ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
『ホテル・カリフォルニアの殺人』(宝島社文庫)発売中です!

いつわりの瞳を振り返る

2018-11-19 15:49:39 | 過去記事
過去記事です。

イーグルスの「いつわりの瞳」について書いています。

イーグルス「いつわりの瞳」(Eagles,Lyin' Eyes)

今回は、音楽批評シリーズです。前々回、前回とイーグルス以外のアーティストを取り上げてきましたが、ここでまたイーグルスに戻ります。拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』第五章の......


Rod Stewart, Smile

2018-11-17 19:10:55 | 音楽批評
今回は、音楽記事です。

以前ホフ・ディランの「スマイル」を紹介しましたが、そこから同じタイトルつながりで、ロッド・スチュワートのスマイルという曲を紹介しましょう。

ロッド・スチュワートも、レジェンド級のアーティストですね。

フェイセズのボーカリスト、そして第一期ジェフ・ベック・グループのボーカリストとして特に有名です。

いまやナイトの称号を持つロッドさんですが、彼は往年のアメリカヒットソングをカバーするという趣向のアルバムを、THE AMERICAN SONGBOOK と銘打ってシリーズで出してます。そのなかに「スマイル」は収録されているのです。

往年のヒット曲、なので、つまりはカバー曲。
ではオリジナルは誰かというと……かのチャップリンですね。「スマイル」は、あの喜劇王チャップリンが作った歌なのです。

歌っている内容は、ホフ・ディランのスマイルに通ずるところがあると思います。


  笑って 心が痛むときも
  笑って 胸が張りさけそうなときでも
  曇り空でも きっとうまいくさ
  恐れや悲しみのなかでも 笑っていれば
  きっと明日は
  太陽が輝いてくれるはず


つらいときこそ笑うんだよ……という。
チャップリンは作曲であって歌詞は後になって別の人がつけたそうですが、作詞者も当然曲を作った人物のことは意識していたはずで、喜劇王にふさわしい歌詞といえるでしょう。


最近アマゾンプライムで『蒼天の拳』というアニメのプロモーションが流れてるんですが、そこに、人差し指と中指で口の端を持ち上げて無理やり笑顔を作る……という場面が出てきます。まさに、つらいときにこそ笑う、ということです。
私は『蒼天の拳』という作品のことをほとんど何も知らないし、この仕草をやっている人物がどういうキャラなのかということもわからないんですが、このシーンにはぐっときます。もっというと、この演出が古い映画の焼き直しだということもわかってますが、それでもやっぱりぐっとくるんです。
それは、そこに普遍的な力強いメッセージがあるからでしょう。そして、チャップリン御大の「スマイル」にも、まさにそれが表現されています。だからこそ名曲として歌い継がれ、たまにCMなんかで使われたりして、ロッド・スチュワートもカバーするわけです。
カバーということでいうと、ナット・キング・コールが最初に歌ってヒットして以来、エリック・クラプトン、マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダーといった名だたるアーティストたちにカバーされてきた名曲中の名曲。
……ということで、この曲をアンセム認定したいと思います。

制作現場を振り返る

2018-11-15 15:42:52 | 過去記事
過去記事の振り返りです。

『ホテル・カリフォルニアの殺人』制作中のことについて書いています。

『ホテル・カリフォルニアの殺人』制作裏話 ~制作の現場~
『ホテル・カリフォルニアの殺人』制作裏話シリーズの4回目です。前回は、『ホテル・カリフォルニア』を書くにいたった経緯について書きました。今回は、実際執筆していた時のことを書こ......


チャーチルの金言を振り返る

2018-11-13 22:40:02 | 過去記事
過去記事の振り返りです。

小説の話ではありませんが、これもますますいっておくべきだという気がするので……

プチ独裁ではダメなんだ!

今回は、政治とかそういった方面の話です。テーマはずばり、「プチ独裁」の是非について。以前、民進党崩壊についての記事を投稿したとき、私は「政治における一強という状態はきわめ......


CS 改革私案

2018-11-11 11:51:06 | スポーツ

今年のプロ野球は、ソフトバンクの日本一で終了しました。



リーグ2位から下克上での日本一……

内容としては十分なものだったと思いますが、やはり、下克上というのは、納得がいかないという感をもつ人が少なくないと思うんです。特に、リーグ優勝しながら日本シリーズ進出を逃した西武はそうでしょう。

そこで、ポストシーズンのあり方について、勝手に改善策を考えてみました。



(1)ゲーム差に応じてCSのアドバンテージを増減する

 去年の広島は、ぶっちぎりでペナントレースを終えたのに、CSで敗れて日本シリーズ進出を逃しました。CSは理不尽だという怨嗟の声があがるのは、こういうときでしょう。

 現行のシステムでは、ペナントの結果がどうであれ、一勝のアドバンテージがあるだけで、そのためにペナントの重みがないということになっています。

 そこで、たとえば、5ゲーム差ごとにアドバンテージを一つ追加する、というふうにします。

 仮にペナントレースで10ゲーム差つけて優勝した場合、CSラストステージでのアドバンテージが2勝ぶんになるわけです。これなら、ペナントでぶっちぎりだったという結果がその後の戦いにも反映されます。また、下克上が起きた場合も、それだけのアドバンテージをひっくり返したわけなので、理不尽感は薄れるでしょう。



(2)CSで下克上が起きた場合、日本シリーズでも順位差に応じたアドバンテージをつける

 日本シリーズにもアドバンテージを導入します。

 そのアドバンテージは、ペナントレースでの順位の差に応じて変動することにしましょう。

 たとえば、今年の広島―ソフトバンクのように、リーグ1位とリーグ2位の対戦となった場合、順位差が1だったので、広島側に一勝のアドバンテージをつけます。去年の横浜―ソフトバンクであれば、リーグ3位とリーグ1位で順位差が2なので、ソフトバンク側に2勝のアドバンテージがつくというシステムです。2位と3位だった場合は、2位の側にアドバンテージを一つ……ということになります。



いかがでしょうか。 

こういうルールを導入すればもちろん下克上は難しくなりますが、そもそも下克上は難しくて当たり前。そうでないと、半年かけてやってきたペナントレースの価値が軽くなってしまいます。なので、これぐらいのハードルがあってもいいんじゃないでしょうか。