私はそれほど学もないし、ノーベル賞といってもあまり良くわかりません。ただ湯川博士とか川端康成、大江健三郎が受賞したこと、それに島津製作所の田中さんが受賞してびっくりしたくらいの記憶しかない。
それが、今回物理学賞に南部・小林・益川先生が同時に受賞という大きなニュースに、日本人としてすごく嬉しく感じました。
それで、新聞も一寸丁寧に見ました。今までに物理学賞を4人の方が受賞していることを改めて知りました。過去4人なのに今度は3人一度にとびっくりしたのですが、これは南部先生が受賞すれば、当然このお二人も択ばれなければならないのだということを知りました。南部先生の理論がお二人により完結されたもので、合わせて一本という形のようでした。賞金も半分が南部先生、後の二人はそれぞれ4分の一づつだということもわかりました。
それにしても、この三人の先生方の受賞談話がとてもユニークでほのぼのとさせられました。
南部先生は、アメリカ国籍をとっていられるとか。外のお二人の先生は、60台の素晴らしい学者なのに海外旅行をしたことが無いという、今回、奥さん同伴で初めて海外に出かけるという。仕事が多忙すぎるのか、給与が安すぎるのか知らないけれど、こんな凄い先生にして、こんなことがあるとは信じられない思いです。
益川先生が談話の中で、「若い人にやくだったとすれば嬉しい」とおっしゃっていたが、特に、企業の利益に直接繋がらない、将に学問の世界だけに、今の学生がなかなかこの分野に進出してくれないことを憂え、自分達の受賞が若者の物理学への関心を高めることに繋がればと思われたのでしょう。
物理学賞これで7人の受賞。日本の物理学は世界に冠たるものがあるのですね。