ロック探偵のMY GENERATION

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RATMの名曲を振り返る

2024-02-10 19:31:42 | 過去記事

Rage Against The Machine - No Shelter

今回は、音楽記事です。前回は、映画Godzilla のエンディング曲としてデヴィッド・ボウイの名前が出てきましたが……あらためて確認してみると、この映画は劇中で使用されている......


およそ一年前に、レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンについて書いた記事です。

いったん解散した後に、再結成して活動していたRATMですが……最近、また解散したらしいという話がありました。
詳しい情報がなく、よくわからないんですが……まあ、気性の荒い人たちの集まりなので、そういうこともあるでしょう。


さて、そのレイジ・アゲンスト・ザ・マシーン、先日の記事でも名前が出てきました。ウェイン・クレイマー死去の記事で、MC5の Kick Out the Jams をカバーしているということだったんですが……RATMがそのウェイン本人を迎えてこの曲をやっている動画がありました。

Rage Against The Machine with Wayne Kramer (MC5) - Kick Out The Jams DNC 2008

ここでちょっとMC5の話を。

先日の記事で、ウェインの死によってMC5の新作は幻になったと書きましたが……それは間違いだったかもしれません。
この件に関する報道によれば、新譜用の素材が遺されており、それらをアルバムのかたちに仕上げて発表する構想はあるようです。考えてみれば、そのようなかたちで発表された作品は過去にいくつも例があるわけで……ウェイン・クレイマーが死んだからといって、それでMC5の音楽が死ぬわけではないということでしょう。
伝えられるところによれば、このアルバムにはレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンのトム・モレロも参加しているとのこと。
ほかにも豪華なゲストがいて、たとえばエアロスミスのジョー・ペリーやガンズのスラッシュといった名前が挙がっています。そして、ドン・ウォズ……この人は、去年発表されたローリングストーンズの新作にもちょっと関わっていたという話を書きました。チャーリー・ワッツの死後、彼の遺した音源を楽曲に仕上げるということがそこで行われていたわけで、MC5でも同じことができないはずはないのです。
プロデューサーは、ボブ・エズリン。アリス・クーパーや、KISS、ピンク・フロイドなどを手がけ、ルー・リードやピーター・ガブリエルのソロ作品をプロデュースしてきた人です。信頼できるといえば、これ以上に信頼できるプロデューサーもいないでしょう。そのエズリンさんが、こう語っています。
「今、ウェインが亡くなったことで、僕たち全員が彼の作品が確実に聴かれ、彼が称えられるようにする責任を感じています。今のところ、アルバムのリリース・スケジュールはわからない。でも、必ずリリースされる。それは確かだ」
ここまで断言しているので、新作の発表には期待したいと思います。


話をレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンに戻すと……きみらも解散なんかしてる場合じゃないだろうと。
先の動画で、ウェイン・クレイマーはRATMを「同志」と呼んでいました。ウェインが世を去った今、MC5の志を継ぐことができるバンドといったら、まずレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンじゃないかと思うわけです。ということで、再々結成を待ちたいと思います。