もう12月、またずいぶんと日がたってしまいました。
その後もクラス会やらOB会の温泉旅行やらコーラスの演奏会やら、次から次へといそがしくしていていました。
何という病名なのか聞きそびれてしまいましたが、疲れると発症して別に治療法もない、という、目の結膜に出血のおきるのを繰り返していて、それに角膜も傷ついていたりでとしばらくコンタクトレンズもつけていません。パソコンも疲れるので、寝転がってfacebookで遊んでいます。
先日、老人体操(寝たきりにならないための市の体操教室)の友人たちが我が家でおしゃべり会をするというので急遽メガネをかけてお掃除。家の中にいるときはメガネもかけていないので久しぶりにメガネをかけるとほこりだらけであわててしまいました!
コンタクトレンズをつけるのがだんだんしんどくなってきているので、度の入った近視用のサングラスも少し前に作っていました。
ちょうどクラス会の時もコンタクトレンズを入れられない状態だったので、むしろサングラスをしていったら誰だかわからないからおもしろい、と思っていたのですが、ぜ~んぜん、だませませんでした。
しかも、何十年ぶりかで担任の先生も来られたのですが、先生にも向こうから「やあ、momoさん」と声をかけられる始末でした。
先生はおかあさんの実家の近くにお住まいで「先日は御父上にお目にかかりました」なんて年賀状にあったりしました。その父上ももうずいぶん前に亡くなりましたけれど。
先生宅に遊びに行った時のこと、奥さんが「ちょっと待ってね、先生は今お勉強中ですから」と。えー、先生も勉強するんだ、ってびっくりしたことがありました。
その後、先生は私立の大学にかわられ、島崎藤村記念館の館長を務められ、藤村研究の第一人者となられています。(奇しくも、先生より先に、おかあさんはその大学を卒業したのでありますが)
こちらから年賀状を出すと必ずお返事くださって、ずっとそれだけのつながりしかなかったのでしたが、あるとき藤村のどこが魅力ですか?などと聞いた折に『夜明け前』をすすめられたのだったと思います。それから数年、まだ読み終わっていません。正直、『夜明け前』はストーリーの飛躍的な展開もなく退屈です。同じような(江戸時代でももっと前ですが)帚木 蓬生の新刊は一気に読みましたけれど。
その話題にならないようにと内心願っていましたが、『夜明け前』とうとう訊ねられました。
まだ1部の上巻を読んだだけです、と正直に言いました。まだ読了していないのかと、がっかりとか非難めいた言葉を想像していたのですが「やあ、そこまで読んだの?途中で読まなくなる人も多いんだよ。ちょうど江戸の終わりだね。」と。
さすが教育者だな、と思いました。えらい、えらい、とそっとほめられているようで、、、それで、早速、続き下巻を買いました。
でも、少し読むとやっぱり眠くなってくるのですが。
そういえば高校時代に先生の好きな作家は?と聞いたら『堀田 善衛』。これがまた難解だったのを思い出しました。