九州場所も後半戦に入っている。相変わらず観客の入りは芳しくない。
面白くないのだ。大関が沢山いても、横綱を狙うような力士がいない。さらに大関を期待できる力士も今はいない。高見盛や大関陥落引退かと言う魁皇が注目じゃどうしょうも無い。
それにしても、今、テーピングとかサホーターを着けていない力士がいるのだろうかと思うくらいに、怪我している力士が多い。
大関まで破竹の勢いでのぼり、たちまち怪我で横綱どころか、大関を維持するのがやっとと言う力士が多い。琴欧州も膝の怪我が無ければ横綱になっていたかもしれない。魁皇にしても琴東にしても出島にしてもみんな怪我に泣いている。
昔と相撲の形が変わってきている。四つに組んでとる相撲が少なくなっている。仕切りも、でたらめみたいに見える。仕切りでの駆け引きは相撲の本来の姿ではないと思う。相手より一瞬でも早く立ち、相手を突き飛ばす。そんな相撲が多い。
やっぱり、もう一度原点に戻って、仕切りできちんと両手をつけて、その十分さを見届けた行事の「はっけよい」で立つ相撲であってほしい。そうすると四つに組むことが多くなると思う、反面大きな力士が有利と言うことにもなるかもしれない。しかし、本来の相撲の姿になると思うし、怪我も少なくなると思う。
それと、あの張り手は禁じ手にしたらどうだろう。昔はそんなに見られなかったのだけれど、今なら見境なしに誰でもやっている。
昔の横綱は、相手に当たらせて勝負していた。今は、横綱まで仕切りで駆け引きしている。
柔道もインターナショナルの競技になって、日本伝来の姿から遠いものになっている。せめて、相撲くらい、一番大切な伝統の形を大切にしてほしい。