温暖化の原因が温暖化物質(CO2)の放出によるものといわれ、その対策が世界的な問題となっている。
先進国はかなりの程度抑えることのできる技術が進んでいて、昔のように黒煙をもくもくという工場は見られなくなっている。黒煙を吐いた列車はなくなり、自動車の性能向上とともに、CO2の放出も抑制されてきている。
しかし、これらの努力も、たとえば航空機の排出量と比較すると、なんとも微々たるものに思える。軍備の増強に見合うだけの排出量を、削減することはほとんど無理だと思う。さらに、後進国の近代化には、多くのエネルギーが必要だし、生活が向上すればまた車の需要も伸びる。
だからといって野放しにできない現実があって、世界規模で運動は展開されている。でも、とても温暖化を止めることは難しく、少しでも遅らせる役に立てばという感じだ。
温暖化の所為だと思う。気象状況が、想定外の現象をもたらしている。
この数年、北海道は台風に見舞われていない。季節は確かに動いている。しかし、どこかおかしい。今年の夏は、真夏日なんてなく、海水浴のできるような日は札幌には来なかった。台風は日本に来ても北海道の真ん中に進んでこない。太平洋岸をかすめるような形にほとんどなっている。
雨の降り方もおかしい。降るところには大雨をもたらし、洪水被害が続出している。異常気象と感じることが本当に多い。
CO2の問題が出るたびに、旅客機、戦闘機などの放出量を思うし、中国などの工場の黒煙を思い浮かべ、われわれの努力の限界を感じたりする。だけどやらなければならない・・・果たしてどんなことになるのだろう。