畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

風対策

2012-06-19 17:54:53 | 農作業

6月19日(火)   のち 

午前中は、静かな曇り空。秀畑に向う。これから降る雨を利用して、サツマイモの苗の活着を早めようと、最後の植付。前回、サラサラの畝への植付だったので、何本かは、枯れて無くなっていたので、それは、補植。植付は完了。その後、モアで、畑周囲の畔の草を刈っておく。

昼前に、雨がパラパラしてくる。台風本体の雨雲出なく、先遣隊のような千切れ雲の様で、短く、降ったり止んだりを繰り返す。午後は、合羽を着て、家の周りの台風対策をと思っていたが、合羽なしでも、身体が少ししっとりするほどで、たいしたことなく済んだ。風に飛ばされると困るようなものの片付けなど。まず、苗箱。300枚ほどが、今だ洗わずに、田んぼから引き揚げたままに積んである。風向きから、飛ばされる危険もあるので、高さを低くして、一部は、風の死角になるだろう場所に積み替える。サツマイモの苗床も、もう保温は必要ないので、ひふくPOシートを片付ける。

最後に、古い鶏舎。屋根のトタンは、錆びてところどころ穴が開いたり、ぼろぼろだ。うちつけてある垂木なども朽ちてボコボコの所もある。台風の強風で、飛ばされて、他の物を壊しても困る。飛ばされやすいような所は撤去する。そんな所に、近所の人が、明日の葬儀の念仏の連絡に来る。

「台風が来るってのに、大工さんかい?」

本当に安心するには、全部壊してしまうしかないのだが、そこまでは間に合わない。材木や、薪などを置いてあるが、穴だらけのボロ屋根でも、少しは、雨露をしのいでくれている。本格的な解体は、今少し先のこと。そこそこやって、あとは、飛ばされないよう、部分的に重しをのせて、これ以上は、神様、仏さま。頼むしかない。

今、広報が、警報の発表を放送した。暗い夜は、もうなるようにまかすしかない。

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スケジュール

2012-06-18 19:31:36 | 農作業

6月18日(月)   いちじ 

雨前の貴重な一日か。今週は、葬儀があり、寺の役もあり、つぶれる日が多い。

一日田んぼの畔の草刈。大土手の法面の草刈は、一時間ほどで終わり、その後は、モアを荷台に、4か所の草刈。モアで刈れる平らな所の草刈は、一通り終わる。後は法面を刈払機で、一回目の草刈は、完了となる。6月中に終えれば予定通りだ。

昼食後、一休みしていると、聞きなれない音楽が流れる。何だろう。携帯から流れている。アッそうだ。スケジュールからのアラームだ。今日は、戸別所得補償の申請書を提出する日だった。午後から、農協の支店で行うことになっている。忘れると困るからと、スケジュール表に記録し、時刻にアラーム音をオンにしておいたのだ。正しい判断だった。申請書に記入し、農協に向った。ついでにと、ほかの雑用も終わらせてくる。こんなことに、二時間ほど費やす。

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宮薙

2012-06-17 18:45:26 | 暮らし

6月17日(日)  

三週連続の日曜日の共同作業。雨が心配だったが、昨日からの雨は、明け方までに、ほとんど地上に落ちてくれていた。今にも降りそうな空で、ポツポツすることはあっても、濡れるほどの雨にはならない。午前中は、「宮薙」。神社の祠の小山と、集会所、祭りの山車を入れてある格納庫の敷地の草刈。刈払機を皆持ってきているので、作業は早い。実質2時間もしないで、終わってしまう。作業後には、懇親会だが、その料理の刺身と寿司は、10時からの仕込みだと云うことで、1時間以上は、おしゃべりをしながらの待機だ。

午後は、寺の墓地、境内の草刈。こちらも、実質2時間もかからない。4時過ぎには帰宅だが、その後は、今日の会計処理等をやってしまい、何もせずじまい。

これで、とりあえずは、集落の出事は終わりと思ったら、葬儀が入ってくる。日の都合で、20日(水)となるが、出荷の日でもあるし、台風と雨がどうなるか、心配だ。

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選別

2012-06-16 18:21:44 | 農作業

6月16日(土)  

予報通りだ。朝から、しとしと雨だが、降り続いている。昨日までに、ジャガイモを掘り取っておいてよかった。

そのジャガイモの整理と、貯蔵。畑で、選別はしてあるので、袋から出して、コンテナに入れ替える。しかし、ジャガイモは、光が当たると、緑色に変色してしまう。だから、タマネギなどのように、そのまま入れて積むと云う訳にはゆかない。かといって、袋詰めのままだと蒸れやすい。そこで、コンテナの中に新聞紙を入れて、周囲からの光をさえぎるように覆い、その中に入れて積んでおく。コンテナと新聞紙だから、ある程度の通気性はあるし、直接光は当たらないが、念のため、遮光ネットでも覆う。外観では、品種は判らないものもあるから、品種名も書いておく。

畑で、撥ねた傷イモや小玉イモも再選別をして、自給用に食べるものと、小さすぎて処分するものに分ける。「ワセシロ」と「アンデス」は、秋ジャガイモとしても使えるので、40~50gほどのものは、選り分けて、種芋とする。

