徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

泣くにはまだ早い/第10節磐田戦

2008-05-04 19:33:05 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
淳吾「まあ一樹もやっと取ったし、僕にとってすごい頼れる人が戻って来たんで、うまくお互いを活かし合ってゲームを作ってやっていければ良いとは思います」(Sの極み 5月3日付)

5月3日。静岡ダービー。最初の5分を除いて前半はバックラインに人数が集まりすぎ中盤で押し込まれるような体たらくで、どうなるかと思ったが、後半最初からイチが高い位置をキープするようになり、ほとんど3バックのような形でジュビロを圧倒していくとダービーに相応しい熱い内容になった。
ジュビロで唯一危険な香りがしたジウシーニョが前半30分に負傷交代し、さらに後半20分に河村が退場すると、1トップがゴンで、トップ下が名波で、それを西が追い越していくという、7、8年前のジュビロ黄金時代の再現フィルム軽く観ているかのような驚くべき布陣。西もかなり危険なプレーを繰り返していたが、それだけエスパルスのプレッシャーが強烈だった証明だろう。ほとんどこの時点で負けるとは思えなかったが、さすがにゴール前を固められた上に、スクランブル時には(相手にとっては)必要以上の集中力を発揮してしまう川口の好セーブ連発で残念ながらドロー。
確かに34分の1ということで考えれば惜しい引き分けと見るべきなのだろうけれども、静岡ダービーで、内容的には(シュートが決まらなかった点を除けば)ほとんどストレスを感じることはなかった好ゲームだったと言える。選手層、総力戦という観点で言えばジュビロとエスパルスにはもはや明らかな差があると言わざるを得ない。まあそれをドローにされてしまうというマジックがダービーにはあるわけで、やはり<埼スタのレッズサポーター>と並ぶぐらいに、静岡ダービーは、ニッポンのサッカーファン(スポーツ好き)にとって観る価値のあるものだと再確認したのであります。

7本ものシュートを撃った淳吾も連戦の疲れを口にしていたし、このドローを含めたGWシリーズは11日の鹿島戦が終わった段階で評価するべきだろう。明後日はもうアウエイ新潟戦、そして中4日で鹿島戦だ。まだまだDon't Look Backだよ。

そして、この静岡ダービーが、ようやくこの男の開幕戦になった。



兵働「完全に泣いてましたね。(中略)いや……なんか最後挨拶してて、みんなすごい『お帰り』とか言ってくれたりとか……」」(Sの極み 5月4日付)

しかし、<健太を男にする>まで、泣くにはまだ早い。

ちなみにこの静岡ダービー、今年これからまだ3回もあります。

08静岡ダービー ジュビロ選手バス日本平入り(YouTube)
08リーグ静岡ダービー エスパルス選手紹介(YouTube)