ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ポール・キャラック Paul Carrack - Don't Shed A Tear(1988年の洋楽 Part8)

2024-02-29 20:26:53 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart8は、Paul Carrackの"Don't Shed A Tear"。最高位は2月13日付から3週間続けた第9位。年間チャートは83位。ソロでは最大のヒットとなりました。

Paul Carrackですが、イギリス出身のシンガーソングライター、キーボードプレイヤーであり、ギタリストでもあります。

デビューは1960年代後半にまで遡ります。70年代にかけては、様々なロックグループに参加して、キャリアを積みます。イギリスのロックグループSqueezeや Ace、Roxy Musicに参加していたとのこと。

始めてPaul CarrackがTop40に登場したのはそのAce在籍時。1975年に、Aceのファーストアルバム『Five-A-Side』からのシングル"How Long"が、全米3位を記録する大ヒットになります。なかなかカッコいい曲でした。リードボーカルはもちろんPaul Carrackです。

その後、バンド活動を続けながら、80年代に入るとソロ活動を始めます。ソロでは、1982年にリリースしたセカンドアルバム『Suburban Voodoo』からのシングル"I Need You"が、最高位37位ではありましたが、初のTop40ヒットとなりました。私のブログにも登場しています。ロックというよりも、上質なポップス、AOR系の曲でした。こちらをご覧ください→→→

続いてのヒット曲は、Genesis のメンバー、Mike RutherfordのソロプロジェクトMike + The Mechanicsへ参加、このバンドで、Paul Youngとともにリードボーカルを務めます。Mike + The Mechanicsの初の大ヒット"Silent Running"のリードボーカルがPaul Carrackです。こちらをご覧ください→→→

この間、ソロ活動も続け、1987年にリリースした3枚目のソロアルバム『One Good Reason』からのシングルがこの曲"Don't Shed A Tear"です。
曲の作者はPaul Carrackではありませんで、Rob FriedmanとEddie Schwartzの、二人のソングライターの共作。Eddie Schwartzは聞いたことがあると思ったら、Pat Benatarの"Hit Me with Your Best Shot" の作者でした。

カッコいい曲でした。Paul Carrackですが、いろいろなバンドから引っ張りだこなだけあって、良い声しています。

Paul Carrackですが、このソロアルバムのあと、再びMike + The Mechanicsのプロジェクトに参加、全米No.1ヒットを生み出すことになります。


こちらがPaul Carrackが初めて全米Top40に登場した曲、Aceの"How Long"。最高位は1975年に第3位を記録。"Don't Shed A Tear"の時は、フィル・コリンズ?と見間違えるほどですが、この時はまだ20代そこそこですか、若いですね。ギターが気に入りました。
コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする