先日、ブルース・スプリングスティーンがデビュー50周年という記事を書きました。
ほかにも今年はいろいろな50周年があるという話だったんですが……1973年デビューの大物アーティストといえば、KISSもはずすことはできないでしょう。
で、そのKISSなんですが、現在フェアウェルツアーを行っています。
THE END OF THE ROAD TOUR と銘打ったツアーです。
フェアウェルツアーというのも、このブログではたびたび出てくる話。悪魔といえども、やはり寄る年波には勝てずということでしょうか……思えば、最近の動画なんかでは厚塗りしたメイクの奥にしわやたるみが見え隠れてしていました。それでもまだ続けられないわけではないでしょうが、ジーン・シモンズは「トップにいるうちに辞める」というふうに語っています。それはそれで、一つの判断でしょう。
そして、そのフェアウェルツアーの最終日、最後のステージとなるのがマディソン・スクエア・ガーデンです。
12月2日(日本時間では12月3日)、このKISS最後の舞台は、ストリーミングで全世界に中継されるといいます。円安のご時世ではありますが、それでも2~3千円ほど。まあ、中継ならこんなもんでしょうというリーズナブルなお値段となっています。配信なので、売り切れることも高額転売されることもありません。
KISSの最後の勇姿を見たいという方は、いかがでしょうか。
ついでなので、動画を。
God Gave Rock and Roll to You Ⅱです。
Kiss - God Gave Rock ‘n’ Roll To You II (Official Music Video)
KISSの曲として有名なようですが、もとはアージェントというバンドが1973年に発表した曲。ということは、この曲も50周年ということになるわけです。
アージェントは元ゾンビーズのロッド・アージェントという人が作ったバンドで、60年代のサイケデリックとかそういうところにルーツがあります。後に、アージェントのメンバーで曲の製作者であるラス・バラードの協力を得てKISSがGod Gave Rock' n' Roll Ⅱとしてカバー。これが大ヒットしたという歴史ある一曲なのです。
「神はロックンロールを与えた」……お前ら悪魔だろ、という野暮なツッコミはよしておきましょう。
この曲では、こう歌われます。
わかっているさ
人生はときにつらく、困難なもの
だが、みんな
俺たちは贈り物を与えられている
道を与えられている
その道の名は、ロックンロールだ
そしていま、KISSはTHE END OF THE ROADというところにいます。
やはり、ロックンロール黄金時代は遠い昔のことなのか……そんなことを、また考えてしまうのです。