東野圭吾の『マスカレード・ナイト』を読んだ。『マスカレード・ホテル』に続くホテル・コルテシア東京を舞台にしたサスペンス・ミステリィ。
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『マスカレード・ホテル』を読んだのが6年半前で、おはなしの内容はほとんど憶えてないのだが・・・。
匿名通報ダイヤルから警察に、マンションの一室に死体があるとの通報があり、調べてみると遺体は殺された様子。さらに大晦日にホテル・コルテシア東京で行われるカウントダウンパーティーにその犯人が訪れるという密告状が届く。警視庁の新田はまたしてもホテルに潜入することに・・・。密告者はなぜ犯人の行動を知っていて、なぜそれを密告するのか?
個性的な登場人物と話の展開、ハラハラドキドキの場面もあって、楽しく読めて一気に読了。新田と能勢による捜査と推理も楽しめる。
以下ネタバレなので未読の方は読まないように。
密告者が、犯人を知って犯人から金を脅し取ろうとホテルに呼び出したというのが真相で、さらに犯人から金を受け取ったら警察に通報して警察がすぐ動けるように密告してたわけ。なかなかまわりくどいがよく練ったお話し。ホテルの宿泊客としてしっかり描かれている人物が、犯人だったり密告者だったり、巧いこと展開するよねぇ。犯人が女装の男ってのにはさすがに驚いたよ。
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