mola_circus モラを楽しむ

パナマのクナ族が着ているモラ(ブラウス)は、模様がまるで絵画のようです。いっしょにモラを楽しみませんか。

ノクシカタ

2018-08-03 | 手芸品
カンタを調べていると、
作られる地方で随分趣が違うことがわかります。

私が買ってきたものは
パキスタンのカンタで、



刺し子のようにステッチの連続です。

一方バングラデシュのカンタは
「ノクシカタ」といわれ、模様があります。



ベンガル地方で作られる刺し子で、
ノクシ「模様の」カンタ「刺し子のふとん」が合わさって「ノクシカンタ」といわれたのが語源だそうです。

1970年代以降は、女性たちが収入を得られる支援として、NGOによるフェアトレードの製品として作られてきました。

私の持っている巾着もそれです。



随分昔、
刺繍が可愛くて買いました。

とても安いのにもびっくりしたのですが、

元々は家族の為に作っていたノクシカタが、
こうして私たちの手にも入るようになりました。

かわいい刺繍で見ているとほっこりするのですが、
模様にも意味があり思いが込められるそうです。

「鳥」は幸運な出会いや、家族や恋人同士の愛を意味するモチーフだそうです。

私はお魚が好きなので魚の巾着を買っていましたが、魚は家庭の繁栄や豊作を願うモチーフだそうです。

モラもそうですが、
親から子に伝えられ、それらは今も守られています。

世界中に色々な刺繍があって、
どれも皆生活に根ざし、身近で愛しんできた手芸です。

そんな素朴な手仕事にいつも惹かれる気がします。

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2 コメント

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刺繍♪ (ebiten)
2018-08-03 13:56:58
こんにちは。

「カンタ刺繍」の呼び名がインド周辺の国々で
変化しているのですね。
ステッチの連続模様はパキスタンなんですね。

私が見たインドのカンタはお祭りを描いたものでした。
縫い方は、ランニングステッチが主で、そのほかにも
様々な刺繍テクニックが使われていました。

私は描かれているモチーフ自体に意味のあるものにとても興味があります。
モラもそうですね♪

ウズベキスタンのスザニという刺繍布があるのですが、ほとんどが花と葉のデザインで、豊かな水を意味したり、子孫繁栄を意味したり、ととても興味深いです。

私も生活に根差した素朴な手仕事に
とても魅力を感じます
返信する
ebitenさん (chiyoe)
2018-08-04 10:40:12
おはようございます。

カンタはインドの物と思っていましたが、
周辺国でも見られることがこの度わかりました。

インドのオールドカンタは白地に模様とステッチのあるものですか、ノクシカタとは趣が異なります。

面白いです。

人は同じようなことをしますが、
国や地域によって、それぞれの特徴がでます。

私もオールドスザニをもっていますが、
これもまた手のかかった手仕事です。
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