アダムの日本語日記で初めて川瀬巴水という版画家を知った。日本より海外で人気のあるという、北斎や広重の跡を継ぐ昭和の浮世絵版画家。
見ているうちに、あれ、どこかで見たような画風だぞ? と感じてくる。何だろう? 誰だろう? と考えて、はっと気づいた。そうだ! ジブリのアニメーションに似てはいないだろうか? アダムは、長女の影響で隣のトトロや千と千尋などジブリアニメの大ファンだから、巴水版画に惹かれるわけだ。アニメーションを学ぶために大学院を入り直したニックの娘も、北斎や広重の美術館を見るために数年前日本にやって来た。もしやそうなの? 川瀬巴水を日本の版画史の真ん中に置くと、北斎広重からジブリまで一気に繋がる太い潮流が見えてくる。何かすげー!