一週間ぶりに事務所へ行くと、マガジン・ファイブさんから新刊『ザ・スターリン伝説』が届いていた。
これが「スキャンダル★スクラップ集」のサブタイ通り、81年から85年にかけて様々な媒体に載ったザ・スターリンの記事をスクラップしまくり、そのまま貼りつけ、それにミチロウさんのコメントを交えたカーツさとう氏のレポートが踊りまくるという、凄まじく読みにくそうな一冊。しかしこの猥雑さが、またいかにもスターリンぽい。最初に開いたとき、担当編集者の名前がオレの好きな作家と同性同名で驚いたが。テレビ埼玉出演時のライブ映像を収めたDVDの付録付き。
これまでミチロウさんと組んで、3冊刊行された同社のdigital diskブックシリーズの付録としてつくディスク(CD、DVD)は、レコード会社からリリースされる作品よりも内容に関する規制が少ないという(レコ倫通さなくてもいいから? だったかな)。つまり基本的に表現としては自由だから、このシリーズは結構充実している。とりあえずDVDだけでも買う価値あり(注釈等、ちょっと無理矢理で笑えない箇所もあるが…て逆に無理矢理過ぎて笑えたりもする)。
昨年ミチロウさんを取材した時のテーマは「恐い人」だった。勿論ミチロウさん自身はまったく温和でシニカルな人だったが、その時、自分は恐くはない(客が恐かった)と前置きした上で、「オレたちは変態って呼ばれていたんだから」と言っていた。当時、雑誌で「変態」と呼んでいたのはまだ良い方で、一方では「ステージでは変態に見えるけれど、普段は普通の男の子♪」と呼んだメディアもあった(ミチロウさん当時ドント・トラスト・オーバー・サーティー)。結局メディアはわけわかんなかったのだ。そんな日本のロック史、メディア史的な一面も読み取れる……なんて分析は必要ないか。
ただ玉石混合な素材を一気に詰め込んだという意味で、スクラップ的、ファンジン的なデザインをコンセプトにしたのだろうけれど、編集的にはもう少し整理できたんじゃないかなとも思う。次号で改めて紹介予定。
これが「スキャンダル★スクラップ集」のサブタイ通り、81年から85年にかけて様々な媒体に載ったザ・スターリンの記事をスクラップしまくり、そのまま貼りつけ、それにミチロウさんのコメントを交えたカーツさとう氏のレポートが踊りまくるという、凄まじく読みにくそうな一冊。しかしこの猥雑さが、またいかにもスターリンぽい。最初に開いたとき、担当編集者の名前がオレの好きな作家と同性同名で驚いたが。テレビ埼玉出演時のライブ映像を収めたDVDの付録付き。
これまでミチロウさんと組んで、3冊刊行された同社のdigital diskブックシリーズの付録としてつくディスク(CD、DVD)は、レコード会社からリリースされる作品よりも内容に関する規制が少ないという(レコ倫通さなくてもいいから? だったかな)。つまり基本的に表現としては自由だから、このシリーズは結構充実している。とりあえずDVDだけでも買う価値あり(注釈等、ちょっと無理矢理で笑えない箇所もあるが…て逆に無理矢理過ぎて笑えたりもする)。
昨年ミチロウさんを取材した時のテーマは「恐い人」だった。勿論ミチロウさん自身はまったく温和でシニカルな人だったが、その時、自分は恐くはない(客が恐かった)と前置きした上で、「オレたちは変態って呼ばれていたんだから」と言っていた。当時、雑誌で「変態」と呼んでいたのはまだ良い方で、一方では「ステージでは変態に見えるけれど、普段は普通の男の子♪」と呼んだメディアもあった(ミチロウさん当時ドント・トラスト・オーバー・サーティー)。結局メディアはわけわかんなかったのだ。そんな日本のロック史、メディア史的な一面も読み取れる……なんて分析は必要ないか。
ただ玉石混合な素材を一気に詰め込んだという意味で、スクラップ的、ファンジン的なデザインをコンセプトにしたのだろうけれど、編集的にはもう少し整理できたんじゃないかなとも思う。次号で改めて紹介予定。