手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

安分守己(あんぶんしゅき)

2009-01-07 18:29:46 | 随想

安分守己(あんぶんしゅき)=分に安んじ、己を守る。此れはあ私の好きな四字熟語です。

 自分の今おかれている状況を静に受け入れ、しかし、自我を失うことはしない。

 社会の仕組み、組織の中、友達との関係でも、自分の置かれる位置を不満に思う人もいれば、何の抵抗もなく受け入れている人もいる。

 組織の中では役職がつきものだし、そこには競争の原理も働く。身分の上下のようなものも生まれてくる。

 私は教員生活を続けたけれど、当然のことだが、校長・教頭を筆頭に職務分担での高下が出てくる。私は管理職という校長・教頭になれなかったが、このことに劣等感を持ったことはない。いろいろな公務分掌の中でも、置かれた仕事に不満はなかった。でも、おかれた地位について、当然客観視し何故という疑問を持つこともあったけれど、同時に、そうなる必然性も見ていた。どうかすると、不満を持ってその気持ちをあからさまにする人もいたりしたけれど、そうすることで事態が好転することもないのです。自分なりに状況を判断し、それを冷静に受け止め、最善を尽くすことが大切と思い行動してきました。

 今もやむなく引き受けている仕事はありますが、そのことが自分の名誉とか、人より地位が上だとか下だという意識は持たないことにしている。自分の立場としておのずと与えられたもので、それを誇示したくはない。又無理に拒むこともしないでいる。仕事で、自分では問題を感じるようなことでも、その問題意識はしっかり持ちながら、今の仕事に最善を尽くします。

 要するに、妥協はするが、納得できない部分は、それとして自分の心の中にもち続けている。そんな生き方で、無理やり自分の考えを貫き通す、強さはないけれど、負けたという意識も持たないで済んでいる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする