そして今回のフジロックには、引き続きのコーリー・ヘンリーと、あのリヴィング・カラーのリード・シンガー、コーリー・グローヴァーを帯同する予定とのこと。間違いなく鉄板のライヴを見せてくれることでしょうし、「CARNIVALE ELECTRICOS」のカラーをどう反映してくるかも興味深いところ。もちろんスタントンのドラミングにも注目ですし、同じ日に出演するダンプスタファンクとダーティ・ダズンとのニューオーリンズ勢同士の共演はあるのか?も気になるところですよね~。






GALACTIC / CRAZYHORSE MONGOOSE
98年リリースの2nd作。私が初めてギャラクティックを知ったのはこの作品でした。新宿タワレコでプッシュされているのを見つけて、いよいよミーターズ直系の新しいニューオーリンズ・ファンク・バンドが出て来たと喜んだことを覚えています。「Hamp's Hump」や「Metermaid」あたりの“間”を活かしたファンク・グルーヴにニューオーリンズ臭を強く感じるものの、ジャズ・ファンク色も強いのも初期ギャラクティックの特徴。またこの頃はヴォーカリストのセリル・デクロウがいたんですよね。そして私が初めて彼らのライヴを観たのが2000年、パークタワー・ブルース・フェスティヴァル、及びその関連イベント。やはりフリーキーなジャズ色が濃かったのと、セリル・デクロウがいた点で、今のギャラクティックとは大分違う印象でしたが、スタントン・ムーアのドラムはやたら格好良くって、痺れまくりでした。



GALACTIC / YA-KA-MAY
セリル・デクロウの脱退、アンタイへの移籍を挟み、ヒップホップへ接近した「FROM THE CORNER TO THE BLOCK」を経た通算7作目のスタジオ作。2010年のリリース。豪華ゲストもさることながら、それらも含めた強烈なごった煮感に胸が躍る!そしてリズムの強度が半端無い。これまでの野心的かつ冒険的な音楽創造の全てがこのニューオーリンズをテーマにした作品に結実した感じ。間違いなく最高傑作!! そしてこのアルバムを引っさげて、シリル・ネヴィル、コーリー・ヘンリーと共に繰り広げた来日公演も最高でした! この写真はその時のライヴでギャラクティックのメンバーにサインを頂いたもの。



REBIRTH BRASS BAND / REBIRTH OF NEW ORLEANS
「CARNIVALE ELECTRICOS」「YA-KA-MAY」両作品にゲスト参加しているコーリー・ヘンリーが、ギャラクティックと共にフジロックにやって来ます。彼はニューオーリンズを代表するブラス・バンドの一つ、リバース・ブラス・バンドのトロンボーン奏者。そのリバース・ブラス・バンドが昨年リリースした最新作「REBIRTH OF NEW ORLEANS」は今年のグラミー賞で『Best Regional Roots Music Album』部門を受賞しましたが、彼ももちろん参加しています。09年にはギャラクティックと共に来日していますが、もうほとんど彼が主役と言っても良いぐらいに目立ちまくってました。どんどん前へ出て来て高らかにトロンボーンを吹き上げる。そしてその音色のハリと音圧たるや半端無い。まさにブラス・バンドの音。まさにストリートの音です。風貌もやんちゃそうですしね。おそらくフジロックでも暴れてくれることでしょう。



LIVING COLOUR / VIVID
88年にこの「VIVID」でアルバム・デビューし、ブラック・ロック、ミクスチャー・ロックの先駆けとなったリヴィング・カラー。そのヴォーカリストであるコーリー・グローヴァーが現在ギャラクティックのライヴにおけるゲスト・シンガーを務めています。これ凄いことですよ! このリヴィング・カラーというバンドは、デビュー当時、そりゃ大変な話題になったもんですからね。黒人のロック・グループという時点で型破りでしたし、ファンキーなヘヴィ・メタルといった感じのサウンドも当時は凄まじく斬新でした。とは言え、私もその頃から特別リヴィング・カラーが好きという訳でもなかったので、昨年辺りに「ギャラクティックのライヴにコーリー・グローヴァーというシンガーが参加している」と聞いてもしばらくピンと来ませんでした。後々それがリヴィング・カラーのヴォーカリストと知って、また凄い人とやってるな~と嬉しくなったものです。




The Very Soulful Galactic Performs "Hey Na Na" - CONAN on TBS

最新作「CARNIVALE ELECTRICOS」から「Hey Na Na」のテレビ収録ライヴ。コーリー・グローヴァーとソウル・レベルズ・ブラス・バンドがゲスト参加してます。



Galactic w Corey Glover perform Kashmir @ Terminal 5 2 25 12.

