寂しき顔とは、弘法大師さんじゃありません。やたらに騒がしいクリスマスセールの街に寂しそうな顔が一つある、というそれだけの句です。孤独に思えても、知らぬ間に、見知らぬ人が、あなたを俳句に詠んだりしてるかもしれません。
成田日航ホテルで、ニックが朝の練習をしていたら、ノックの音。ドアを開けると、制服のホテルマンが、手を上下させながら、
「Tone down! 」「Tone down!」
と言った。
ニックは、「OK」と答えてドアを閉めながら、笑い出した。
「Tone down(低めに)だってさ。俺そんなに♯(高め)に弾いてたかな?」
Turn it down! と言えば、音を小さくして下さい、になり、Tone down!では、音程を低くして下さい、になる。
ピアティゴルスキー先生もニックも、決め音が♭するのを嫌って、♯めに弾きがち。それがまたいい。痒いところを掻いてもらったような気持ちよさ。
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