ロック探偵のMY GENERATION

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長崎原爆忌 2023

2023-08-09 21:37:44 | 時事


今日は8月9日。

長崎原爆忌です。

というわけで、今回はこのテーマについて書こうと思います。


6日の広島原爆忌では、原爆をテーマにした歌について書きました。
そこで、長崎に関しても、原爆をテーマにした歌を一つ紹介しようと思います。

さだまさしさんの「祈り」という歌です。


映画「祈りー幻に長崎を想う刻―」主題歌『祈り』MUSIC VIDEO(ショートver.)

さださんは長崎出身ということで、こういう歌を歌っているわけです。

この動画はショートバージョンで1番しか歌ってませんが、2番では次のように歌われます。

  この町がかつて 燃え尽きたときに
  私達は誓った 繰りかえすまじと
  生命を心を 奪い去ってゆく
  ちからも言い訳もすべて許せない


6日、広島の記事では、原爆の記憶の風化という問題について書きましたが……最近いくつかのネット記事を読んだところでは、アメリカでも変化があるようです。

世論調査をすると、原爆投下が「正しかった」とする人の割合は減ってきているんだとか……
これは皮肉な逆説ですが、アメリカの場合、原爆が遠い過去のことになるにつれて、「原爆を落とした側」という意識が薄れてきて、その結果として核兵器の使用を正当化しようという動機もなくなり、加害の側面にも目が向けられるようになってきていると考えられるようです。

それはそれで歓迎すべきことかもしれませんが、しかしそのいっぽうで風化という問題があることも否定できない現実でしょう。
この問題に抗するためには相当な力が必要です。なにしろ相手は、“時間”という強敵。その強敵に立ち向うためには、音楽というのが一つの力になるのかもしれません。そういう意味では、今回と前回の記事で紹介したような歌が歌い継がれていくことに、一つの希望を見出せるのではないでしょうか。