塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

小規模ブランドがワールドカップを戦うこと

2018-06-24 00:13:51 | 日記
 よく多様性という言葉が用いられるように、価値観や生き方は人それぞれです。

 サッカージャージも同様で、チュニジアがウールシュポルト、デンマークがヒュンメルからサポートを受けている姿を見ると、俄然興味を覚えます。

 チュニジアと対戦したベルギーは現在ではナイキですが、過去はディアドラと契約していました。

 ベルギーと言えばシーフォ、シーフォと言えばベルギーの背番号10
 
 という連想ゲームができたように、エディン・アザルやブルイネなど現在の主力たちもきっとシーフォの姿を真似したことがあるでしょう、それくらいエンツォ・シーフォは1980年代を代表する名手でした。

 彼のルーツはイタリアにありまして、短期ではありますがインテルやトリノにも在籍経験を持ちます。

 シーフォの出生がディアドラとの契約を後押ししたように思うのは、言い過ぎではないと思うのは、シーフォは赤のディアドラを履いていた経歴を持つからです。

 ヒュンメルが一時期デンマーク代表との契約を見合わせ、再契約に至った話を聞いたとき、大げさでなく

 「やっぱりデンマークとヒュンメルはお似合いだな」

 と感じた方は、僕以外にもきっといると思います。

 1992年の欧州選手権
 2002年の韓日ワールドカップ

 彼らは当然のようにヒュンメルのジャージを着用していましたが、その後アディダスと契約している最中、ヒュンメル本社ではきっと

 「もう一度、デンマーク代表を支援しよう」

 という熱意が増えたのではないでしょうか。

 ウールシュポルトは「ハンパねえ」大迫がブンデスリーガで初めて在籍した1860ミュンヘン時代のスポンサーでした。

 彼は今夏よりケルンを離れてブレーメンに移籍します。

 今1860ミュンヘンのファンに、コロンビア代表からゴールを奪った大迫が移籍していったことを寂しいと思うか、訪ねてみたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エレアとアイスランド代表の素敵な間柄

2018-06-23 01:25:41 | 日記
 2016年欧州選手権から始まるアイスランド代表の躍進と比例して、エレアの注目度も同時に高まっています。

 エレアはイタリアのブランドですが近年ですとマクロン、以前ならばロット、エネーレ、そしてディアドラの陰に隠れていましたが、スポンサーとしての歩みは確かなものです。

 日本のカルチョ好きであればキングが在籍していた当時のジェノアはエレアがスポンサーでしたし、96年イタリア五輪代表、プレミアではミドルスブラやノーリッジ・シティと契約してきました。

 「フットボールウエブ・マガジン」が最新のコラムで、エレアとアイスランド代表の12年に及ぶスポンサー契約について言及しています。

 単純に彼らの形が本当の意味でスポンサーと感じられますよね。

 今は広告塔に指名した選手の活躍、新商品をいかに効果的に売り込むのか、ソーシャル・ネットワークを最大限に活躍する、と言う点が重要視されます。

 しかしエレアの場合

 1・契約当時のアイスランド代表は、ワールドカップにも欧州選手権にも縁がない代表だった
 2・しかし、国家ぐるみで代表の強化がなされ、選手たちの実力も向上してきた
 3・そしてエレアも彼らへの真剣なサポートを惜しまない

 そこには派手な広告や映像作品はありません。

 アイスランド代表が確実に実力をつけ、トーナメントでも予選でも勝利することで、エレアのロゴが浸透していく形に繋がったわけです。

 今回、アズーリが出場権を逃し、注意深く見渡してもイタリア・ブランドのスパイクを履く選手が見当たりません。

 ならばエレアはイタリア代表としてワールドカップをサポートする、唯一の存在であると言えますし、それは凄く意義ある出来事と言えそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラジル代表コウチーニョが辿ってきた道

2018-06-23 01:10:01 | 日記
 フェリペ・コウチーニョは既にバルセロナの中軸ではありますが、欧州で最初に在籍したクラブはインテルでした。

 彼が入団した2011年は、コウチーニョを主軸として扱っていたラファエル・ベニテスがクラブ・ワールドカップ優勝後に更迭され、ミランの顔であったレオナルドを後任人事に据える荒療治を行います。

