徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

石ころ/第18節 柏戦

2012-07-17 23:50:31 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
<誇り、哀しみ、希望、そして失望。試合内容と同じように、私の心のなかにも様々な感情が渦巻いているが、私はエスパルスの選手たちが見せてくれたファイティングスピリットと精神力に心から敬意を表したい。>(アフシン・ゴトビ公式サイト「アフシン・ゴトビ 戦いの記憶『痛恨の思い』より

土曜日は柏戦。ゲーム展開はJ's GOALで前島さんがレポートで書くように実にドラマチックで、悲劇的なものになった。
この何年も柏にはまったく勝てない。柏が降格したシーズンですら手痛い敗戦を喫している。大量失点というよりも、手痛いどころか胸に深く傷を負うような負け方ばかりなのだ。決して内容が悪かったとは言えないだけに、かつての鹿島以上に天敵という印象を持っている。まあ柏戦に勝って残留したシーズンもあったのだけれども、それは健太体制一年目の話である。
それっきり、まったくいい印象がない。
そもそもまともな11対11で戦った印象がない。
そういえばシーズン序盤のアウエイでも実に酷いレフリングで逆転負けを喰らい完全に喉が嗄れた。
贔屓目抜きで現在の柏と清水がフェアな状態で戦ったのならばリーグでもトップクラスのファイトが観られると思うのだけれども、状況は決してそうさせてくれない。今回もそうだった。

勿論柏も昨シーズンのリーグチャンピオンだけに素晴らしいチームであることは理解している。
この日も不動のサイドバックである酒井がチームを離脱しても、圧倒的な数的有利の状況で、堂々と実力通りに2点差のビハインドを跳ね返した。本当に強いチームというのはこういうものである。9対12でも負けちゃうようなチームとは違うのだ。
そして、いくら何でも9人では、そんな柏相手に勝てるわけがない。
それでも終了間際、浩太のシュートが決まっていたらどうなっていただろうか。前半あれほど素晴らしいフィードやクロスを見せていた敬輔がもう少し冷静だったらどうだっただろう。チームがファイトしていなかったとは絶対に思わない(ファイトし過ぎてから回りしたプレーヤーもいたけれども)。5失点目はもうどうしようもないとしか言いようがないが、スタジアムにいたとしたらオレも拍手していた。必ず。
内容は悪くはなかった。しかし内容が結果にそのまま現われるとは限らない。それはピッチに転がっている石ころに突然ボールが弾かれてしまうようなものだ。もしそんな石ころが転がっているとしたら、ボールはどこに転がるかはわからない。

でもオレらはどうしたって「悪くなかった」って言うしかない。
オレら以外の誰が言ってやれるんだよ、と思う。
この敗戦が本当に糧になるかどうかはシーズン終盤までわからないが、それが糧になるであろうことは信じるべきだと思う。

願わくばナビスコカップか天皇杯でもう一度柏と対戦したい。
確かに柏は強かった。しかし鳥栖と戦った時のような清々しさはない。

(追記)
日本一のアウスタのピッチに石ころは転がっていないと思いますが。