正月には門松を飾る。松と竹の組み合わせ、特に疑問を持つことも無い。松・竹・梅はめでたいものとされる。その理由は、この三つは寒に耐えるものとして「歳寒の三友」と言われてきている。年の初めに、寒に耐え力強く今年も生きて行きたいと願うそんな意味があるのでしょうか。
ところで、松にはまた別な意味が込められているようです。私の部屋の暦の絵は盆栽の松です。「松の緑」=「常緑」、暑さ寒さに負けることも無く、いつも生き生きとした緑を保つ、その生命力がめでたいものとされているといえそうです。
実はある本で見たことなのですが、「松の緑」というのは、「松の新芽」を意味するのだそうです。「緑」は、色ではありますが、「みどり」は、もともとは「新芽」という意味なのだそうです。すると、正月の松には、常緑と同時に新年=新芽を掛けた意味があることになります。こんなことが判るとまた違った感じで盆栽の松の緑を見ることが出来ます。