ピート・シンフィールドが死去したというニュースがありました。
キング・クリムゾンで作詞を担当し、プログレ世界の構築に大きく寄与してきた人物です。普通、楽器演奏者ではない人をバンドのメンバーにはカウントしないと思いますが、この人はキング・クリムゾンの主要なメンバーという位置づけでした。バンドメンバーの出入りが激しいことを考えれば、ロバート・フリップと並ぶ初期クリムゾンのツートップとさえいえるかもしれません。クリムゾンを離れてからも、ELPやロキシー・ミュージックといった先進的なアーティストと関わってきました。
享年80歳ということなので、天寿をまっとうしたといえるでしょう。
おそらく、同じ引用をしている記事がほかにもたくさんあると思いますが……やはり、この訃報で思い出すのは Epitaph です。
King Crimson - Epitaph (BBC Radio Sessions, 1969)
「混乱」が私の墓碑銘となるだろう…
シンフィールドの書いた詩の中でも、このフレーズは、プログレの誕生を宣言するものとして広く知られています。
彼の詩がなければ、ロックにおけるプログレという要素はこうまで大きく育たなかったかもしれません。
プログレにおける偉大な詩人に、哀悼の意を表したいと思います。