ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

エリック・カルメン Eric Carmen - Hungry Eyes(1988年の洋楽 Part6)

2024-02-15 21:28:41 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart6は、Eric Carmen の"Hungry Eyes"。最高位は2月13日付の第4位。年間チャートは25位。最高位4位ながらも、Hot100には25週間、Top40には16週間滞在するロングヒットで、1976年に最高位2位、年間チャートでは40位の"All by Myself"以来12年ぶりの大ヒットになりました。年間チャートでは"All by Myself"を上回りましたね。

Eric Carmen ですが、1970年にロックポップグループRaspberriesのリードボーカル、ピアノ、ギター担当としてデビュー。1972年にデビューアルバム『Raspberries』をリリース、そのアルバムからはセカンドシングルになりますが"Go All the Way"が第5位まで上がる大ヒットになります。グループはアルバムを4枚、Top40ヒットを4曲出したのち、1975年にいったん解散します。

グループ解散後、Eric Carmenはソロ活動を開始、ソロのファーストアルバム『Eric Carmen』から前述の"All by Myself"が最高位2位を記録する大ヒットになります。この曲は名曲中の名曲でしたね。
続くシングル"Never Gonna Fall in Love Again"邦題「恋にノータッチ」も11位の大ヒットでした。"All by Myself"については、私がブログを開設してからまだ間もないころ、12年前に紹介していました。こちらをご覧ください→→→

1978年に19位を記録した"Change of Heart"の後、しばらくヒットがありませんでしたが、1985年になって、"I Wanna Hear it from Your Lips"で久しぶりにTop40に復帰しますが、残念ながら最高位35位の小ヒットに終わります。こちらをご覧ください→→→

そしてこの曲"Hungry Eyes"ですが、映画『Dirty Dancing』挿入歌です。映画『Dirty Dancing』からは、すでに主題歌のBill Medley & Jennifer Warnesの"(I've Had) The Time of My Life"がNo.1となる大ヒットになっています。こちらをご覧ください→→→

"Hungry Eyes"ですが、曲の作者はJohn DeNicolaとFranke Previte。この作者コンビは"(I've Had) The Time of My Life"と同じで、そちらの記事にも書きましたが、Franke Previteは Franke and the KnockoutsのFrankeです。ということで、オリジナルは Franke and the Knockoutsの1984年のアルバムに収録されています。シングルにはならなかったようですが。

Eric Carmenのボーカル、声に特徴がありますね。鼻にかかったようなボーカルがすぐに彼の曲だと分かります。そんなところも大人気歌手になった理由じゃないでしょうか。また、この曲、途中のサックスがイイ感じです。PVでは女性が担当していますが、PV上だけでしょうか?


こちらが Franke and the Knockoutsバージョンです。あっさりとしたアレンジ、そんなところも聞き比べると面白いですね。
コメント (29)
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