徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

出囃子の意味/7.20首相官邸前抗議

2012-07-21 01:51:08 | News


天候が微妙なせいか、18時30分過ぎに霞ヶ関に着くと、ところどころ人が固まっているとはいえ六本木通りの交差点はまだ人がまばらだった。前回と比較すれば明らかにまだ人は少ない。外務省上の横断歩道は封鎖され、何人もの参加者が警官に抗議をしている。傍にいた警官に話を訊いてみてもいまいち要領の得ない説明で「封鎖」するほどの意味があるのか理解はできなかった。
交差点でたんぽぽ舎の幟を掲げながらトラメガを持っていたおばさんも警備の規制に対して「市民の権利」を訴え始め、次第に言葉は熱を帯び。語気が強くなっていく。
仕方がないのでおばさんに声をかける。
「おばさん、こんなところで(警備に)抗議したって仕方がないからコールしよう」
「え?コール?だって市民の権利が…」
「再稼動反対!サイカドウハンタイ!」
最初のうちはおばさんも納得していないようだったけれども、とにかく交差点で「再稼動反対」コールを始める(おばさん、ゴメン)。六本木通りの交差点には時間を追うごとに次から次へと新しい参加者がやってきている。横断歩道の封鎖などというつまらない問題で余計な力を使うよりも、参加者がこの場所で何をしに来たのかアピールする方が先決である。個人的には何だか場違いなような気もしたけれども、年配や女性の参加者ばかりのエリアで、とにかく、まず声を上げた。次第におばさんも再び通常通りのリードを始める。10分、20分と声を上げていると、財務省側から外務省側、おそらく国会正門前に向かってこちらに渡ってくる参加者が歩きながらこちらのコールに併せて口ずさんでいるのがわかる。
霞ヶ関方面からやってくる参加者にとって六本木通りの交差点は官邸前抗議の「入口」であってテンションを上げていくには大事な場所だ。もうお祭りの出囃子のような気分でコールを続け、レスポンスに徹しておばさんやコーラーの女性をフォローする。
コールしている間は気がつかなかったけれども、いつの間にか外務省上の横断歩道は開放されていた。何のために規制していたのか結局わからなかったけれども、とにかく横断歩道は開放された。



19時過ぎまで外務省上で声をあげてから国会正門前のエリアへ移動し、20時きっかりまで声を上げた。