 当然ミラン・ファンは悪態をつき、インテル・ファンも宿敵からの監督指名に騒然となりました。

 コウチーニョは自分を支持する指揮官がいなくなったこともあり、エスパニョールに短期レンタルし、その後リバプールで研鑽を積み増す。

 インテルにはこの時期、当然長友佑都も在籍していたわけですが、彼にとってはガラタサライがコウチーニョにとってはリバプールには

 自分の実力とクラブの格が正比例する
 当然競争は存在するが、レアルやバルサほどのヒエラルキーが無い

 という点で移籍が有利に働いた印象があります。

 コウチーニョがリバプールに在籍した期間、最も優勝に近づいた2014シーズンは、同様に主将のジェラードにとっても最後のチャンスでした。

 もしここで優勝していれば、コウチーニョはリバプールに残留していたでしょうか。

 逆に言えば彼の売却でファン・ダイクというセンターバックの獲得資金を得られたわけですから、クロップからすればよい取引だったと言えるはずです。
 
 簡単に言えば研鑽を積むことは重要ですが、その際

 「クラブの格と自分の実力」
 「指揮官がすぐに後退するか否か」

 をよくよく考える必要があると思います。

 インテルはコウチーニョ同様に将来の主軸と考えたマテオ・コバチッチをレアルに放出しましたが、青田買いでつきものの将来性は、さほど信頼できる要素ではないと感じます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エレア、アイスランド代表のジャージを量産するだろうか

2018-06-22 01:30:46 | 日記
 もし僕がエレアの取締役ならば、すぐにアイスランド代表のレプリカ・ジャージを増産しろ、と伝えると思います。

 アイスランドにおけるアルゼンチン戦のテレビ視聴率は、何と驚愕の99%というとんでもない代物で、日本代表の勝利で歓喜に沸く日本を完全に凌駕しています。

 アイスランドの総人口は30万人ということですが、彼らの欧州選手権2016から始まる真っ向勝負の姿勢に、アイスランド以外のサッカー好きも関心を持っている気がします。

 2002年の韓日ワールドカップ以降、日本でもアイルランド代表の人気が急上昇したのも、アイルランドがいつも懸命に戦っている姿と、イングランドにはない健やかなファンの姿があったためです。

 アイルランドはアンブロから現行のニューバランスにスポンサーが変更していますが、問い合わせ案外多いのではないでしょうか。

 エレアのジャージが増産されるかどうかは、彼らの今後の戦いぶりに大きく左右されるわけですが、ロシアで観戦しているファンからすれば、本当に待ちわびた瞬間でしょう。

 UEFAは金銭的に貧しい小国を救うため、マクロンから無償でジャージの供給が受けられる手配を行いました。

 マクロンとしては無償提供とはいえ、相当数の国が着用するわけですから、露出と言う観点では大いに期待できます。

 彼らからしてもアイスランドの育成と躍進、そしてサッカーを取り巻く環境の在り方は、凄く参考になると思います。

 テニスやF1、自転車競技など欧州では他の競技も盛んですが、やはりワールドカップに出場することが皆の願いであることに間違いはないと感じます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

解説者の方が危機感を持った方がいいと思いますけどね

2018-06-22 01:05:55 | 日記
 テレビのワールドカップ・コメンテーターに起用されている「元Jリーガー」「元代表選手たち」は、多くの場合

 「日本代表は危機感を持て」

 と語ります。

 それは勝って兜の尾をしめろ、浮かれていると足元をすくわれるよという戒めの意味が強いのでしょうが、僕は彼らの方がよほど危機感を持った方がいいと思いますけどねえ。

 彼らが世界の公用語である英語とスペイン語に精通しているという話は聞いたことがありませんし、

 フランスならばフランス・フットボール
 ドイツならキッカー
 イタリアならガゼッタ・デロ・スポルト

 本場欧州の新聞や専門誌の記者とサッカーの今後に議論できるだけの造詣がある、欧州だけでなく中米やアフリカにも出かけて現地の育成や最新のフィットネスや戦術を理解する。

 という姿も見られません。

 今後、解説者も日本代表のように世代交代が間違いなく進みます。

 これは僕の推測ですが仮に以下の選手たちがその席に就いたとすれば、今のコメンテーターは簡単にお払い箱でしょうね。

 1・中村俊輔
 スコットランドで2007シーズンMVPを獲得。
 イタリア、スコットランド、スペインの3か国でプレイし、そのフリーキックの素晴らしさはバルサとミランも警戒したほど
 Jリーグでも2度のMVPを獲得

 2・長谷部誠
 ワールドカップに3大会連続出場
 フランクフルトでDFBポカール、ウォルクスブルクでブンデスリーガ優勝、浦和レッズではアジア・チャンピオンズリーグも獲得
 英語とドイツ語に精通しており、日本代表の主将としても知られる

 今までの解説者は現役時代の栄光が大きく存在価値を膨らませていますが、これからの時代は実績だけでなく、語学力や海外での日々、そして自分の血彼でサッカーを語る事が出来るのか。

 これらが問われてくる時代だと思います。

 もし僕が「今の」解説者ならば、危機感真っ盛りのはずなんですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする