今日1月8日は「ロックの日」だそうです。
ロックの日といえば、6月9日というわかりやすい日付もありましたが……
この1月8日は、エルヴィス・プレスリーとデヴィッド・ボウイの誕生日。二人のロックスターの誕生日がかぶっているということで、ロックの日ということになってるんだとか。
というわけで、このもう一つの「ロックの日」にあわせ、今回はエルヴィス・プレスリーとデヴィッド・ボウイを特集しようと思います。
まずエルヴィスさんから、カール・パーキンス Blue Suede Shoes のカバー。
アメリカの草創期ロックンロールを代表する一曲といえるでしょう。
Elvis Presley - Blue Suede Shoes ('68 Comeback Special)
時代はくだって、社会派ソングの「イン・ザ・ゲットー」。
ここでいうゲットーとは、貧しい人たちが住むスラム街といったような意味合いです。
Elvis Presley - In the Ghetto (Official Lyric Video)
雪が舞う
冷たい灰色のシカゴの朝
貧しい赤ん坊が生まれる
わからないのかい
子どもは助けの手を必要としている
それがなければ
いつか怒れる若者になってしまう
見てごらん 君や僕を
僕らは盲目なのかい
それとも ただ顔を背け
目をそらしているだけなのかい
と、貧困のなかから犯罪の世界に転落していく若者の姿が描かれます。
そしてもう一曲、If I Can Dream。
Elvis Presley - If I Can Dream ('68 Comeback Special)
こちらも、ちょっと社会派という感じです。
もしも夢見ることができるなら
すべての人に希望が輝く暖かい太陽を
ああ 教えてくれ
どうしてこの夢がかなわないことがあるだろう
続いて、デヴィッド・ボウイ。
「ロックンロールの自殺者」。
グラムロック期を代表する曲の一つでしょう。
David Bowie – Rock 'N' Roll Suicide (Live, 1973)
ジョン・レノンの カバーで、Mother。
David Bowie - Mother (Official Audio)
そして、ジョン・レノンのカバーでもう一曲、あの「イマジン」です。
この歌に関しては、あれこれ説明するまでもないでしょう。
David Bowie - Imagine (Live at the Coliseum, Hong Kong, 8th December 1983) [4K]
時代も音楽性も違う二人のロックスターですが、共通点もあります。
当初は反逆とかシニシズムを前面に押し出していたのが、後年には社会派の方向にいくという……今回の選曲は、その変化がはっきり表れているものをチョイスしてみました。まあこういう変化は結構よくあることで、忌野清志郎なんかもその一環かもしれません。ロックンローラーの年の取り方として、これは一つの理想形なんではないかなと。
それまでは初期の頃を少々聴いていただけですが、
「If I Can Dream」や「Suspicious Minds」は
聴き入ってしまいました。
ボウイは、素晴らしいアーチストとは思いますが、
自分にはグラムロックと相性が良くないみたいです。
Tレックスも追悼イベントとか見たことありますが、
夢中にはなれなかったです。
エルヴィスの映画、私はまだ観れていないんですが、やはりあの映画でまた注目されているようですね。
ボウイに関しては、相性がよくないというのはちょっと意外な気もします。グラムロックといっても、そういうことをやっていた時期が一時期あるということで、グラム期であっても、Tレックスなんかとはまただいぶ毛色の違うことをいろいろやってたりすると思うので、お気に召すものもあるんじゃないでしょうか。