佐々木丸美の『雪の断章』を読んだ。
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施設で暮らす孤児の飛鳥は、ある家に引き取られるのだが、過酷ないじめに耐えかねてその家を飛び出す。そこで偶然に過去に2度会ったことのある青年と邂逅、青年に引き取られることになる。
全編、主人公の飛鳥の視点で語られる。タイトルにある雪がこの作品の象徴、飛鳥の成長と心のうちを描く作品でなかなかに読み応えあり。ただ、やや重いお話で、すっきりした読後感ではない。登場人物が、それぞれ相対する人物の眼差しから心情を読み取るのが印象的な作品。
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