徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

レクイエム/東京オペラシティコンサートホール「本田竹広追悼コンサート」

2006-03-06 02:23:49 | Music
初台の東京オペラシティコンサートホールで「本田竹広追悼コンサート」。
取材とTHFCの写真班を兼ねて13時過ぎに初台に到着。ネイティブサンのサウンドチェックを客席から撮影。リハ終了後、さらに本番中は2階席からの撮影のみということで、位置を確認して何枚かテスト撮影する。ステージ上部にはmorito isodaさんの撮影した、本田さんの巨大なポートレートが掲げられていた。

今回の追悼コンサートのプロデューサーである本田珠也さんの囲み取材を経て、18時に本番スタート。1階の客席はぎっしりと埋まった。
まずは板橋文夫さんのソロ「HEY JUDE」で追悼コンサートは始まった。これがいきなり熱のこもった素晴らしいピアノで、客席のテンションも上がる。その後も峰厚介さん、村上寛さん、鈴木勲さん、鈴木良雄さん、橋本信二さん、大口純一郎さん、東郷輝久さん等など、本田さんの盟友であるジャズメンが次々と登場する。そしてネイティブサンで第1部が終了し、休憩を挟んで第2部のスタート。山下洋輔さんと珠也さんのデュオによる、ピアノとドラムが呼応し合う「宮古高校校歌」。こんなに凄まじいレクイエムは初めてだ。そして渡辺貞夫さんが登場し、「ステラ・バイ・スターライト」。会場もまたもや盛り上がる。
ラストナンバーが終ると、「本田の愛奏歌です」とナベサダさんがひとり、サックスを短く吹いた(マライカ)。透き通るような音色を残して、アンコールもなく追悼コンサートは終った。
振り返ると、後ろで観ていた橋本信二さんが号泣していた。「これで本当に(本田さんの)航海、終っちゃったね」。「でも、よかった、今日は本当によかった」。そう言いながら信二さんは泣いていた。つられてオレもちょっと泣く。また信二さんにつられちゃったよ。でも本当に今日の追悼コンサートは素晴らしかった。珠也さん、尾崎さん、関係者の皆さんお疲れ様でした。

でも、まだ7日新宿PIT INNでのThe Pureのライブがある。
本田竹広の、もうひとつのSOULの行き先がそこで聴けるはずである。それを見届けたいと思う。