ぼくはいつのころからか、犬のようにワンとかキャンとか鳴かなくなりました。
そのかわり、くぅぅん、くぅぅぅぅん、と何か訴えたいときは言うのです。
おかあさんは、いまはほとんどべったりぼくといっしょにいますから安心なのですが、それでも用事でおかあさんが出かけていないときに目が覚めると不安になります。
テーブルの下の椅子の「柱」の間をくぐりぬけようとして足をうばわれたり、ある時はソファーの後ろ側の隙間から入っていって後戻りできなくなり長い間くぅんっくぅん鳴いていて、ようやく帰ってきたおかあさんに助けられお水をごくごく飲んだこともありました。
また、いつのころからか、最近のことですが、ぼくは眠くなると(昼間もほとんど眠っていますが、夜になると)なんだか気持悪くなって
くぅん、くぅんと鳴いてしまいます。
ご飯も食べた、おしっこもした、一体何?とおかあさんは考えました。
赤ちゃんが眠くなってぐずぐず言う、あの「寝ぞろ」ではないかと。最初のうちはどこか痛いのかな、しんどいのかな、と心配していましたが、くるくる回って、くぅぅぅぅん、言いながら寝てしまうのですから。
昨夜はおかあさんは夕方からコンサートを聴きに出かけました。ぼくのことが気がかりでしたが、とても素晴らしいコンサートだったので幸せな気分になりました。http://www.festivalhall.jp/program_information.html?id=212
おかあさんは掌にまだ痛みを感じるので拍手できないのですが指と指をあわせての懸命の拍手をおくりました。
そして、、、お家に帰ってきたおかあさんは玄関のドアを開けて、ぼくがくぅんと鳴いていないようなのでほっとして居間に入りました。
ぼくは目が覚めたときおかあさんがいなかったので絨毯の上におしっこをしておきました。