結局朝までに原稿はできず、へなちょこプリンタに渾身のグーパンチを浴びせて、急いで家を出る。
今日は本田竹広さんの告別式。
高円寺駅では宮古から来たというジャズバーの方とタクシーで相乗りし堀ノ内斎場へ向かう。斎場ではすでにお焼香を待つ数百人の人が列を作っていた。
時計が正午に近づいた頃、とうとう出棺の時間。喪主の政直さん、そして珠也さんの挨拶のあと、斎場を後にする本田さんの棺を見送るように合唱が始まった。THE PUREのライブのラストを飾るオリジナルの『Save Our Soul』。それまで何とかシャッターを切っていたオレも、とても悲しそうな顔でひとりギターを弾いている橋本信二さんの目を見た瞬間に、堪える間もなく涙が溢れて来た。もう言葉はいらないよな、そんな感じだ。
LB2月号に登場して頂いた珠也さんはインタビューで「山のような存在になりたい」と言っていた。それが彼の父を指していたのか、今になってみるとわからないけれども、ただその言葉を思い出した。
告別式が終わり、家に帰って着替えてから、事務所へ向かう途中、信二さんのあの時の顔や、あれほど本田さんを追いかけていて歌詞も諳んじているはずの「春よ来い」のオヤジさんが静かに涙を流していた姿を思い出すだけで胸が熱くなった。オレも何か、喪失感のようなものがある。何か本田さんに聞いてみたかったことがあったような気がする。とりあえずMOJOの話を聞いてみたかったな……。
さよなら本田さん。
今日は本田竹広さんの告別式。
高円寺駅では宮古から来たというジャズバーの方とタクシーで相乗りし堀ノ内斎場へ向かう。斎場ではすでにお焼香を待つ数百人の人が列を作っていた。
時計が正午に近づいた頃、とうとう出棺の時間。喪主の政直さん、そして珠也さんの挨拶のあと、斎場を後にする本田さんの棺を見送るように合唱が始まった。THE PUREのライブのラストを飾るオリジナルの『Save Our Soul』。それまで何とかシャッターを切っていたオレも、とても悲しそうな顔でひとりギターを弾いている橋本信二さんの目を見た瞬間に、堪える間もなく涙が溢れて来た。もう言葉はいらないよな、そんな感じだ。
LB2月号に登場して頂いた珠也さんはインタビューで「山のような存在になりたい」と言っていた。それが彼の父を指していたのか、今になってみるとわからないけれども、ただその言葉を思い出した。
告別式が終わり、家に帰って着替えてから、事務所へ向かう途中、信二さんのあの時の顔や、あれほど本田さんを追いかけていて歌詞も諳んじているはずの「春よ来い」のオヤジさんが静かに涙を流していた姿を思い出すだけで胸が熱くなった。オレも何か、喪失感のようなものがある。何か本田さんに聞いてみたかったことがあったような気がする。とりあえずMOJOの話を聞いてみたかったな……。
さよなら本田さん。