こんなカヴァーも楽しみ。



Galactic with Corey Glover - Cult of Personality (HD)

そしてリヴィング・カラー「VIVID」の一曲目を飾った名曲「Cult of Personality」。ギャラクティックがやっても何の違和感もないし、めっちゃ格好良い!!フジでもやるかな? でもフジに来るお客さんこの曲知ってるかな~。





~関連過去ブログ~ お時間有ったらぜひ!

 11.02.06 2010年 ベストアルバム第1位!!(「YA-KA-MAY」)
 10.04.07 ギャラクティック@渋谷クラブ・クアトロ


 12.03.20 フジ予習:チェ・スダカ
 12.05.02 フジロック第5弾&日割り!!
 12.04.19 フジロック第4弾!!
 12.03.30 フジロック第3弾!
 12.03.15 フジロック第2弾!!
 12.03.01 フジロック第1弾!!




TOKYO M.A.P.S@六本木ヒルズ

2012-05-06 19:13:11 | フェス、イベント
5月3日、4日、六本木ヒルズで開催されたフリー・ライヴ・イベント「TOKYO M.A.P.S」に行って参りました。もう音楽ファンにとっては毎年恒例、ゴールデンウィークの風物詩と化したこのイベント。毎年違ったアーティストがオーガナイザーを務めるのも面白いですよね。そして今年その大役を務めたのは矢野顕子さん。矢野さんの集めた個性豊かなアーティスト達が2日間に渡ってステージを彩りました。

私は2日目はがっつり楽しませてもらったものの、初日は諸事情あって2組しか観れませんでした。

その初日、現地にたどり着いた時には既に原田郁子さんのステージが始まっていました。
バックはコラとスティールパンのみ。原田さんはもちろんキーボード弾き語り。まずコラとスティールパンの浮遊感漂うような音色が美しかったですね! そしてそれに乗って空へと広がっていくような原田さんの歌声。「あいのこども」とか「銀河」とか。エモーション豊かで素晴らしかったです。

朝霧ジャムやフジロックに出演してその名前は気になっていたOvall。ソウルフルなグルーヴにセンス抜群のアレンジで心地良い音空間を作り上げていました。特にギターが格好良かったですね。山の中で聴いたらまたがらっと雰囲気変わりそう。

この日は他に松本淳一さん、大貫妙子さん、細美武士さんが出演されてて、トリはyanokamiだったんですが、残念ながらそれらは観れませんでした~。

それにしても雨が降る中、さすがはゴールデンウィークの六本木というか、これだけ豪華メンツで無料ライヴなだけあり、凄い人が集まってましたね。

そして2日目。開演当初は晴れていたこともあってか、前日にも増してもの凄い人出。まずは大橋トリオさんからスタート。この方も昨年のフジロックに出演されてて気にはなっていたのですが、生で見るのは初めて。お洒落な和製グッドタイム・ミュージックな感じで良かったです。続いて世武裕子さん。失礼ながら名前も初めて聞く方だったのですが、個性的かつテクニカルな鍵盤弾き語りに思わず引き込まれました。特に最後にやった「伝説のトリプルプレイ」という曲がエネルギッシュで良かったです。さらに宮沢和史さん。なんか贅沢ですよね。「風になりたい」とか、「島唄」とか、有名な曲もやってくれて。それにしてもあの独特の節回し、流石の歌唱力でした!!

そしてこの日の主役といっても言いぐらいに盛り上がってしまったレキシ。元SUPER BUTTER DOGの鍵盤奏者、池田貴史さんのソロユニットですが、とにかく面白かった!ライヴであれだけ何度も声出して笑っちゃったのは久し振りですよ。MCが面白いのはもちろんなんですが、歌詞が「武士~、武士~♪」とか、「縄文土器~、弥生土器~♪」とか、「小野妹子が~♪」みたいな感じなんですよ。しかもそれでいて曲がスウィート&メロウ。そしてファンキー!! 観客も大盛り上がりで、巻き込み上手な池田さんのMCに煽られ、やんややんやの一体感。一体感といっても内容は“稲作中心!!”とかそんな感じなんですけどね。特に私の周りはレキシ・ファンが多かったみたいで異様な状況でした。まあ、とにかく天晴れなライヴでした。

そんなレキシ・ワールドにすっかり染まった場内をビシッと引き戻した鈴木慶一さん。流石にワン&オンリーな独特の味わいがありましたね。渋い歌声はもちろん、その佇まいも格好良かったです。あとサポートで参加したマイカ・ブルデさんの歌声も素敵でした。そしていよいよラストはもちろん矢野顕子さん。正直、別にファンという訳でもないので、曲目とかは全く分からない中、山口百恵さんの「いい日旅立ち」にはビックリしました。あの曲をこう歌うか?みたいな自由奔放この上ない崩し方。そして崩しつつ彼女らしい“歌”を聴かせてくれるから参ります。やっぱり矢野さんのライヴって言うのは何とも言えない甘味な時間でしたね。素晴らしかったです!

