ミセスローゼンの上人坂日記

湖へぱつと吹かるるみそさゞゐ



伊月庵の冬雲

棺桶(死ぬまでにやりたい事)リスト中、「富士登山」の上、「スペインの闘牛を見る」の下くらいに位置していた「丸裏俳句甲子園優勝」をクリア出来た。一、二回戦の席題「鷦鷯(みそさざい)」「固有名詞」が守備範囲であった事や、鯛飯さん・恋衣さんとのチームワークや、対戦チームとの相性など、様々の要因に恵まれたと思う。勝者としてなすべき事、本家俳句甲子園への寄付を、いつもの二倍した。景品の天辺米抱いて満足。



予選の席題は「数の入った句」。お題が簡単だとレベルの高い激戦となる。いいなあと思う句がたくさん登場した。句会ライブが楽しみだ、自分の句はどのくらい点数いくだろう、とドキドキしながら待っていた。



したら句会ライブが無かった! 唖然。後半の闘いを観戦するのも面白いが、あの場で辛口先生の句会ライブを経験できるのと出来ないのでは、来年また見に来ようという意欲が違って来るのでは無いだろうか。



私の率いる山梨かたつむり句会からも今回参加者(写真のご夫妻)があった。いつも自慢している句会ライブの面白さを体験して貰いたかったので、心底がっかりした。それでも尚、(スパルタ俳句指導をやっている手前、)かっこ悪いとこは見せられないぞ、というモチベで今回は勝てた。来年は他のメンバーも来てくれるかもしれない。彼女らの為にも、まだ句会ライブを見た事のない方々の為にも、是非とも俳都松山の誇る「夏井いつきの句会ライブ」を復活させて欲しい。
俳句甲子園の宣伝と募金を兼ねて催される大人バージョンの俳句エキシビションマッチは本当に素晴らしい。だからこそ毎年松山に見に来たくなるクォリティを保つ事が大事。自分達の見せたい物より、観客の見たい物を!


台湾からの留学生シンギさん。俳句王国へようこそ!

北海道や群馬や山梨という関東以北からの参加も徐々に増えて来た。テレビでしか見た事の無かった生組長を見に来て、松山観光と温泉と俳句を楽しんでくれた。打ち上げとカラオケで盛り上がりながらも、日本列島の季節の多様性、季語(特に決勝の「雪」)の感じ方の地域性について句友と語り明かせた事は、忘れられぬ思い出となった。
長い目で、大きな視点で未来を見て、チーム裾野が一丸となって、「俳句の種まき」という志を高く持てるリーダーをサポートし、俳句の素晴らしさを国内外へアピールしてゆく事しかないと、昨日私は痛感した。

コメント一覧

かま猫
楽しかった打ち上げ!
なんと打ち上げでは朗善さんのお隣になるなんて!
組長の歳時記シリーズの的を得たインタビューのこともお礼申し上げられたし、標高1500メートルで生きている(た)者同士の話も出来たし!
同い年と思えないほど若くて可愛い朗善さんでした!ありがとうございました。
朗善
Re:Unknown
税税さま
いいことを言ってくれました!!
あのね。松山在住の組員は、いつでも生組長見れて当たり前、一回くらい見れなくてもいいか、かもしれないが、他県に住んでいる組員は年に一回か二回くらいしかチャンスが無いの。彼らの期待を裏切らないで欲しい。視野を広く、他人への共感を深く、それらも俳句の効用の一つだから、俳都松山がお手本を示さなくてはね。そして組員が誰も声を上げなければ、ああ、組長出番少なくても文句出ないやん、オーケーオーケー、ってなっちゃうかもよ。(涙)
大槻税悦
朗善さん、初めまして!大槻税悦と申します。
懇親会でお話させていただきたかったのですが、常にどなたかがいらっしゃったりして、結局、ご挨拶する機会がありませんでした(T▽T)
次回はぜひご挨拶させていただければと存じます!

鷦鷯の句の見事さに季語を体験することの重要性を改めて思い知らされました。
知らない季語を無理矢理詠むことの矛盾とでもいいましょうか、そんな気持ちです。
組長からの課題である鷦鷯の体験を来年までに果たしてみたいと思います!

そして・・・句会ライブがなかったことは本当に残念でした。
いろいろな事情があるのでしょうが、俳句甲子園もまる裏も組長と会えるからこそ「なんとしてでも行く!」って方が多いと思います。
その組長の辛口が聞けるメインイベントともいえる句会ライブは復活してもらいたいし、ディベートや句に対する辛口の講評ももっともっと聞きたいです!
多くの組員はきっと同じように思っていると思います♪
朗善
Re:転調のタクト振り上ぐ冬終る
「指揮者がタクトを振り上げたような、どこか音楽的な印象が残っています。」

彼方ひらく様
素敵なコメントをありがとうございます! おっしゃるとおりなんです。湖畔では頭の中にいつも音楽(なぜかワーグナーの 歌劇ローエングリン)が鳴っています。翔び立つ野鳥達はまるで音符のようです。それともう一つ、時鳥の歳時記インタビューをして野鳥愛が目覚めたおかげでこの句が詠めました。組長のおかげです。組長に俳句を褒められるのは滅多にない事なので、(笑)、一生の思い出です。組長は全組員が俳句を愛し、組長の志に賛同してついていく限りは、絶対に誰も見捨てません。組長から「句会ライブやりません」なんて絶対に言いません。組長の意思とは関わりなく、はるばる来たお客さんの期待を裏切る結果になった事が残念です。ひらくさんが同じように感じてくれ、その声を届けてくれた事にとっても感謝しています。もう一度ありがとう!!
朗善
彼方ひらく
転調のタクト振り上ぐ冬終る
 初めまして、彼方ひらくと申します。
 みそさゞゐの句、衝撃的でした。
景と調べと字面はハーモニーになるんですね。
指揮者がタクトを振り上げたような、どこか音楽的な印象が残っています。
 組長は選評でも「悔しいけど上手い」と仰っていましたが、
打ち上げでも、組員の句の添削をしているとき、鷦鷯の句の話になると
余りにも良い句で「ペンを折りたいくらい悔しかった」と、お貸ししていた僕のペンを折りそうな勢いでした(笑)

 句会ライブがなかったのは返す返すも残念でしたね。
先生方への選評の振り方も、偏っていたように感じました。
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