徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

1月号作業

2004-11-18 01:46:45 | LB中洲通信2004~2010
午前中に大谷昭宏さんのインタビュー原稿をまとめ、夕方、岩田暁美さんの写真を受け取りにラジオ日本。
今回、写真の件で取次ぎなどをしていただいたラジオ日本のTさんにこの間、ふと思った疑問(「公人私人」参照)を尋ねてみたら無言になってしまった。Tさんは写真を受け取りに来ただけと思ったのだろうし、いきなりヘヴィな質問だったかなー。ツースリーへ行き、大谷さん、小野番のデザイン打ち合わせを少々。

アンチスモーカーの母国

2004-11-17 14:38:11 | ネタ
【イスラマバード17日共同】ヒマラヤの小国ブータン政府は17日までに、12月17日からたばこの販売を一切、禁止すると告示した。レストランなど公共の場での禁煙を定めた国はあるが、全国一律に販売まで禁止するのは世界初とみられる。(共同通信)

恐い話だなー。しかし近代化された国ならばいざ知らず、なぜブータンなのか。ブータンを知らないだけなのか。ここんとこ裏がありそうで引っかかる。

公人私人

2004-11-16 00:53:50 | LB中洲通信2004~2010
LB1月号用に“日本で一番有名な長嶋番”だったIさんの写真を手配。
亡くなられた時にはスポーツ新聞に大きく掲載され、ラジオ局でも特集番組が組まれたIさんだが、現在でも公人なのか、それとも私人なのか。またもや“担当者”の問題で頓挫しかかったが、結果的にIさんが所属していた放送局にお願いした。
そのキャラクターはプロ野球ファンの多くに愛されたし、勿論LBでも2年遅れでその死を悼む原稿になる予定なのだが……ちょっと考えてしまった。

原稿

2004-11-16 00:38:28 | LB中洲通信2004~2010
ニシムラヨシトモさんから「競馬記者」の原稿が届く。これが、結構面白い。

最近、職業的にライターをしていると変な説明癖がついてしまうのではないかと思っている。クライアントがあり、リクエストがあり、そこには「自分」は必要ない場合もある(ま、自分のことばっかりの原稿もうざくなるが)。
勿論説明ならば説明で徹底的にやればそれはそれで価値があるし(良い編集者になるには鬼のような知識を持った評論家と渡り合わなければならない)、短文の“紹介文”はライターの芸に近いものがある。ただ長文になってもそれができる“体力”はあるだろうか。わかりやすいのはサッカー専門誌にありがちな、ゲームの経過を追っただけのような戦評だ。あれは正直読んでいられない(戦術ヲタはそれで満足かもしれないが)。言ってみれば“引用文”ばかりの原稿に近い。ま、それもセンス次第だが。
自戒を込めて思うのは、面白くない原稿というのは説明的な原稿である。“調子が悪い時”はそれで逃げちゃうこともあるのだけれども、そういうのはたいてい掲載誌が送られてきても読まない。嫌悪感に襲われるからである。余程の名文家か、とてつもない知識のある評論家でもない限り、結局筆者本人のキャラクターが出てこない原稿はつまらなくなってしまう。どこか自分を切り売りしていかないと面白さは出てこないものかもしれない。だからライターって長生きしねえなぁと思うのだ(最近ライターの仕事していないが)。

ニシムラさんの原稿を読んでそう思った。現在、競馬界からは離れて仕事をされているそうだが、経験と知識と情報と筆者のキャラクターのバランスがとれている面白い原稿だった。これはLB1月号で是非。

初戦負け

2004-11-14 05:47:43 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
サポーターから罵声を浴びたJ1清水・石崎監督「リーグ戦で惨敗しているので、勝って次につなげたかった」
(サンスポ)

大宮戦に負けて、天皇杯初戦(4回戦)負け。現場にいたら罵声を浴びせてたかもしれないが、掲示板で血迷ったようなことを書き連ねる人たちを見ていたら萎えた。今更仕方ない。これで12月のスケジュールは全くの白紙になったわけだが、その前にとにかく1勝。話はそれからだ。

というより仕事やれ、オレ。

苦い経験

2004-11-13 05:36:40 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
「世界のどこにいても、静岡のことは忘れたことがなかった。大好きな故郷のクラブのために僕の全てを捧げたい」

