ナショジオで「世界最強の男」(原題:Superhuman)。
構成は「ステロイド(Steroids)」「超人(Strongman)」の二部構成。トレーラーを曳いたり、レンガや氷を砕いたり、手錠(ホンモノ)を軽々と引きちぎるストロングマンコンテスト出場者を科学的に分析する「超人(Strongman)」は、エンタテインメントする筋肉をわかりやすく解説する。
一方、どちらかというと本題である「ステロイド(Steroids)」はヘヴィだ。
例えば子ども用の人形。60年代はより普通の人間に近い筋肉を再現していた人形が90年代になると数倍の(つまりストロングマンコンテスト並の)筋肉を持つ人形が目立つようになる。もちろんフランケンシュタインや超人ハルクのようなモンスター級の筋肉を持つアイコンは昔からいたはずなのだが、90年代以降はよりその傾向が顕著になっていると分析する。筋肉にはそれほど興味はないが、漫画やアニメに登場する女の子キャラが揃いも揃ってロリ顔で爆乳なのも、要するにそういうことなのだと思うのだ。
人間は判りやすくないことに耐性を失い続けている。
人間が判りやすかったりした時代などないのだが。
またヒットした新書『人は見た目が9割』を例に引くまでもなく、新書も<タイトルが9割>で売れるわけで、シチメンドクサイ個人の内面よりも見た目一発が推奨される。そういや90年代は「心の時代」とか言われてたような気がするけれども、すっかり今やシチメンドクサイことは何でもかんでも「心の闇」で済まされてしまう。またそれ以上踏み込まないことが暗黙の了解でもあるのだ。これでは、判りにくいこと、それ自体が悪の根源と言わんばかりである。
番組中に登場する医師はステロイド常用者のこんな発言を引く。
「スーパーマンになれるのにクラーク・ケントのままで満足できるはずがない」
ステロイドや薬物にまつわる事柄は、すべてが「心の問題」であるのは言うまでもない。
あ、もはやレーザーレーサーも何となく「心の問題」だと思いますが。
構成は「ステロイド(Steroids)」「超人(Strongman)」の二部構成。トレーラーを曳いたり、レンガや氷を砕いたり、手錠(ホンモノ)を軽々と引きちぎるストロングマンコンテスト出場者を科学的に分析する「超人(Strongman)」は、エンタテインメントする筋肉をわかりやすく解説する。
一方、どちらかというと本題である「ステロイド(Steroids)」はヘヴィだ。
例えば子ども用の人形。60年代はより普通の人間に近い筋肉を再現していた人形が90年代になると数倍の(つまりストロングマンコンテスト並の)筋肉を持つ人形が目立つようになる。もちろんフランケンシュタインや超人ハルクのようなモンスター級の筋肉を持つアイコンは昔からいたはずなのだが、90年代以降はよりその傾向が顕著になっていると分析する。筋肉にはそれほど興味はないが、漫画やアニメに登場する女の子キャラが揃いも揃ってロリ顔で爆乳なのも、要するにそういうことなのだと思うのだ。
人間は判りやすくないことに耐性を失い続けている。
人間が判りやすかったりした時代などないのだが。
またヒットした新書『人は見た目が9割』を例に引くまでもなく、新書も<タイトルが9割>で売れるわけで、シチメンドクサイ個人の内面よりも見た目一発が推奨される。そういや90年代は「心の時代」とか言われてたような気がするけれども、すっかり今やシチメンドクサイことは何でもかんでも「心の闇」で済まされてしまう。またそれ以上踏み込まないことが暗黙の了解でもあるのだ。これでは、判りにくいこと、それ自体が悪の根源と言わんばかりである。
番組中に登場する医師はステロイド常用者のこんな発言を引く。
「スーパーマンになれるのにクラーク・ケントのままで満足できるはずがない」
ステロイドや薬物にまつわる事柄は、すべてが「心の問題」であるのは言うまでもない。
あ、もはやレーザーレーサーも何となく「心の問題」だと思いますが。