やっぱり一人のアーティストがオーガナイザーを務める企画というのは面白いですね。どうせなら1日目も全部観たかったな、と思ったり。








ニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァル

2012-05-05 05:29:05 | ニューオーリンズ
皆様、ゴールデンウィークをいかがお過ごしですか?

実は今、朝5時半なんです。今日は4時起きでした。別にブログを書くために早起きしたのではありません。ジャズ・フェスです!!

日本のゴールデンウィークは、海の向こうのニューオーリンズではジャズ・フェス・シーズンなのです。そう、私の憧れのニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァルです!!

今年はそのジャズ・フェスの最後の3日間がネットで生配信されるということで、私も4時起きでパソコンにかじりついてる訳です。

配信の一番手はマーシャ・ボール。真っ赤なワンピースを着てキーボードの前に足を組んで弾き歌う彼女の姿を見た瞬間、感無量でしたね。画面越しとは言え、あのジャズ・フェスを生体験している訳ですから。

今日のスケジュールは、そのマーシャ・ボールに始まり、グレイス・ポッター、ボノラマ、ザック・ブラウン、ロドリゴ・イ・ガブリエラ、etc。さらに過日分の録画による、パパ・グロウズ・ファンク、ヴォイス・オブ・ザ・ウェットランズ・オーケストラ、ダーティ・ダズン・ブラス・バンド、トロンボーン・ショーティなどが登場という、なんとも豪華な面子。

もちろん、明日、明後日も強力メンバーが配信予定です。特に最終日のネヴィル・ブラザーズは楽しみですね~。問題は3日間連続で4時起き出来るか?ということ…。生配信は嬉しいんですけど、時差がね~。

WEBCASTのサイト→http://www.youtube.com/jazzfest

そそるライヴ 5月編

2012-05-02 21:10:33 | そそるライヴ
関東近辺にて5月に行われるライヴ、フェス、イベントのなかで、気になるものをピックアップしてみました。


5/03(木)TOKYO M.A.P.S @六本木ヒルズアリーナ 入場無料!
5/04(金)TOKYO M.A.P.S @六本木ヒルズアリーナ 入場無料!
5/07(月)Musiq Soulchild @ビルボードライヴ東京
5/10(木)STAX! featuring STEVE CROPPER,DONALD "DUCK" DUNN & EDDIE FLOYD @ブルーノート東京
5/11(金)Michel Camilo @ビルボードライヴ東京
5/12(土)METAMORPHOSE SPRING 12 @幕張メッセ国際展示場
5/14(月)Aaron Neville @ビルボードライヴ東京
5/16(水)ERIC BENET @ブルーノート東京
5/17(木)EARTH,WIND & FIRE  @東京国際フォーラム
5/18(金)木村充揮  @タワーレコード新宿店(インストア・イベント)観覧フリー
5/19(土)らぞく  @元住吉POWERS2
5/19(土)GREENROOM FESTIVAL 12 @赤レンガ地区野外特設会場
5/20(日)GREENROOM FESTIVAL 12 @赤レンガ地区野外特設会場
5/21(月)BRIAN BLADE & THE FELLOWSHIP BAND @ブルーノート東京
5/21(月)Little Feat @ビルボードライヴ東京
5/23(水)Rachael Yamagata @ビルボードライヴ東京
5/23(水)Nicki Minaj @ZEPP東京
5/23(水)MUSTANG @タワーレコード新宿店(インストア・イベント)観覧フリー
5/25(金)SOULIVE featuring Karl Denson @ビルボードライヴ東京
5/25(金)MOSE ALLISON @ブルーノート東京
5/26(土)Jim Boggia @鎌倉 Cafe Goatee
5/26(土)LOUISIANA MUSIC FESTIVAL~南部料理と音楽の夕べ~ @世田谷ZEST
5/26(土)JAPAN BLUES & SOUL CARNIVAL @ZEPPダイバーシティ東京
5/26(土)NATURAL HIGH! 2012 @山梨県 道志の森キャンプ場
5/27(日)NATURAL HIGH! 2012 @山梨県 道志の森キャンプ場
5/27(日)MOUNT SUGAR @light&wind museum 二宮
5/30(水)JAMES FARM @ブルーノート東京
5/30(水)Modern Irish Project、John John Festival @吉祥寺コピス前 投げ銭!
5/31(木)Bootsy Collins @ビルボードライヴ東京
5/31(木)コージー大内 @タワーレコード渋谷店(インストア・イベント)観覧フリー


お出かけの際は事前のご確認をお願いいたしま~す!