ロック探偵のMY GENERATION

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UFO, Rock Bottom

2020-06-27 20:23:24 | 音楽批評

 

 

先日、624日がUFO記念日だということで、UFOについての記事を書きました。

 

そこでふと思いついたのが、UFOというバンドのことです。

なので今回は、音楽記事として、このUFOについて書いてみようと思います。

 

UFO……

 

“神”ギタリスト、マイケル・シェンカーが在籍していたことでも知られるバンドです。

 

Rock Bottom は、その代表曲の一つ。ギターのリフがかっこいいナンバーとなっています。

 

 

 

 

このUFOというバンドは、ディープ・パープルやレッド・ツェッペリンと同世代でブリティッシュ・ハードロックを代表するバンドの一つなんですが……その歴代メンバーがすごい。

マイケル・シェンカーが出たり入ったりしてるということもそうですが、そこを別としても、過去に在籍したメンバーの顔触れがまるでロックの歴史絵巻のようなのです。

正式メンバーが脱退した後にサポートで一時的に所属というケースが多いようですが、それにしてもそのゴージャスさと幅の広さに驚かされます。

 

 

まずギターでは、オリジナルメンバーであるミック・ボルトン脱退後に新たなギタリストを探すわけですが、そこで加入していたのがラリー・ウォリス。この人は、後にモーターヘッドの初代ギタリストになります(ただし、バンドのメジャーデビュー前に脱退しましたが)。

 

そして、バーニー・マースデン。彼は、後にホワイトスネイクのギタリストに。

 

これらのギタリストを経て、マイケル・シェンカーが正式なメンバーになるのです。

ただし、他のメンバーと頻繁に衝突して出入りを繰り返してます。おそらくこのことは、ほかのパートがなかなか固定しない理由の一つでもあるでしょう。

 

 

後に1980年代になってベースが抜けると、今度は後任のベーシストを探すわけですが……そこで出てくるのが、なんとビリー・シーン。MR.BIGのベーシストであり、ベーシストランキング的な企画では常に上位に食い込んでくるあのビリー・シーンです。

 

さらには、ポール・グレイ。この人は、ピストルズやクラッシュと並んでUKパンク5大バンドの一つと目されるダムドでベースを弾いていました。もはや、HM/HRの枠さえ飛び越えてくるわけです。

 

 

そしてドラム。

ここでは、ジョン・ボーナムの息子であるジェイソン・ボーナムの名前が出てきます。

伝説的ドラマー“ボンゾ”の息子であり、ツェッペリンが一時的に再結成するとドラムを叩いたりもする人です。

また、AC/DCやディオなどを渡り歩いてきたさすらいのドラマー、サイモン・ライトも、UFOでドラムを叩いていたことがあります。

 

プレイヤー以外のところに目を転じると、ビートルズ作品の多くでプロデュースをつとめたジョージ・マーティンをプロデューサーに起用してアルバムを制作したりしています。

 

こうしてみてくると、UFOには国籍、時代、ジャンルを超えた多くのミュージシャンたちが関与していることがわかるでしょう。

この老舗のUFOは、ロック界でキャトル・ミューティレーションのようなことを繰り返してきたのです。

マイケル・シェンカーに振り回されて幾度か活動停止に追い込まれはしたものの、現在も活動は継続。コロナで延期になってはいますが、ツアーも行っています。UFOが果たしてどこまで飛行し続けるのか……継続的な観測が求められます。

 

 



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