塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

左45度のシュート、今後はイヌイ・ゾーンと呼んでみましょうよ

2018-06-27 01:31:31 | 日記
 アレッサンドロ・デルピエロがウディネーゼ戦で膝に重傷を負ったのは、確か1998年の出来事だったはずです。

 パドパを経てユヴェントスに移籍した彼は、左45度の角度から描くシュートを「デルピエロ・ゾーン」とメディアが名付けるほど、心身が充実した選手生活を送っていました。

 ウディネーゼ戦での重症が、その後の彼にどのような心理的負荷を与えた鎌ではわかりません。

 そのデルピエロは日本びいきで知られていますが、乾のワールドカップ、対セネガル戦、新全試合のパラグアイ戦で見せたゴールをきっと

 「今後はこの角度からのシュートはデルピエロ・ゾーンではなく、イヌイ・ゾーンと呼ぼうか」

 と茶目っ気たっぷりに言い放つ。

 そんな気がします。

 デルピエロが膝のケガで代表でもクラブでも調子が上がらず、同僚のインザギとの不和も指摘されるなど、苦渋を味わってきたことは知られています。

 一方の乾も代表招集はされるものの、それは定期的な形ではなく、彼自身も悩みの種だったと思います。

 フランクフルトから決意して乗り込んだエイバル。

 実はエイバルという都市では

 乾は在住するただひとりの日本人
 スタジアムの手洗いは、利用する事にどえらい勇気がいるほどの不衛生

 と聞きました。

 日本の手洗いの清潔さ、トイレット・ペーパーの品質の高さ、常備されるハンドソープなど清潔な日本を代表する事例であるトイレ事情。

 スタジアムの脆弱な設備や住環境など、乾が乗り越えてきた事柄が多岐に渡るのはいうまでもありません。

 人間、苦難が無い方が良いに決まっています。

 しかし、デルピエロも乾もきっと

 「いいや、苦難があったから人生が充実したものになったよ」
 「苦難は無い方がいいに決まっているさ。でも苦難が起こらない人間はいないからね」

 と答えるような気がします。
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日本代表がワールドカップで勝利する意義

2018-06-27 01:19:59 | 日記
 勝つことにワールドカップの意義があるとすれば、日本代表はまさに勝つことの価値に直面しています。

 それは開幕前に誰もが知ろうとしなかった、隣接するグループGの上位2カ国の様子です。

 戦前は正直、勝ちあがる事すら難しく、3戦を終えて早期帰国すると言われていた日本代表ですから、ファンが慌ててイングランド代表とベルギー代表の調子を気に掛けることは無理ないのかもしれません。

 「ベルギーのGKクルトワは有名なGKだよね」
 「それよりもルカクのパワーは凄いな」
 「ラヒーム・スターリング、開幕前に脚に施したピストルの入れ墨で話題になったよね」
 「ハリー・ケインをどう封じたらいいんだ」

 と、もしかすればポーランド戦を終えればこれらが話題になるわけです。

 一番うれしいのは、日本の経済状況が代表の活躍によって上向くですとか、代表特需が起きることではありません。

 ロシアの皆さんと観戦に訪れたファンが、日本代表を讃える姿
 セネガル・ファンが日本の皆さんと一緒に清掃活動をすること

 の方が、凄く素敵ではありませんか。

 ブラジルが人気なのは、当然彼らが優勝5度という結果を残しているだけではなく、ブラジルがすごいという戦いぶりをこれまで疲労してきたことにあります。

 強い者に関心を抱く

 これは人間心理の基本であり、大相撲で関取衆が常に横綱を意識することも同様と言えます。

 日本代表、案外戦い方によっては8強進出も可能のように見えますが、もしベルギー、イングランドのいずれかに勝利すれば、という発想の飛躍よりも、やはりポーランド戦に集中すべきでしょうね。
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