タマネギの調整も、二時間ほどやり、おおよそのめどがつくほどになる。夕方ころには、小雨になったので、最後の、サツマイモの苗取り。

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ジャガイモ

2012-06-15 18:57:27 | 農作業

6月15日(金)    ときどき  

梅雨の晴れ間が続く。明日からは、しとしと雨の梅雨らしい日が続くと云うので、予定を変更して、一日畑作業。この時期、田んぼの草刈も大事な作業なので、畑と田んぼと半日づつやってゆこうと決めていたのだが、ジャガイモの収穫を最優先とした。夕方には、めちゃくちゃ腰に来るだろうとは、思うが、スコップ片手の土掘り作業に専念する。ほぼ中腰ぐらいでの作業なので、一番腰には良くない作業だが、ジャガイモの専作でないから、掘り取り機は無駄だろう。梅雨の晴れ間を見つけては、ぼちぼちとやってゆくしかないだろう。

6時近くまでやって、予定通り、急ぎ収穫した方がよい、株の枯上がった品種は収穫終わり。残るは、「アンデス」、「ホッカイコガネ」の2品種。こちらはまだ、株はしっかりしているし、葉っぱも青い。次の晴れ間の作業でよいだろう。

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連鎖

2012-06-14 19:49:32 | 食、農への思い

6月14日(木) 

晴天。湿度も少ないようで、さわやか。風が吹くと涼しくも感ずる。気持ちよい一日。

午前中は、鴨の卵の田んぼの草刈。午後は、花畑。畑の進入路や回りの畔の草刈を、モアでする。その後は、この晴天を逃さずと、ジャガイモの収穫。5時半過ぎに痛い腰を伸ばしながら、帰路に着く。

昨日の鴨の卵。午前中の草刈の時に見たら、タマゴは一個もなかった。親鳥が、別の所に巣を作り、運んでゆくわけはない、と思う。きっと、他の動物が、食べてしまったのだろう。タヌキか、猿か、猪か、それとも、カラスやトンビか。ヘビが飲みこんだとも考えられる。

鴨にはかわいそうだが、この十いくつかの、生まれることのなかった命は、他の命を生かすことになった。むだにならずに済んだ訳だ。いや、そのままその場で、朽ちてしまうとしても、微生物の命につながるとか、草やコケに吸われ養分となるだろう。前に、草刈作業で、ヘビやカエルを切り殺すと云ったが、そうした死体も、トビやカラスが食べているのをよく見る。

命はこうして、繋がってゆくのだな、と思う。それにしても、農業とは、命を奪う業である。

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鴨の巣

2012-06-13 19:40:54 | 農作業

6月13日(水)   いちじ 

弱い雨は、早朝まで続いたようだ。日が高くなるにつれ、薄日ほどは射すぐらいに回復するが、北東の冷たい風が、強く降る。草刈などの重労働には、ちょうどよい天気。午前中は、田んぼの草刈。午後は、畑の片付け。エンドウの支柱のアーチを取り片付け、マルチフィルムも撤去する。夕方作業は、ハウス内のタマネギの調整。葉と根を切り取る。

午前中の草刈の時。田んぼは5枚の棚田。法面は高く広い大土手の田んぼだ。4枚目と5枚目の間の土手はとりわけ大きい。高低差があるので、中間付近に平らな面を取っている。草は下から刈り下ろすように刈ることになる。上から始めると、刈られた草が下のまだ刈っていない草の上にかぶさり、次の作業がやりにくくなるからだ。下の法面の草を刈り払いながら進んでゆくと、突然、バタバタと羽音を立てて、鳩ほどの鳥が羽ばたいていった。驚いて、良く見ると、二羽の鴨が数mほど先の草むらから、飛び立ったのだった。草むらで、休んでいたのに、刈払機のエンジン音に驚き、逃げて行ったのだろう、思うぐらいで、作業を続けた。下の法面を刈り終わり、中断の平ら面に移り、刈り続ける。ちょうど先ほど、鴨が飛び立ったあたりの草を刈り払った時、すぐ先に白いものが見える。何だろうと気を付けながら、少しづつ刈ると、白い卵が6個。草を寄せ集めた巣の中に並んでいた。

先ほどの鴨は、ここで卵を抱いていたのか。でも、もうどうにもならない。かわいそうだが、こうなっては、、周りの草を刈り払われて、周囲にさらされた巣では、二度と抱卵することはないだろう。生まれ出ることが無いまま、6個の命が消えてしまった。思いながら、刈り進んでゆくと、数メートル先で、刈り払った刃先が黄色に変わった。黄身だった。今度は7つの卵が並び、その1つが刈払機の刃で割られていた。