先日、こんな30歳のコメントを見つけた。そして昨日、18歳はこう言った。

「3年間自分を育てて応援してくれた清水の町でプレーを続けたかった」

清水商DFの平岡君の清水入団が正式に発表された。先日の岡崎君(滝川二FW)、岩下君(鹿児島実業DF)に続いて3人目の新入団選手。ここのところ無駄に、弱気になっているサポーターには心強い言葉である。というのも、トップの結果もさる事ながら、昨年、今年とジュニア出身のプレーヤーがあからさまに清水を拒否して磐田、浦和へ入団したこともあり…これ少年の“若気の至り”とはいえ、他クラブと比較しても、とかく生え抜きを偏愛しがちな清水サポーターには正直、ボディーブローのように効く効く。下らないプライド(サッカー王国、とかね)よりも志が大事だと思っているオレでも効いていた。
フロントもそんな苦い経験から学習したのか、スカウトの面では例年になく積極的で効果的な結果を出しつつある(清商からの入団なんて驚き以外の何物でもないのだが)。勿論、高卒新入団選手が入ったところで、すぐトップチームにフィードバックすることはないだろうが、ここ2シーズンはDFの不安ばかり目についただけに、期待を抱かせるに充分な結果である(リストにはまだ残っているプレーヤーがいるけれども)。興津よくやった。いや久米っち(強化部長)効果がやっと出てきたのか。とにかくこれで冬の選手権も愉しみになってきた。
あとはトップチームの補強である。ホントはこれが問題。今月末には今シーズンの“精算”が行われ、間もなく移籍市場も活発になってくる。しかし今は、数年後、平岡君や岡崎君、岩下君(彼らはまだ非正式)たちが清水で活躍できるように祈っている。

その前に今日は天皇杯・大宮戦。

ちなみに冒頭のコメントは沖縄から静岡へ戻ってきた松原良香(静岡FC)。こっ恥かしくなるようなコメントだが、さすがに里心ついちゃったのか。今年こそJFL入りを目指す静岡FC。浦和にとっての大宮のような存在になったら、複雑な心境だが…。

大水木しげる展

2004-11-11 23:04:45 | LB中洲通信2004~2010
村松正孝さんと江戸東京博物館で「大水木しげる展」。65年の「テレビくん」での講談社児童漫画賞受賞以降、日本の漫画界に“手塚治虫とトキワ荘”一派とは一線を画する独自の流れを築いた巨匠。ご自身の体験が強烈にフィードバックした作風を再確認。もう一回ゆっくり観に行こう。

その後は両国で酒。村松さんが水木ワールドを熱く語る語る。画像は展覧会で販売されている「おやじ汁」と「ねずみ男汁」のドリンク缶(後ろは勿論村松さん)。味は呑んでのお楽しみ。

大谷さん取材

2004-11-10 23:54:28 | LB中洲通信2004~2010
全日空ホテルでジャーナリストの大谷昭宏さんに取材。
もちろん今朝のやじうまワイドを見てから六本木へ向かったわけだが、取材では人気コメンテーターではなく、“事件記者”としての大谷さんの顔も見えてきた。インタビュー後の撮影で、通りかかったおばさん集団に自然に会釈された大谷さんの顔はテレビの人だったが。人気コメンテーターというのも気を使うもんである。今回のテーマ「番記者」(警察担当の社会部記者だった大谷さんは正確には「番記者」ではない)だけではなく、新聞記者、事件記者、そして記者クラブ問題の“問題”など、短い時間の中だったがご意見を伺った。

マーティン・テイラーmeets鈴木大介

2004-11-08 22:37:38 | Music
すみだトリフォニーホールでマーティン・テイラーmeets鈴木大介。
これまでマーティン・テイラーは『ナイトライフ』しか聴いたことがなかったのだけれども、生で聴くと「驚きが倍化する」らしい。確かに「驚きが倍化する」テクニックにも感動したが、それ以上に安定感があり、ポップでサービス精神に富んだギタリストだった。打楽器のような音色でアンサンブルするギターなど、とにかく飽きさせない(うしろに寝息立てていたオバさんがいたが)。
一方、今回の公演ではクラシックギタリストの鈴木大介が参加しているのだが、ポップで乾いたマーティンに対してエモーショナルな鈴木のギターの絡みが心地良かった。ソロパートでは鈴木の方が良かったかも。作家からチェロとフルート(だったかな?)の譜面を貰いアレンジしたという“theme from“naked island”が出色。画像はマーティン・テイラー(&鈴木大介…スマン“theme from“naked island”収録のアルバムがわかんなかったのだ)のサイン入りCDジャケ。
しかし月曜の夜という“悪条件”もあるけれども、会場の半分程度しか埋まらなかったのはちょっと残念。

