北京オリムピックの代表選考レースとなるこの大会、野口選手がどんな走りをするか気になり、楽しみにしていた。野口選手は2年ほど怪我などでマラソンを走っていなかった。しかし、オリムピックの連覇を目指して、あの小さな体で努力していることは知っていた。
もう一人気になる高橋尚子選手は、この大会をパスして、この後の名古屋か大阪の大会で復活を狙うと言う。
その高橋選手が、前のオリムピック選考の東京大会で、失敗したのを良く覚えている。独走体制を作っていながら、最後の登りで力尽きてしまった。
野口選手、どんな走りをするのか、本当に心配でした。カタートからトップに立って、渋井選手と併走、その後ろにアフリカの選手がじっとついている。時々理口選手一寸下がることがあってもすぐトップに戻ると言う展開。何かむしろ渋井選手のほうが体格もいいし、余裕の走りに見えたのですが、20キロを過ぎてから渋井選手が落ちてゆき、アフリカの選手との一騎打ちとなった。
37キロ当たりからの、あの高橋選手が力尽きた上り、野口選手は軽々と走る、アフリカの選手を一気に離してしまう。
最後はガッポーズで、大会新記録の優勝だった。素晴らしい。これで、北京は間違いないのでしょう。
この後高橋選手が切符を取れるのか、後1枚の切符をめぐる戦いとなる、楽しみです。