10年以上作り続けている田んぼだが、全く初めてのことだった。

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工作

2012-06-12 19:01:34 | 農作業

6月12日(火)   のち 

午前中から、弱い雨が降り始め、午後からは、本降りとなる、の予報だった。二時間ぐらいは、それほど濡れないで、作業できるだろうと、草刈に出かける。大土手の田んぼ群、この時期に、法面は全部刈っておきたい。ヨシやセイタカアワダチソウなど、丈の高い草が多いので、すでに1mを超える高さになっている。予報通り、9時を回る頃から、ポツポツしてくるが、時々頭に感ずるくらいですぎている。しかし、残念なことに、替え刃を余分に持ってこなかった。雨で中止でなく、替え刃が無くなり、10時過ぎに、引き揚げてくる。再度出かければよかったが、もう降ってくるだろうと、屋根下の作業に切り替えた。しかし、身体が濡れるほどの降りは、昼のチャイムの鳴るころだった。

屋根下作業は、工作。家の脇の水路は、U字溝が敷設されている。水路としては、支流であり、普段は、数軒の排水が流れる程度のものだが、大雨の時は、30㎝の水路一杯くらいには流れる。片側は、アスファルト道路だが、片側は、敷地や空き地になっていて、草刈の草などが落ちこみ流れることもある。そして、本流への合流個所は、深い排水桝に落ちて、道路を横断する管を流れ落ちるようになっている。

大雨により流された草が、排水桝に落ちてしまい、一杯になり、つまらせてしまうことが、年に一度くらいはある。そうすると、水が道路にあふれ、反対側の田んぼに流れ込むほどになる。水が引いて、詰まりを直すには、重い草やごみを引き上げる羽目になる。草などのゴミが、排水桝に流れ込まないような網を作って、おけば、その網にかかった草を除くだけで済むだろう。ということで、アングルと、鉄棒を加工して、枡に引掛けるようなごみ取り格子状の金物を作る。ペンキを吹き付け、夕方には、据え付けてきた。

刈払機の刃研ぎ。

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収穫

2012-06-11 20:10:11 | 農作業

6月11日(月)  

梅雨空に戻る。明日はまた雨だと云う。

花畑に行く。ちょっと久しぶりという感じだ。

ソラマメは終わり、何時もなら、しばらくの間、枯木のように株が畝のうえにに林立しているはずだ。今年の畑は、ほとんど引き抜かれ、その上、マルチも剥がされている。畑の近くに住む、知人が、すべて片づけてくれたのだと云う。マルチの撤去は、ついつい後回しにしがちであり、そうすると、良いタイミングで耕すこともできず、畑が草の生育場となってしまうのだ。こんなに早く片付けてもらったのだから、早めに耕せるように、豌豆の支柱ネットを片付ければ、かなり広い面積を耕すことができる。そのために、出かけた。

ネットがたるまないように張ってある紐や、補助支柱の棒を撤去し、さあメインにかかるかと、思うが、今日の空は、どんよりとした、灰色の梅雨空。となりのタマネギの畝が、明日からはしばらく雨が続く予報だったことを、思い出させてくれた。片付けは、雨の後でも、雨の日でもできる。タマネギの収穫はそうはいかない。ニンニクも、地上部は完全に枯上がり、茎だけがどうにか、立っていると云う状態。今日収穫してしまわないと、数日は放置せざるを得なくなる。こっちが先だと、声を掛けられる。

作業を換える。収穫を優先させる。コンテナは持ってこなかったが、タマネギは全部引っこ抜く。車をタマネギ畝の隣に走らせ、素のまま荷台に乗せる。ニンニクは、茎をもって引っこ抜くと、茎だけが抜け、大切なニンニクを土の中に残してくる。それほどに収穫の適期を逃している。面倒だが、一個、一個、スコップで掘り上げる。そして、マルチも撤去して引き上げてくる。収穫物は、ハウス内に広げ、乾かし、雨の日にでも茎や根を切り貯蔵となる。

午後は、田んぼの草刈。刈払機で、法面の作業。

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犠牲

2012-06-10 19:10:18 | 農作業

6月10日(日)   ときどき 

入梅翌日だが、太陽が顔を出し、草刈をするには、少々暑すぎる日だった。8時集合で、共同の草刈。午前中は、各集落周囲の農道、水路周りの草刈。年に2回ほどを、何年もやっているので、それほど大変な所はなく、早めにお終わり、ゆっくりの休憩の後、昼上がり。

午後は、田んぼの用水を溜めておく堰の土手の草刈。20台以上の草刈機が、ブーンブーンとエンジンの音を立てる。春先から伸びた草むらの中で、安心して子育てをしていた、ウサギの母親がびっくりして、飛び出して山の方へ逃げ出したとか。そして、その草むらには、二匹の子ウサギがいたそうだ。孫への土産だと、連れてこられた子ウサギは、おびえていた。ちゃんと育つのだろうか。

他にも、草むらに潜んでいた、ヘビなども、刈払機の鋭い刃の犠牲になっている。蝮の死骸もあった。草刈作業は、モアにしろ、刈払機にしろ、草むらに生きる多くの生き物を犠牲にする。虫類などは、数え切れないほどだろうが、一枚の田んぼの草刈で、ヘビやカエルを切り殺さないで済むことは、まずないことだ。

終了後は、夕方仕事で、ハウス内を片付ける。

 

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