カンバセーションのKさんに挨拶して、歩いて帰宅。歩いて帰れる会場はいいわ~。

恐怖

2004-11-07 17:08:58 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
「(相手がかなり引いて守っていたが)引いてくるチームが多くなるのは、自分たちのサッカーを相手が怖がっているから。」(長谷部誠)

恐怖を克服しなくてなんの人間か。いかに世が混沌へ成り行こうと、それを直視する冷静を持たなくて、なんの人間か。“態度”はもうはっきりしている(橋本治『天使のウインク』)

なぜレッズの監督・プレーヤー(そして御用ライターも)はこうも他クラブを煽るようなコメントを口にするのか。ギドのコメントやこの長谷部のコメントなんて典型的。ナビスコカップ決勝の東京みたいに、それでも勝っちゃえばせせら笑うこともできるが、結果が負けだとなあ。しかし――例え“引く”ことが恐怖心の現れであったとしても、それは恐怖に立ち向かおうとする“態度”には違いない。だからオレはゲーム中、DFに対して「引くなっ!下がるなっ!」って叫ばずにいられないんだけれどもね。

blues of life

2004-11-06 20:22:24 | Music
東芝EMIのFさんからゴールデン・カップスのベスト盤CD『complete best blues of life』、映画のサントラCD『ワンモアタイム』(再結成カップスのライブ)が届く。ベストを聴いて、映画を観て、サントラを聴く。これが正しい聴き方(だと思う)。CDは17日リリース、映画はテアトル新宿で11月20日からロードショー。

4連敗、だが…

2004-11-06 19:27:29 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス04~05
埼スタより帰宅。清水関連の論調は一様にネガティブになっている。2-1で、いよいよ清水4連敗。
結果は確かにショックだったが、しかしかなり気持ち良く観られた。声も出たし、心から拍手もできた。勿論ヴェルディ戦よりも、名古屋戦よりも内容は良くなっている。正直所謂「引き篭もり」で勝ち点を拾うゲームも仕方ないと思っていたが、前半の出来はかなり良かったと見た。結果だけでゲームそのものをネガティブに捉えたり、後半の特定の時間帯にレッズの総攻撃を受けて下がり気味になったことだけを捉えて自虐的になるべきではないだろう。清水の失点(レッズの得点)そのものはセットプレー崩れからだしね。同点ゴールも半分オウンゴールみたいなものだ。不可解な判定もやはり多かったが、今の力(体制、態勢)ではこれが精一杯。ジェジンがいれば、アラウージョが本調子だったら…と思わないでもないがそれは言い訳だ。言い訳はいくないよね…。

翻ってレッズは勝ってもなぜか言い訳が多い。贅沢と言えば贅沢だが、まあステージも最終盤に入った現在、相手チームの態勢も整っていない序盤のように爆勝できないのは当たり前だろう。派手な攻撃サッカーは研究され、対策を打たれる。それがサッカーではないか。しかし今日は、ステージ序盤から中盤にかけてレッズにあったはずの、ある種の「恐怖感」がなくなっているのを感じた。いやー今頃ギドまでが言い訳や愚痴言ってたらCSには負けるかもよ。

今日、ゲーム後の挨拶のあと戸田はラインに沿ってゆっくりと歩み、いつまでもグラウンドに残っていた。あれはどんな意味があったのだろう。考えるだけで恐いぞ。

小野番

2004-11-06 02:43:34 | LB中洲通信2004~2010
オランダでスポニチの小野番をしている堀からメールで連絡があり、1月号の原稿を依頼。小野本人はいたってラブリーな人間らしいのでヒデのようなトラブルはさすがにないそうだ。堀にはヨーロッパの日本人サッカー記者の日常をレポートをお願いした。さらに元トラックマンの方に競馬記者の原稿を、と思っているのだがメールだけだと厳しいかな。とりあえず一歩前進。

大谷さん

2004-11-05 23:42:33 | LB中洲通信2004~2010
1月号の特集「バンキシャ(仮)」のインタビューはジャーナリストの大谷昭宏さんに決定。さすがに記者出身の方だけあって、事務所の皆さんの対応も早かった。やっと構想もまとまってきた。何とか進めそうだ。2月号も早めに進めなくちゃなあ…もう来月12月だし。