ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

フォリナー Foreigner - Say You Will(1988年の洋楽 Part7)

2024-02-21 23:02:45 | '88年洋楽
1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart7は、Foreignerの"Say You Will"。最高位は2月20日付の1週のみの第6位。年間チャートは73位。85年に初のNo.1を記録した"I Want To Know What Love Is"に続き、3年ぶりのTop10ヒットとなりました。

Foreignerですが、アメリカ出身とイギリス出身のロックミュージシャンの混成グループ。元キング・クリムゾンのイアン・マクドナルド、元スプーキー・トゥースのミック・ジョーンズ、さらには、ヴォーカルのルー・グラムらで結成されたバンドで、私のブログにも何度も登場済みの大人気ロックグループです。

1976年に結成され、ファーストアルバムは1977年にリリースされた『Foreigner』、デビューシングルの"Feels Like The First Time"がいきなり最高位4位を記録する大ヒットとなりました。新しいバンドとは言え、普通の新人バンドとはキャリアが違い、もちろん私も大注目の中でのデビュー、ファーストアルバムからすごいアルバムを作ってくれました。

その後、多少低迷した時期もありましたが、アルバムは大ヒットを続け、特に『Foreigner 4』はアルバムチャートで初めての1位を獲得、そのアルバムからの3枚目のシングル"Waiting for a Girl Like You"が歴史に残る10週間連続の2位という歴史に残る大ヒットを記録します。

続く彼ら5枚目のアルバム『Agent Provocateur』も、最高位は4位を記録するヒットアルバムとなり、そのアルバムからのファーストシングル"I Want To Know What Love Is"がついにNo.1を獲得して、2週間の1位、年間チャートは第4位と、ロックグループでは異例の大ヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→

この5枚目のアルバム発表前後には、オリジナルメンバーのイアン・マクドナルドは既に1980年代初めにはバンドを脱退し、ミック・ジョーンズとルー・グラムの二人のスターが牽引するバンドになっていましたが、ミック・ジョーンズとルー・グラムの二人には、方向性の違いがあったようで、次のアルバムの発表には3年かかり、その間には、ルー・グラムがソロアルバムを発表、ソロシングル"Midnight Blue"は全米5位を記録する大ヒットとなるなど、次のアルバムの発表があるのか、心配な状況ではありました。

そんな中でリリースされた彼ら6枚目のアルバムが『Inside Information』そのアルバムからのファーストシングルがこの曲、"Say You Will"です。曲の作者は、"Waiting for a Girl Like You" などと同様Mick Jonesと Lou Grammの二人の共作です。

この"Say You Will"ですが、洗練されたポップロック、と言ったらよいでしょうか。フォリナー初期の頃のハードロックではありませんが、『Foreigner 4』の頃からのマイルドなロックの路線です。力強いルー・グラムのボーカル、バラードを歌わせてももちろん素晴らしいですが、彼の声は、この曲のようなマイルドロックにもピッタリですね。
コメント (19)
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