小惑星探査機「はやぶさ2」は、9月1日から2日の2日間、地球スイングバイに向け、軌道制御精度をさらに上げるためのイオンエンジン追加噴射を行った。
追加噴射は、計画どおり終了し、合計約12時間イオンエンジンが稼働した。
今後、2015年12月3日に地球スイングバイを行い、小惑星に向けて一気に加速し、2018年に小惑星に到着することになっている。
小惑星探査機「はやぶさ2」は、9月1日から2日の2日間、地球スイングバイに向け、軌道制御精度をさらに上げるためのイオンエンジン追加噴射を行った。
追加噴射は、計画どおり終了し、合計約12時間イオンエンジンが稼働した。
今後、2015年12月3日に地球スイングバイを行い、小惑星に向けて一気に加速し、2018年に小惑星に到着することになっている。
大阪大学未来戦略機構第八部門(光量子科学研究部門)のアナトリーファエノフ教授らの研究グループは、日本原子力研究開発機構(原子力機構)のハイパワーレーザー装置「J-KAREN」を使った研究で、高輝度X線により、超新星爆発など自然界に近い極限状態の原子の世界を初めて明らかにすることに成功した。
これまでにも米国の超大型のX線自由電子レーザー(XFEL)を用いて、X線で極限的な物質状態を作る研究が行われてきたが、自然に近い強力なX線での極限状態を実現するには至っていなかった。
同研究成果は、宇宙で起こっている極限状態を理解する手掛かりとなり、さらに、より強いレーザー光を用いることでX線の発生効率を爆発的に上げることが可能となり、新たな産業応用への展開も期待できる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟からの超小型衛星放出の機会提供に関する協力取決めを国連宇宙部(UNOOSA)と締結した。
この連携協力は、衛星を打ち上げる能力を有しない国々に対して、宇宙空間での利用・実証の機会の提供をもたらすもの。
それらの国々の宇宙関連技術の向上に貢献することができる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、X線天文衛星「すざく」の科学観測を終了すると発表した。
これは、2系統あるバッテリの片方の容量が失われたと推測できる事象が観測されるなど、衛星状態の回復が見込めない状況が明らかになったため。
X線天文衛星「すざく」は、宇宙の高温プラズマの高精細な分光観測および高感度・広帯域の測光・分光
観測によりブラックホールの周りの物質の運動や銀河団の形成・進化の問題に新しい光を当てることを主目的として、平成17(2005)年7月10日にM‐Vロケット6号機によって打ち上げられた科学衛星。
その後、観測運用を約10年間に渡り継続し、広い波長域に亘って世界最高レベルの感度を達成するなど優れた観測能力を実証し、宇宙の構造形成やブラックホール直近領域の探査等において重要な科学的成果をあげてきた。
愛媛大学、プリンストン大学、国立天文台などの研究者からなる国際研究チームは、従来は観測が困難だった塵に覆われた銀河(Dust Obscured Galaxy、DOG)の探査を行い、塵に覆われた銀河を新たに48個発見し、それらの統計的性質を世界で初めて明らかにした。
これは、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)で得られた観測データを用いて行われたもの。
今回の成果は、銀河と巨大ブラックホールの進化を知る上で大きな手がかりを与えてくれるものと思われる。