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ミセスローゼンの上人坂日記

猪口に挿す乙女椿を母笑ふ



東大赤門前、樋口一葉ゆかりの法眞寺に建てられた黒田杏子先生のお墓は花の句碑。

 花巡るいつぽんの杖ある限り  杏子


東京田畑に行ったら、子規さんと清水勝雄先生のチェロのお墓のある大龍寺にお参りする。今度から法眞寺へもお参りしたい。杏子先生の一周忌の今朝は、ニックが無伴奏バッハ三番を弾いて起こしてくれた。杏子先生のお命日には三番プレリュードを弾いてね、と頼んでいたら、朝五時から全楽章弾いてくれた。合掌。






母の一周忌は3月25日。遺影の前で、言いたかった事をぶつぶつ言う。今言っても遅い。言いたい事は早目に言っておこう。

お人形の名は、春子・ペネロペ・ローゼンと言って、吉徳の雛俳句大賞で杏子先生の入選のご褒美に頂いた。

前にも書いたけれど、お人形が届いて、どんな名前をつけようか? と、ニックと同時に言い合ったのが「春子」と「ペネロペ」。瞬殺で気に入った。名付けのセンスって大事よな。

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